能登半島にたたずむ「トトロ岩」とは?地震を経た現在地を知る
令和6年能登半島地震をきっかけに、能登の風景や暮らしがどれほどの影響を受けたのか、胸を痛めた方は多いと思います。
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そんな中で「トトロ岩の左耳が崩落」というニュースを見た方もいらっしゃるかもしれません。
本記事では、能登半島の観光名所にもなっているこのトトロ岩について、名前が付いた歴史を振り返りながら、能登半島地震による影響と現在地についてお伝えします。
能登のトトロ岩とは?正式名称「剱地権現岩」を解説
能登の海岸沿いを走る国道249号線で、突然視界に飛び込んでくる大きな岩があります。
それが通称「トトロ岩」と呼ばれる岩で、石川県輪島市門前町大泊の名所として親しまれてきました。
見た目の愛らしさから観光スポットとして知られていますが、実は地域に根差した呼び名や信仰の背景も持っています。
まずは正式名称や由来を押さえると、旅先での見え方が少し変わってまいります。
トトロ岩の正式名称は「剱地権現岩」
トトロ岩の正式名称は「剱地権現岩(つるぎじごんげんいわ)」です。観光案内や地元の紹介でも、この名称が用いられています。
一方で、地元では昔から「立岩の権現さん」と呼ばれていたとも伝えられます。
観光地の“ニックネーム”としてのトトロ岩が広まる以前から、地域の目印であり、暮らしの中に存在していた岩だったのです。
剱地権現岩という名前の由来は明らかにされていませんが、「権現」が入っていることからも分かるように、この岩は単なる景勝地にとどまらず、かつて信仰と結びついた存在として受け止められてきたように感じます。
海とともに生きる地域では、航海の安全や豊漁、暮らしの平穏を願う気持ちが強くなります。
大きな岩は、自然の厳しさと恵みの両方を象徴するものとして、祈りの対象になっていたのかもしれません。
ジブリ映画の「トトロ」に似ていると話題になった理由
トトロ岩が一躍知られるようになった理由は、その輪郭がスタジオジブリ作品「となりのトトロ」のキャラクターを連想させる点にあります。
特に、岩の上部に“耳”のような突起があり、遠目に見ると愛嬌のあるシルエットに見えてきます。
さらに、2009年頃に輪島市職員の手によって、岩に荒縄で作られた目玉が飾られたことで、より「トトロらしい」表情が生まれました[1]。
以降、能登のドライブ中にふと出会える意外性も相まって、口コミや写真を通じて「トトロ岩 輪島」という形で探す方が増えていきました。
トトロ岩はどこにある?
トトロ岩(剱地権現岩)は、石川県輪島市門前町大泊にあります。
国道249号線沿いに位置し、海岸線の景色と一緒に楽しめる場所として知られています。
トトロ岩がある輪島市門前町
輪島市の中でも門前町は、海岸の景観と集落の暮らしが近い距離で共存しているエリアです。
トトロ岩は、その門前町大泊の国道249号線沿いにあり、車で海沿いを走っていると「見落としにくい」ほど、存在感のある岩として現れます。
駐車場が用意され、看板も整備されているため、初めての方でも比較的立ち寄りやすい点が特長です。
日本海を一望できる絶景ロケーション
トトロ岩の大きな魅力は、その形だけではありません。目の前に広がる日本海との組み合わせが、訪れる人の心に深く残る風景をつくり出しています。
晴れた日には、水平線まで見渡せる開放感があり、潮風を感じながら立つと、能登の自然の力強さと穏やかさを同時に味わえます。
夕暮れ時には空と海の色がゆっくりと移ろい、岩のシルエットがより印象的に浮かび上がります。
地震という大きな出来事を経た今だからこそ、この変わらぬ海の広がりに、励まされる思いを抱く方もいらっしゃるのではないでしょうか。
能登の写真映えスポットとしても人気な場所
トトロ岩は、能登半島を代表する“写真に残したくなる場所”としても知られています。
岩そのもののユニークさに加え、海や空とのコントラストが美しく、季節や時間帯によってまったく異なる表情を見せてくれます。
観光客だけでなく、地元の方にとっても大切な風景であり、SNSを通じて「トトロ岩 現在」の様子を確認する方も増えています。
実際に足を運ぶ前に、最近の写真を探してみるのも一つの方法です。
写真を撮ることが目的であっても、その背景にある地域の歴史や出来事を思い浮かべながらシャッターを切ると、より意味のある一枚になるかもしれません。
トトロ岩の現在の姿【令和6年能登半島地震の影響】
令和6年1月に発生した能登半島地震は、輪島市を含む広い範囲に大きな被害をもたらしました。トトロ岩も例外ではなく、その姿に変化が生じています。
「トトロ岩 地震」と検索する方が多いのは、あの親しみやすい形がどうなったのか。
ここでは、報道や現地情報をもとに、現在の状況を整理いたします。
令和6年1月1日の能登半島地震で左耳が崩落
地震の影響により、トトロ岩の特徴でもあった左側の“耳”部分が崩れ落ちました。
これまで二つの耳のように見えていた突起のうち、片方が突如として失われたのです。
突然の自然災害によって景観が変わるという現実は、能登の厳しさを改めて感じさせます。
同時に、長年親しまれてきた姿を知る人にとっては、寂しさも伴う出来事だったに違いありません。
それでも、岩全体が消えてしまったわけではなく、剱地権現岩としての本体は今もそこに立ち続けています。
片耳になった現在も愛される存在
左耳が崩落した現在のトトロ岩は、かつてとは異なる輪郭になりました。それでも「片耳のトトロ」として、その姿を見守る声が広がっています。
変化を受け入れながら、なお存在し続ける姿は、震災後の能登そのものを象徴しているようにも感じられます。
形は変わっても、地域の人々や訪れる人の心に宿る意味は簡単には失われません。
復興の過程を見届けるという思いで足を運ぶことも、ひとつの関わり方になるのではないでしょうか。
能登のトトロ岩は今も立ち続ける象徴的な存在
能登半島の海沿いにたたずむトトロ岩は、信仰の歴史と観光の魅力をあわせ持つ特別な岩です。
ジブリ作品を思わせる愛らしい姿で親しまれてきましたが、令和6年能登半島地震によってその形は変わりました。
それでも、岩は今も輪島市門前町の海岸に立ち、日本海を背に静かに存在しています。
変わらないものと、変わってしまったもの。その両方を受け止めながら、能登は前に進もうとしています。
復興支援の形はさまざまですが、現地を訪れ、地域の空気を感じ、地元のお店を利用することも応援のひとつです。
トトロ岩の現在地を知ることは、能登とつながる第一歩になるかもしれません。
現在も被災地では様々な支援が行われていますが、一例として下記のNPO団体が災害発生直後から避難所で水や衛生用品等の物資配布をはじめとした支援活動を行ってきました。
- 認定NPO法人グッドネーバーズ・ジャパン:石川県輪島市を中心に食品・水等の物資配布や炊き出しを実施中
- AAR Japan[難民を助ける会]:輪島市、珠洲市で炊き出し、県内各地の障がい者施設に支援物資配布
- NPO法人フードバンクとやま:水や食品の寄付、現地で炊き出しする団体への食品や備品の寄付
- 公益社団法人日本国際民間協力会(NICCO):輪島市を中心に生活物資や食料の配布
- 特定非営利活動法人ジャパンハート:能登町、輪島市を中心に要配慮者用支援物資の提供および避難所での医療分野における人的支援
- シャンティ国際ボランティア会:県内で支援物資の配布
いまだ被災地の混乱は収まっていないため、個人としてどのような支援をするのが良いのか、自分には何ができるのか、とお考えの方も多いかもしれません。
お宝エイドでは、上記でご紹介したような、被災地で復旧活動や被災者のサポートを行っているNPOの活動を支援する形で、能登半島地震への支援へとつなげています。
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(KOBIT編集部:Fumi.T)
<参考文献>
[1] 朝日新聞,『海岸にたたずむ「トトロ」 愛された輪島の岩 地震で「左耳」崩落か』,available at https://www.asahi.com/articles/ASS295DX0S29PQIP00R.html
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