11月に入ると全国的に紅葉色づく秋の行楽シーズンです。この週末には紅葉狩りをしにハイキングや登山を計画している方も多いのではないでしょうか。

ここでは、紅葉の楽しみ方を再確認するきっかけとして、紅葉狩りの意味や由来を紐解いていきたいと思います。

また、関東圏でハイキングや登山をしながら楽しめる紅葉スポットも紹介しますので、まだ行ったことのない場所がございましたら、ぜひこの機会に足を運んでみてはいかがでしょうか。

紅葉狩りの意味や由来を歴史から紐解く

紅葉の見頃を迎える際には、「紅葉狩り（もみじがり）を楽しむ」という言葉をよく見聞きすると思います。

改めて考えてみると「紅葉を狩る」という表現にどことなく違和感を覚える方もいらっしゃるのではないでしょうか。

紅葉狩りの意味は、美しい紅葉を眺めて楽しむ行為のことを指しますが、その由来は季節の花や草木を山野に探し求める様子を、獲物を追う「狩猟」になぞらえたことから来ているとされています[1]。

同じ木々を「狩る」という表現としては、古く平安時代中期に書かれた宇津保物語（うつほものがたり）で「桜狩り（さくらかり）」の言葉が登場しています[2]。

当時の桜は山桜のことを指しますので、紅葉と同じく野山で美しく咲き誇る桜を愛でる意味で使われていたことが推測されます。

日本最古の和歌集である万葉集でも紅葉や黄葉（もみち）という言葉が使われていたことから、奈良・平安時代から貴族の間で桜や紅葉を楽しむ習慣が始まったのが起源であると考えられています。

関東で登山やハイキングで紅葉狩りを楽しむなら

自然豊かな日本では、全国の至る所で紅葉狩りが楽しめます。

ここではその一例として、関東圏で登山やハイキングをしながら紅葉が見られるスポットを3つご紹介したいと思います。

それぞれ最近人気の動画アプリ「TikTok」の動画ページを交えながらお伝えしていきますので、ぜひ参考にしてみてください。

高尾山の紅葉（東京都八王子市）

東京都八王子市にある登山やハイキングでも人気の高尾山。例年11月中旬～11月下旬になると美しい紅葉が見られます。

都心から40～50分程度とアクセスがよく、往復2時間程度で登れる山なので、ゆっくりと紅葉を眺めながら秋の装いを満喫してみてはいかがでしょうか。

●高尾山の紅葉動画-TikTok

筑波山の紅葉（茨城県つくば市）

関東平野で唯一の日本百名山に選ばれている筑波山。例年11月上旬～中旬にかけて紅葉の見頃を迎える場所です。

筑波山は男体山（標高871m）・女体山（標高877m）と2つの山からなり、それぞれの頂上を目指す3つのコースがあります。

筑波山の見どころを堪能するなら筑波山神社から女体山の山頂を目指す往復約3時間半の「白雲橋コース」がおすすめと言われています。

●筑波山の紅葉動画-TikTok

養老渓谷の紅葉（千葉県夷隅郡大多喜町）

千葉県の大多喜町にある養老渓谷は、例年11月下旬から12月上旬にかけて見頃を迎える紅葉の名所です。

約1.2kmに渡って遊歩道が整備されていて、紅葉狩りをしながらハイキングを楽しめる場所としても人気の場所です。

期間中は夜に紅葉がライトアップされた幻想的な空間も見られます。養老渓谷は温泉郷でもありますので、近くの宿を取って秋の夜長に紅葉を楽しんでみても良いかもしれません。

●養老渓谷の紅葉動画-TikTok

日本ならではの鮮やかな紅葉を楽しんで最高の秋にしよう

ここ数年の新型コロナウイルス感染症(COVID‑19)の影響もあって、今年は久しぶりに紅葉狩りに出かけるという方も多いかもしれません。

日本の紅葉は、世界中を探してもなかなか見られないと言われるほど鮮やかで美しいとされています。

この秋は紅葉を通じて、改めて日本の自然の魅力や文化に思いを馳せて、日本のこれからを考えるきっかけにもしてみてはいかがでしょうか。

※もし、ご支援される際に「譲渡所得税」や「寄付金控除」についてご心配の場合は、ご支援される団体様までお問合せください。

（KOBIT編集部：Fumi.T）

＜参考文献＞
[1] NHK放送文化研究所，「なぜ紅葉「狩り」？ | ことば（放送用語）」，available at https://www.nhk.or.jp/bunken/summary/kotoba/gimon/065.html
[2] 和樂web，『「花見」よりも古くからある「桜狩り」とは？彬子女王殿下と知る日本文化入門』，available at https://intojapanwaraku.com/culture/157049/