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民家を描き続けた画家・向井潤吉とは? 代表作と絵画の価値

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戦前から戦後の激動の時代に生きた向井潤吉。

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生涯に渡り2,000点以上もの、日本全国にある古い民家を描き続けた事でも知られる洋画家です。

今回は向井潤吉の人生を紐解きながら、彼が遺した代表作や作品価値に迫ります。

画家「向井潤吉」の人生を紐解く

向井潤吉は1901年、京都で宮大工の家に長男として誕生しました。幼い頃から家では輸出用の刺繍屏風や衝立が作られており、そうした環境の中で芸術的な感覚を身につけて育ちました。

1914年、潤吉が13歳になると、父との約束のもと日本画の道を学ぶため京都市立美術工芸学校予科に入学することになります。

しかし、在学中に次第に油絵に魅せられ、父の反対を押し切り学校を中退。家の仕事を手伝うことを条件に、関西美術院に入学します。

そこで沢部清五郎や都鳥英喜の師事を受けたことをきっかけに、1919年には第6回の二科展に初入選し、1920年、1926年と連続で入選するなど、彼の類まれな才能が開花していくことになります。

戦争をきっかけに変わった絵画との向き合い方

向井潤吉は1927年にフランスへの留学を経て、午前中はパリのルーブル美術館で絵画の模写に励み、夜はアカデミー・ド・ラ・ショーミエールでの素描の学習に取り組むなど、絵画の勉強に没頭します。

1930年に日本に戻った際は、パリでの学びの成果を展示する模写展を開催し、その年には、ヨーロッパ滞在中に影響を受けたフォーヴィスムのスタイルの作品を二科展に出展し、樗牛賞を獲得するなど、着実に画家としての実績を重ねていきます。

しかし、次第に世界は戦争によって混沌を極めるようになり、潤吉も1937年には従軍し、戦争画や国外の風景を描くようになります。

この時期に設立された大日本陸軍従軍画家協会や大日本航空美術協会には、向井潤吉の他にも、小磯良平や藤田嗣治らも発起人として知られています。

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潤吉はこの戦時中に絵画に対する転換期を迎えます。

終戦間際に防空壕で見つけた「民家図集」をきっかけに、伝統的な民家の魅力を改めて感じるようになり、消えゆく家々を記録しようという思いが生まれました。

1945年、新潟県の疎開先で描いた作品がその始まりで、以降、日本各地の民家をテーマにした作品を作り続けることになります。

「民家の向井」と呼ばれるにふさわしい晩年

向井潤吉は終戦後からの約40年間、東京都世田谷に自宅兼アトリエを構えながら、北海道から鹿児島まで日本全国を旅しながら、古い民家を描き続けました。

まだ世に出ていない作品も含め、その数にして1500点~2000点と言われており、「民家の向井」との異名を持つほど多くの作品を描きました。

また、後にも先にも油絵だけで大自然に佇む民家といった風景を表現したのは彼以外にはいないとも言われており、1995年に生涯を閉じた後、現在に至るまで彼が遺した作品は高い評価を得続けています。

向井潤吉の代表作と買取価値

向井潤吉の代表作には、下記のような作品が知られています。

<向井潤吉の代表作>
  • ダリア(1919年)
  • 衣をぬぐ女(1933年)
  • マユ山壁を衝く(1944年)
  • 飛騨立秋(1962年)
  • 峠の下の村(1978年)

特に戦後描いた古い民家の油彩画は2000点にも及ぶとされ、祖父母が手にした絵画を受け継ぎ、その価値を知らずに自宅に飾っていることも多いようです。

実際、過去にテレビの某鑑定番組で、自宅に飾ってあった向井潤吉の油絵作品に100万円以上の鑑定額が付いた事でも話題となりました。

贋作も多いと言われていますが、本物であれば数十万から数百万の買取価格が付けられることも珍しくなく、今後も作品価値は上がり続けるだろうと言われています。

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絵画の価値は作家の人生の足跡とともに残り続け、時の経過とともに上がっていくものです。

しかしながら、絵画の価値は残り続けても、あなたにとっては年を重ねるとともにお役目を果たすタイミングも少なからずやってくることでしょう。

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KOBIT編集部:Fumi.T)

<参考文献>
[1]「向井潤吉 日本美術年鑑所載物故者記事」(東京文化財研究所),available at https://www.tobunken.go.jp/materials/bukko/10637.html
[2]世田谷美術館分館 向井潤吉アトリエ館,available at http://www.mukaijunkichi-annex.jp/index.htm

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