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白米千枚田の現在は?世界農業遺産の絶景の地に伝わる復興の歴史

#災害復興支援に関連するお宝エイド記事一覧#石川県の魅力や地域課題に関連するお宝エイドの記事一覧#能登半島地震の現状と支援に関連するお宝エイドの記事一覧

石川県輪島市に広がる白米千枚田(しろよねせんまいだ)は、日本の原風景とも言える美しい棚田で、四季折々に異なる表情を見せ、特に夕暮れ時の絶景は多くの観光客を魅了してきました。

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しかし、2024年(令和6年)1月1日に発生した能登半島地震、9月21日~23日にかけて発生した能登半島豪雨により、この貴重な景勝地にも大きな影響が及びました。

今回はそんな白米千枚田の現在をテーマに、復旧に向けた課題や展望、そして改めて白米千枚田の歴史や魅力を知ることで、私たちができることを考えるきっかけになればと思います。

白米千枚田の現在は?

2024年に発生した地震と豪雨の自然災害は、白米千枚田にも大きな爪痕を残しました。

地震による地割れや土砂崩れ、豪雨による水路の崩壊など、棚田としての機能が一部失われる事態となりました。

現在は地元住民やボランティアの手による復旧作業が進められていますが、完全な回復には時間を要すると見られています。

加えて、農業を支える水路の再整備や土壌の安定化、観光再開に向けた安全確保など、今後の課題も山積しています。

とはいえ、白米千枚田はこれまでも幾多の困難を乗り越え、守られてきた場所です。

今回の災害を乗り越え、再び美しい風景が戻る日を願って、現在も地元の人々は力を尽くしています。

2024年に発生した能登半島地震と能登半島豪雨による白米千枚田への被害を振り返る

能登半島地震による被災

2024年1月1日発生した能登半島地震では、震源地に近い輪島市も甚大な被害を受けました。

白米千枚田においても、棚田の土壌が大きく揺さぶられ、一部の田が崩落。また、長年にわたり維持されてきた畦道や石積みが損傷を受けたため、農作業が困難な状況となっています。

地震の影響で発生した地割れや斜面の崩壊により、田の水を保持することができなくなった場所もあり、復旧のためには大掛かりな地盤改良が必要とされています。

能登半島豪雨による被害

能登半島地震の被害から懸命な復旧を行う中、追い打ちをかけるように、9月21日から23日にかけて、台風14号から温帯低気圧と秋雨前線による線状降水帯など複数の要因が重なって、大規模豪雨が発生しました。

この大雨により、白米千枚田の斜面では土砂崩れが発生し、畦道がさらに流される事態になりました。

加えて、地震で弱った地盤が豪雨によってさらに浸食され、一部の田では水が抜けてしまう現象が見られました。

このような自然災害による二重の被害を受けた白米千枚田ですが、心が折れそうになる中、地元の人々は懸命に復旧に向けて動きを進めています。

<能登地方に関連するお宝エイドの一覧記事はこちらから>
能登半島地震の現状と支援に関連するお宝エイドの記事一覧

白米千枚田の復旧活動の歩み

愛耕会を中心とした地元住民とボランティアの取り組み

白米千枚田の復旧には、地元住民の協力が欠かせません。特に、地元の農家や有志で構成される「白米千枚田愛耕会(あいこうかい)」が中心となり、復旧作業を進めています。

日々、棚田の修復や崩れた畦道の整備に取り組んでおり、地元住民と訪れたボランティアが一緒になって作業を行うことで、少しずつ元の景観を取り戻しつつあります。

また、ボランティア活動を通じて、白米千枚田の歴史や価値を改めて学ぶ人も増え、地域の文化を未来へつなげる役割や持続可能な未来へとつなげようという意識が広がりつつあります

クラウドファンディングによる支援

復旧活動を進める上で欠かせないのが資金の確保です。

白米千枚田では、地元自治体や団体が主導するクラウドファンディングが行われ、多くの支援が寄せられました[1]。

クラウドファンディングでは、全国各地の支援者から資金が集まり、それを活用して畦道や水路の再整備、農機具の修繕などが進められています。

こうした取り組みにより、少しずつではありますが、白米千枚田は元の姿を取り戻しつつあります。

しかしながら、例年5月頃から始まる千枚田での田植えは、2025年現在見通しが立ってないと言われています。

白米千枚田とは?魅力を改めて知る

白米千枚田は、2011年に「能登の里山里海」として世界農業遺産に登録されました。この登録は、伝統的な農業技術と自然環境が共存していることを評価されたものです。

千枚田は、江戸時代から受け継がれてきたとされる棚田文化の象徴であり、現在まで、昔ながらの手作業で米作りが行われてきました。

また、展望台から望む四季折々に異なる表情を見せる風景は、日本の原風景のひとつとしての見どころもあります。

特に、夕暮れ時には日本海に沈む夕日と棚田の水面が美しく輝き、幻想的な光景が広がり、息をのむような絶景と称されて来ました。

毎年10月中旬から3月中旬にかけて「あぜのきらめき」というイルミネーションイベントが開催され、ライトアップされた幻想的な夜の棚田を楽しむことができました。

地震発生前の2023年は年間約45万人が訪れる能登を象徴する観光スポットの1つとして、白米千枚田は存在し続けてきたのです。

白米千枚田の歴史から能登の復興に向けて私たちができること

白米千枚田は、地震と豪雨の被害から懸命な復興へ向けて決して歩みを止めていません。

その背景の1つには、実は1684年(貞享元年)に発生した大規模地すべり、1729年(享保14年)に能登を襲った地震による被害を乗り越えてきた歴史があるのです。

幾度となく、この能登地方に住む人たちは大きな被害を乗り越えて今があります。 現在、いまだ被災地では様々な支援が行われていますが、一例として下記のNPO団体が災害発生直後から避難所で水や衛生用品等の物資配布をはじめとした支援活動を行ってきました。

いまだ被災地の混乱は収まっていないため、個人としてどのような支援をするのが良いのか、自分には何ができるのか、とお考えの方も多いかもしれません。

お宝エイドでは、上記でご紹介したような、被災地で復旧活動や被災者のサポートを行っているNPOの活動を支援する形で、能登半島地震への支援へとつなげています。

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KOBIT編集部:Fumi.T)

<参考文献>
[1]READYFOR,「豪雨災害の被害報告と現在 能登半島地震|白米千枚田を修復し、再び米作りを。」,available at https://readyfor.jp/projects/138190/announcements

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