ビール券は、主に日本国内で利用される商品券の一種で、ビール（もしくは、その価格相当の酒類や飲料）を購入する際に使えるギフト券です。日本のギフト文化の中で長く親しまれており、お中元やお歳暮などの贈答品としても定番となっています。

発行元は主に酒類業界団体である「全国酒販協同組合連合会（全酒協）」で、有効期間内であれば全国の多くの酒屋、スーパー、百貨店などで利用できます。

ビール券の金額表示：どう読み取る？

ビール券には、金額が印字されていないタイプがあります。その理由は、発行時期によって物価や商品価格が変動することが関係しています。

券面には「びん633ml×2本」「缶350ml 2缶」と書かれているタイプもあり、この場合は特定サイズ・本数のビールと同額の商品と交換できる形式です。

主要なビール券の券種とその対応金額一覧

以下に、代表的なビール券券種と、その金額を一覧でご紹介します。金額は一例であり、地域や発行時期によって若干異なる場合があります。

券種名	内容	額面金額（非課税）
ビール共通券633ml×2本	大びん2本分	約960円
ビール共通券缶350ml×2缶	缶ビール2本分	約575円

※上記金額は2025年6月時点のものとなります[1]。

ビール券の額面と実際に使える金額の違い

ビール券の額面金額＝買い物に使える額、とは限りません。実際には以下のようなケースがあります：

• ビール商品が額面より高い場合：差額の支払いが必要
• ビール商品が額面より安い場合：原則おつりは出ない
• 別の商品に使う場合：店舗によって取扱い方が異なる

そのため、使う前に店舗で「使える金額」や「お釣りの有無」などの確認が重要です。

ビール券で買えるのはビールだけ？意外な利用方法

「ビール券」と聞くと、“ビール専門”と思いがちですが、多くの店舗では他の酒類や、食品にも活用が可能です。ただし範囲や取り扱いルールは店舗によって異なるため、事前確認が必要です。

一部の百貨店やスーパーマーケットでは、ビール以外にも使用できるフレキシブルな運用をしています。特に、大瓶や缶の在庫がない場合には、同価格帯の別商品への代替が勧められることもあります。

ビール券の発行元と有効期限の関係

ビール券には有効期限があります。たとえば2025年6月時点で販売中のビール券の有効期限は2033年3月31日となっています。

期限切れになると使用できないため注意が必要です。発行元は全酒協が多く、券面に明記されている場合がほとんどです。

有効期限内であれば全国の多くの小売店で利用可能ですが、稀に取り扱い不可の店舗も存在するため、こちらも事前の確認をおすすめします。

まとめ：ビール券を正しく理解してお得に活用しよう

ビール券は、額面金額が明記された「モノとしての価値」に加え、贈り物としての文化的価値や利便性も兼ね備えた特殊な商品券です。

以下のポイントを押さえて活用することで、より価値ある使い方ができます：

• 券種と額面金額をしっかりと確認する
• 利用可能な店舗と、使い方のルールを把握しておく
• 有効期限を忘れずにチェック

単なる換金性を超えて、ギフトとしての役割を果たすビール券。金額だけでは語れない奥深い魅力を、ぜひ知って活用してみましょう。

※もし、ご支援される際に「譲渡所得税」や「寄付金控除」についてご心配の場合は、ご支援される団体様までお問合せください。

（KOBIT編集部：Fumi.T）

＜参考文献＞
[1]全国酒販協同組合連合会，「ビール共通券・清酒券について」，available at http://www.zensyukyo.or.jp/ticket/?tab=0