【聖域の岬と青の洞窟】能登復興の現状を象徴する神秘のパワースポット
令和6年1月1日に発生した能登半島地震は、多くの人々の心に深い傷を残しました。
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あの日以来、「能登の復興を見届けたい」「支援の形を探したい」と感じた方も少なくないでしょう。
そんななかで注目を集めているのが、石川県珠洲市の最北端に位置する珠洲岬、国内外から「聖域の岬(せいいきのみさき)」です。
古くから神々が宿る場所とされ、神話にも登場するこの地は、日本三大パワースポットの一つとして知られています。
震災を乗り越えた今、その神秘的な美しさは、希望と再生の象徴として再び脚光を浴びています。
この記事では、聖域の岬の歴史や伝説、青の洞窟をはじめとする見どころ、そして地震後の現在の姿を詳しくご紹介します。
日本三大パワースポット「聖域の岬」とは?
聖域の岬は、石川県珠洲市三崎町の能登半島最先端に位置する岬で、「地球の息吹を感じる場所」とも称される神秘のスポットです。
日本海の荒波と風がぶつかり合う断崖の上にあり、海と空のエネルギーが交差することで、自然の力が最も凝縮された特別な地形を成しています。
古事記にも記された伝説の地とその由来
聖域の岬の歴史を語るうえで欠かせないのが、「法道仙人(ほうどうせんにん)」の伝説です。
養老元年(西暦717年)、天竺(現在のインド)から来た仙人が、この岬で天に登るための修行をしていたと伝えられています。
仙人は病に苦しむ皇子の病を癒したとされ、その功績から“能登”という地名の語源にもなったという言い伝えが残っています。
「天へ登る(のぼる)」という修行の地から「能く登る(のと)」へ──この由来説は今も地元で語り継がれ、聖域の岬が“神に最も近い場所”とされる理由のひとつとなっています。
伝説の背景を知ることで、この場所に流れる静けさや神秘さを、より深く感じ取ることができるでしょう。
日本三大パワースポットとして知られる神秘の場所
聖域の岬は、富士山(静岡県)、分杭峠(長野県)と並び、「日本三大パワースポット」のひとつに数えられています。
海と空、大地のエネルギーが一点に集まる場所とされ、訪れる人は浄化や再生の力を得られるといわれています。
自然と伝説、そして祈りが重なり合うこの地は、まさに“心のエネルギーを満たす場所”。
能登の復興と重ね合わせるように、多くの人が再び足を運び始めています。
聖域の岬の見どころと青の洞窟の魅力
聖域の岬の最大の魅力は、自然が作り出した壮大な景観と、そこに宿る“祈りの空気”です。
岬全体が一つの神殿のように感じられ、訪れるだけで心が洗われるような静けさに包まれます。
その中でも特に人気を集めているのが、空中展望台「スカイバード」と神秘の「青の洞窟」です。
空中展望台は、断崖から約9.5メートルも海に突き出した構造で、まるで空中を歩いているような感覚を味わえます。
眼下には日本海が広がり、天候によって青や翡翠色に変化する水面が、まるで生きているかのように輝きます。
風が吹くたびに海と空の境界が溶け合い、「地球の果てに立っている」と錯覚するほどの絶景が広がります。
そしてもう一つの見どころが、幻想的な「青の洞窟」です。
約500万年という長い時間をかけて波が削り出したドーム状の洞窟は、青いライトで照らされ、内部全体が淡い光に包まれています。
波音と水の反射が響き合い、まるで深海の中にいるような静寂を感じられる癒しの空間です。
この洞窟は、法道仙人が「天に登る力」を得たとされる修行の地でもあります。そのため、訪れる人は祈りを捧げたり、願いを込めてロウソクを灯したりと、静かに心を整える時間を過ごします。
内部に置かれた白い丸石(パワーストーン)は「一人ひとつ持ち帰ると幸運を呼ぶ」と伝えられており、「縁結び」「金運」「学業成就」「健康長寿」など、さまざまな運気上昇のご利益があると言われています。
令和6年能登半島地震による聖域の岬への影響と現在
2024年1月1日に発生した令和6年能登半島地震は、聖域の岬周辺にも深刻な影響を与えました。
青の洞窟は地盤の隆起によって干上がり、岬の敷地内にある「ランプの宿」も下水管が損傷したこと、宿で働くスタッフの多くが家屋の被災によって戻れなくなり、いまだ営業停止を余儀なくされています。
しかし、地域の人々の強い思いと支援の輪により、聖域の岬は少しずつ復旧の道を歩み始めました。
被害の調査と安全確認を経て、2024年4月27日には観光客の受け入れを開始。
新しい展望台や施設は耐震性を高める改修が行われ、より安心して観光を楽しめるようになりました。
現在の聖域の岬や青の洞窟の景観は地形の変化によって大きく変わりました。
しかしながら、それが逆に新しい自然の造形美として「1,000年目のリニューアルオープン」として注目されています[1]。
空中展望台から見下ろす海岸線は、かつてよりも穏やかな光を放ち、まるで大地が「再び生まれ変わった」と語りかけているかのようです。
聖域の岬は今、能登の再生を象徴する“希望の灯”となっていると言っても過言ではないのかもしれません。
聖域の岬が教えてくれる「自然と祈りの力」と能登復興へ私たちができること
現在の聖域の岬を訪れると、自然の力の大きさと同時に、人がどれほどその恩恵に支えられて生きているかを改めて感じます。
風の音、波の響き、空と海の境界が溶け合う景色、それらすべてが、言葉を超えて「生きる力」そのものを語りかけてくれます。
能登の復興に私たちができることは、決して難しいことではありません。
旅行で訪れ、地元の食事を味わい、お土産を買うことも立派な支援です。
また、SNSで聖域の岬や青の洞窟の素晴らしさを発信することも、復興の後押しの1つとなります。
誰かがその景色を見て「行ってみたい」と思えば、それが地域に新しい息吹をもたらすきっかけになるのです。
地震で傷ついた能登半島各地もまた、懸命な地域の方々、他県からの支援者の力によって少しずつその美しさを取り戻しつつあります。
依然として被災地では様々な支援が行われていますが、一例として下記のNPO団体が災害発生直後から避難所で水や衛生用品等の物資配布をはじめとした支援活動を行っています。
- 認定NPO法人グッドネーバーズ・ジャパン:石川県輪島市を中心に食品・水等の物資配布や炊き出しを実施中
- AAR Japan[難民を助ける会]:輪島市、珠洲市で炊き出し、県内各地の障がい者施設に支援物資配布
- NPO法人フードバンクとやま:水や食品の寄付、現地で炊き出しする団体への食品や備品の寄付
- 公益社団法人日本国際民間協力会(NICCO):輪島市を中心に生活物資や食料の配布
- 特定非営利活動法人ジャパンハート:能登町、輪島市を中心に要配慮者用支援物資の提供および避難所での医療分野における人的支援
- シャンティ国際ボランティア会:県内で支援物資の配布
いまだ被災地の混乱は収まっていないため、個人としてどのような支援をするのが良いのか、自分には何ができるのか、とお考えの方も多いかもしれません。
お宝エイドでは、上記でご紹介したような、被災地で復旧活動や被災者のサポートを行っているNPOの活動を支援する形で、能登半島地震への支援へとつなげています。
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(KOBIT編集部:Fumi.T)
<参考文献>
[1]ランプの宿公式ホームページ,「聖域の岬1,000年目のリニューアルオープン」,available at https://www.lampnoyado.co.jp/news/%E8%81%96%E5%9F%9F%E3%81%AE%E5%B2%AC1000%E5%B9%B4%E7%9B%AE%E3%81%AE%E3%83%AA%E3%83%8B%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%82%AA%E3%83%BC%E3%83%97%E3%83%B3/
[2]公益社団法人石川県観光連盟,「【能登半島の今③】能登の現状と今行ける能登を紹介します(令和6年6月時点の取材によるものです)」,available at https://www.hot-ishikawa.jp/feature/detail_262.html
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