「トー横」に見る 居場所のない子どもたちへ必要な支援の力
新型コロナウイルスをきっかけに、少年少女たちが集まるようになった「トー横」と呼ばれる場所。
ここに集まる少年少女を「トー横キッズ」と呼ばれていますが、一体なぜ彼・彼女らは、トー横に集まるのでしょうか。
今回は、現在社会現象の1つとして注目されている「トー横」について詳しく見ていきながら、日本が抱える児童問題の現状をお伝えします。
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「トー横」とは?
「トー横」とは、東京の新宿歌舞伎町、セントラルロード中央に位置するTOHOシネマズ周辺のエリアを指す言葉です。
新型コロナウイルスが広がりを見せはじめた2019年から2020年にかけて、SNSで「#トー横界隈」が広がりを見せ、若者に認知されるようになりました。
そして、強盗でも触れたように、このトー横に出入りするようになった少年少女のことを「トー横キッズ」と呼ぶようになったのです。
「トー横キッズ」が抱える現状と問題
かつて、原宿や渋谷で呼ばれていた「竹の子族」や「コギャル」のように、「トー横キッズ」も日本の“今”を象徴するような言葉になりつつありますが、その使われ方は決してポジティブワードとしての意味や使われ方をするものではありません。
なぜなら、トー横に集まる子どもたち、すなわちトー横キッズの多くは、家庭での虐待や育児放棄、学校でのいじめなど、生きづらさや行き場を失っている子どもたちだからです。
未成年である以上、親の同意なしでは働けないトー横キッズたち。当然ながら新宿歌舞伎町に足を運んでも、お金もなければ泊まる場所もありません。
それでも彼ら、彼女らは毎晩のように足を運んで野宿をしたり、「パパ活」でその日暮らしを続けたり、行く果ては、精神的な苦痛から逃れようと「オーバードーズ(市販の風邪薬を過剰摂取)」をしてしまうなど、深刻な社会問題へと発展しています。
居場所のない子どもたちを救うために活動するNPO
家庭や学校などに居場所がないと感じる子どもたちは、トー横に限らず全国に増え続けています。こうした子どもたちを救うために児童相談所やNPO団体などが様々な支援活動を行っています。
その一例として、福岡県の「特定非営利活動法人SOS子どもの村JAPAN」の活動をご紹介します。
SOS子どもの村は、2010年に日本初の「子どもの村」として福岡に誕生しました。
様々な事情で実の親と離れざるをえなくなった子どもたちが家庭的な環境で育つことができる社会を目指し、村長を筆頭に、育親(里親)、育親を生活面で支えるファミリーアシスタントが、臨床心理士やソーシャルワーカー、医師など専門家らとチームになり、里親養育に取り組んでいます。
そのほか、地域の家族と子どもが抱える困難の解決を目指すための相談支援、家庭養育を担う人材育成プログラムの開発と実践など、子どもの生きづらさや居場所をなくさないための活動も積極的におこなっています。
子どもの明るい未来を作るために私たちができること
トー横キッズをはじめとした家庭で様々な問題を抱える子どもたちの増加に対して、支援の入り口となる各自治体の児童相談所や一時保護所は既にキャパシティを超えており、適切な対応や支援ができていない状況と言われています。
そのために、本記事でご紹介したようなNPO団体の力が今後もさらに必要となりますが、非営利運営であるNPOは、事業にかかる多くの費用を寄付等の支援の力で賄っているのが現状です。
私たちが直接問題を抱える子どもたちに手を差し伸べることはなかなか難しいことですが、NPOを支援することで、間接的に子どもたちの力になることは可能です。 お宝エイドでは郵送いただいた「お宝」を換金し、ご指定いただいたNPO団体の活動原資として送り届けます。あなたもこの機会に、お宝エイドで支援活動をはじめてみませんか。
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