森林伐採の種類と地球に与える影響とは?緑を守るためにできること
現在世界的に深刻な問題の1つとしてあげられている森林破壊、その原因の1つに人間による「森林伐採」があります。
本記事では森林伐採とは具体的にどのようなものがあるのか、それによって私たちが暮らす地球にどのような影響を及ぼすのかをお伝えします。
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森林伐採の種類
森林伐採とは、森の中にある立ち木をそのまま一本、根元から切る行為のことですが、どのような目的で伐採されているかで、森林破壊につながる原因が見えてきます。
過剰伐採
近年では、アジアやアフリカなどの発展途上国の中で、著しい経済発展を遂げる国が増えてきております。
経済成長と人口増加は比例するため、人口が増えることで必要となるのが住宅地や農地などの開発になります。こうした土地開発によって、森林伐採のスピードが加速していると言われています。
また、途上国では木材を燃やして燃料にしている国や未だ伝統的な焼畑農業を行っている地域も多く、需要と供給のバランスが崩れることで過剰伐採につながっています。
違法伐採
森林保護の観点から、森林伐採には各国の法令に基づいて決められています。その法令に違反する行為は、「違法伐採」とされます。
許可された量、面積、区域等を超えた伐採
(出典:環境省[1])
国立公園や保護区の森林など伐採が禁じられている場所での伐採
所有権・伐採権がない森林を伐採するいわゆる盗伐、得るべき許可を受けない、または許可証を偽造した伐採や木材取引
先住民族などの権利を不当に侵害した伐採 など
しかしながら、現状では世界的に違法伐採が行われており、丸太や木材製品などに加工されて外国へと輸出されています。国際森林研究機関連合(IUFRO)によると、違法伐採による木材の貿易額は世界で推定63億ドルにも上るとされています[2]。
森林伐採が進むことでどのような影響があるのか
こうした過剰伐採や違法伐採が増えると、私たちが暮らす地球にどのような影響が起こってくるのでしょうか。
野生生物の減少
直接的な原因として、森林が少なくなれば、そこで暮らす動植物の生態系が崩れます。次第に野生生物が減少していき、絶滅してしまう動物の増加にもつながります。
地球温暖化による様々なリスクが上昇
植物は光合成によって二酸化炭素を吸収する役割を担ってくれます。森林が減少することは、その働きが失われていくと同じことなので、地球温暖化の原因につながります。
地球温暖化が進むと、海面による陸地の減少、気候変動、感染症の増加など、地球上に様々な影響をもたらすことが懸念されています。
世界の”緑”を守るために
世界の森林面積は、2010〜2015年までの統計で年間330万ヘクタールが減少していると言わています[3]。
2000年から2010年までの10年間と比較すると、減少スピードは1.5倍緩やかになっていますが、それでも1ヶ月で日本のおよそ7個分の面積の森林がなくなっている現状です。
このような深刻な状況の中で、私たちが世界の”緑”を守るために何ができるのか、この機会に考えてみてはいかがでしょうか。
お宝エイドでは、国内外で緑を守る活動を行うNPOを支援する取り組みを行っています。
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<参考文献>
[1] 環境省,「森林減少・劣化と違法伐採」,available at https://www.env.go.jp/nature/shinrin/index_1_3.html
[2] 林野庁,「木材需給の動向」,available at https://www.rinya.maff.go.jp/j/kikaku/hakusyo/30hakusyo_h/all/chap4_1_4.html
[3] 環境省,「世界の森林の現状」,available at https://www.env.go.jp/nature/shinrin/index_1_1.html
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