家の床の間・保管してあった掛け軸。処分の前に価値を知っておこう
実家の床の間に飾ってあったり、遺品整理をしていたら倉庫から木箱に入った掛け軸が見つかった。
生前に家族が大切にしていた物だし、何となく価値もありそうなので処分に迷われている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで今回は、いかにも古そうな掛け軸の価値と新たな使い道についてご紹介していきたいと思います。
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掛け軸の価値はどう決まる?見分け方のポイント
掛け軸は古くは飛鳥時代に中国から伝わったとされ、水墨画が流行した鎌倉時代に掛け軸も日本中へと広まったとされています。
絵画と同じ芸術的価値がある美術品ですが、巻物のように保管される形であることから、価値の判断はやや一般的な絵画とは異なるポイントがあります。
例えば、掛け軸を収める木箱を共箱(ともばこ)と言いますが、この共箱があるか、さらには共箱に作家のサインと作品のタイトルが書かれているか否かでも、掛け軸の価値は変わってきます。
また、掛け軸を巻く際に使用する軸先を牙軸(げじく)といい、この牙軸に使われる素材も安価な作品ではプラスチックが使われますが、高価な作品では象牙が使われています。
このように掛け軸は、本紙に描かれている絵や書だけではなく、共箱や牙軸も含めて価値が評価される美術品となります。
見る人によって大きく違う、掛け軸の買取価値
では、具体的に掛け軸はオークションや買取市場の価値は、どの程度とされているのでしょうか。
掛け軸の買取価値については、数百円~数百万以上と査定の幅が非常に大きいのが特徴です。
その理由は、本物を模したコピー品や贋作が多く出回っていること、シミ、折れ、虫食い、ワレの程度など、同じ掛け軸でも保管状態によって差が出やすい物であるからです。
また、絵画のように専門家によって価値基準が異なるため、素人目で価値を判断することは難しい上に、自分が納得できる鑑定士や買取業者を見つけることが大変な美術品と言ってもよいでしょう。
家族が大切にしてきた掛け軸なら「支援寄付」という新たな価値を
あなたの家族が代々大切にしてきた掛け軸には、ひょっとすると驚くほどの価値が存在しているかもしれません。
そのため、一度しっかりと専門家を通じて価値を確認してから、処分するか検討されることをおすすめします。
また、その上でもし手放すことを選択されるのであれば、買取以外にも「支援寄付」という形があります。
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(KOBIT編集部:Fumi.T)
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