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ミャンマー大地震の被害と現在 被災地で必要とされている支援の力

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2025年3月28日、ミャンマー中部のサガイン地域でマグニチュード7.7の大地震が発生しました。昨年能登半島地震の大きな被害に見舞われた私たちにとっても決して他人事ではない大災害となっています。本記事では、今回の地震の被害と地震発生から約2週間経った現地の状況をお伝えするとともに、被災地の救援や復興支援で私たちができることを考えていきたいと思います。

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※本記事は2025年4月時点の情報をもとに執筆しています。

地震大国の私たちだから理解できるミャンマー大地震の規模

2025年3月28日の日本時間15時20分頃、現地時間では12時50分頃に、ミャンマー第2の都市であるマンダレー付近を震源とした、マグニチュード(Mw)7.7、震源の深さ10.0kmの大規模な地震が発生しました。

マグニチュード7.7の地震と言えば、2024年1月1日に発生した能登半島地震とほぼ同程度ですので、いかに巨大地震であったかは容易に想像できるのではないでしょうか。

国土地理院の発表によると、全長1,000km以上におよぶサガイン断層(Sagaing fault)に沿って、南北400キロ以上にわたって最6メートル程度がずれ動いたとされています[1]。

この場所を震源とする地震は2012年にも発生していて、当時のマグニチュードも6.8と大きな地震でしたが、今回はそれを遥かに上回る規模の大地震となりました。

ミャンマー大地震による広がる被害の状況

今回のミャンマー大地震では、発生から10日を過ぎた時点で3564人が死亡、210人が行方不明という大きな被害が報告されています[2]。

特定非営利活動法人ジャパンハートの最高顧問である吉岡秀人氏は、地震発生瞬間に現地で手術を行っており、その緊迫した様子と被害の大きさSNSに投稿された事で、日本でも大きな注目を集めました。

この投稿からも分かるように、今回ミャンマーで発生した地震による被害は、地震そのものによる影響の他にも、情勢やインフラ面の弱さによる二次被害によって深刻さを増しています。

ミャンマー政権の情勢不安により広がる被害

ミャンマーでは2021年2月1日のクーデター以降、情勢不安が続いています。

今回の大地震が発生し、軍と民主派勢力側は一時的な停戦で合意したものの、地震発生後も軍側が行った空爆が90回以上に上るとみられ、地震の救援活動の遅れにつながっています。

こうした情勢不安の影響は、地震によって命を落とした方々の発見の遅れ、感染症のまん延など人道状況の悪化を助長する懸念にもなっています。

隣国タイの被害でも露呈した途上国のインフラ実情

今回のミャンマー大地震では、隣国タイでも大きな被害をもたらしました。

タイ全土では、地震発生翌日の30日時点で死者17人、行方不明者77人と発表されました[3]。

中でも、震源地から約1000kmも離れたバンコクで建設中のビルが倒壊した被害は、そのシーンをニュース等で目にした方は衝撃的だったのではないでしょうか。

ミャンマーやタイは、もともと柔らかい地盤であることから長周期地震動が増幅しやすく、高い建物はその揺れの影響をより大きく受けることから、震源地から遠く離れた場所での被害をもたらしたと言われています。

これは2011年3月11日に発生した東日本大震災でも、震源地から離れた東京でも高層ビルなど高い建物が大きく揺れたことと似ています。

幸いにもこの時には倒壊の被害はなかったものの、その違いは途上国のインフラの実情にあると言えるかもしれません。

実際にミャンマーでは、道路、橋、建物などのインフラが大きな損害を受けていることで死傷者の捜索・救助活動が難航しており、各国からの支援を呼びかけています。

ミャンマー大地震の被災地支援で私たちにできること

現在、被災地では諸外国からの経済的支援や物的支援、人的支援、寄付などが行われていますが、各国のNPO団体も災害発生直後から避難所で水や衛生用品等の物資配布をはじめとした支援活動を行っています。

一例として、日本のNPO団体の活動事例をご紹介します。

<参考>災害発生直後のNPO活動事例

  • 日本赤十字社:捜索・救助活動や負傷者への応急手当および病院への搬送、被害状況のアセスメントを実施
  • 国境なき医師団:地震の影響を受けたすべての地域で大規模な緊急医療援助、医療物資の輸送、給水タンクや手洗い場の増設など
  • ジャパンハート:甚大な震源地付近で、屋外診療、医療物資支援、食料配布を実施
  • WFP国連世界食糧計画:最も被害を受けた10万人にすぐに食べることができる食料を配布し、その後、80万人に1か月分の食料と現金による支援
  • 地球市民の会:緊急支援物資支援、衛生用品や、医薬品支援、倒壊家屋の修繕など
  • ADRA:マンダレー、サガイン、ネピドーの3地域で、支援がまだ届いていない世帯を対象に、現金給付を開始
  • 難民を助ける会(AAR Japan):魚の缶詰などの食料品、応急治療キット、マットや蚊帳といった支援物資の配布など

いまだ被災地は大きな混乱につつまれています。

遠い海外での出来事であるがゆえに、私たち個人としてどのような支援ができるのかを考えている方も多いのではないでしょうか。

お宝エイドでは、上記でご紹介したような、被災地で救済活動や物的支援などで被災者のサポートを行っているNPOの活動を後押しする形で、ミャンマー大地震への支援の力を送り届けています。

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KOBIT編集部:Fumi.T)

<参考文献>
[1] 国土地理院,「ミャンマーの地震(2025年3月28日)に伴う最大6mの変動を確認 ―断層沿いに長さ400km以上にわたってずれ動いたことが明らかに」,available at https://www.gsi.go.jp/kenkyukanri/kenkyukanri61005.html
[2] NHK,「ミャンマー大地震 犠牲者3500人超 停戦表明も厳しい状況続く」,available at https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250407/k10014772471000.html
[3] 独立行政法人日本貿易振興機構(ジェトロ),「3月28日のミャンマー地震、建設中ビル倒壊など、隣国タイにも影響」,available at https://www.jetro.go.jp/biznews/2025/04/ec6f2cd2f9963abb.html

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