今年のクリスマスは、お子様、お孫さまと一緒に過ごす予定という方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そんな折に、クリスマスの意味についてわかりやすく伝えたいと思うシーンもあるかもしれません。

そこで今回は、改めてクリスマスとはどのような日なのかについて理解を深めるために、由来や起源を解説していきたいと思います。

クリスマスの由来や起源を深く知ろう

クリスマスは、イエス・キリストの誕生を記念して制定された祝日です。

現在では「キリストの誕生日」とする宗派や教会もありますが、始まりは「キリストが生まれてきた（復活した）ことを祝う日」であることから、降誕祭とも言われます[1]。

クリスマスが12月25日であることの意味

クリスマスがいつ頃から始まったかは明らかにされていませんが、おおよそ2～4世紀頃ではないかという説が1つとされています。

時はローマ帝国時代、まだキリスト教は民衆には広く伝わっていないかった頃でした。

ちょうどその頃にペルシャから伝わってきたミトラス教という宗教の「Natalis Solis Invicti（不滅の太陽の生誕日）」が12月25日であったこと、

さらに、もともと農耕の儀式もその前後に行われたことも合わせて、イエス・キリストを太陽（光）と例え、キリストが降臨した記念日を12月25日にしたと言われています。

クリスマス・イブの意味

クリスマスと言えば、前日の12月24日のことを「クリスマス・イブ」と言います。

日本の恋人達の間では、クリスマスよりもクリスマス・イブの時間を大事にすることも多いですが、実は「イブ」とは、「evening」の略称で、日没から11時頃を意味する言葉です。

現在では、教会やキリスト教の宗派によって解釈は様々ありますが、本来は12月24日～25日の日没までがクリスマスで、クリスマス・イブは「クリスマスの夜」という意味になります。

クリスマスのイベントにはどんな意味がある？

クリスマスと言えば、飾り付けやサンタクロースからのプレゼントなど、ワクワクするイベントがたくさんあるのが特徴ですが、それぞれにどのような意味があるのでしょうか。

クリスマスツリーの由来

クリスマスを象徴する1つが大きなモミの木にオーナメントや電飾をあしらうクリスマスツリーです。

旧約聖書に登場する「知恵の樹」の象徴であったり、寒さに強い常緑樹を「永遠の命」と表したなど、その意味には諸説あります。

当初のクリスマスツリーは樫の木が使われていたとされていますが、15世紀頃からモミの木をクリスマスツリーにすることが一般的になったと言われています。

クリスマスカラーが持つ意味

クリスマスと言えば、赤・白・緑・金の4色イメージが印象的ですよね。それぞれのカラーには次のような意味を表現しているとされています。

サンタクロースとプレゼントの由来

クリスマスの日にサンタクロースが枕元にプレゼントを届けてくれる、というのが子供の頃のクリスマスのイメージだった方も多いのではないでしょうか。

サンタクロースのモチーフは、キリスト教の聖人ニコラウスと言われています。

由来には諸説ありますが、聖ニコラウスは貧しい家庭に手を差し伸べるため、窓から金貨を投げ入れたところ、たまたま暖炉にかけてあった靴下に入ったことから、

「サンタクロースが靴下にプレゼントを入れて届けてくれる」という風習が伝わっていったとされています。

クリスマスはお子様やお孫さまへ伝えて特別な1日に

いかがでしたでしょうか。クリスマスの由来や起源、クリスマスを楽しむイベントにも様々な意味が込められていることがお分かりいただけたと思います。

お子様やお孫さまと過ごす時間にこうしたお話を交わしながら親交を深めて、ぜひ今年のクリスマスを特別で大切な1日としていただければと思います。

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（KOBIT編集部：Fumi.T）

＜参考文献＞
[1]コトバンク，「日本大百科全書(ニッポニカ) クリスマス」，available at https://kotobank.jp/word/%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%83%9E%E3%82%B9-56856