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「南南問題」とは?南北問題とは異なる経済格差をわかりやすく解説!

#南南問題#発展途上国#経済格差

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南南問題とは?南北問題はよく聞くけど何が違う?

南南問題という言葉をあまり聞いたことがない方は多いかもしれません。一方で、南北問題は学校の教科書などでも登場するので、言葉自体を覚えている方はいらっしゃると思います。

まず、南北問題からおさらいすると、私たち日本を含む先進国と発展途上国との間に大きな経済格差がある問題のことを言います。主に先進国が北側に、途上国が南側にあることから、「南北」と呼ばれるようになりました。

ここまで理解できれば、「南南問題」とは何かがピンとくる方もいらっしゃるかもしれません。南南問題とは、発展途上国である「南」の国々の中で、さらに経済格差が生まれている問題のことを言います。

発展途上国と後発発展途上国

南南問題を違う言葉で置き換えるのであれば、「発展途上国(新興国)」と「後発発展途上国」の経済格差問題と言ってよいかもしれません。

近年、発展途上国の中でもタイ、インド、サウジアラビア等は、新興工業や石油資源の輸出によって著しい経済発展を遂げており、経済発展が遅れている国との格差が大きくなってきました。

外務省の発表によると、2022年8月現在で後発発展途上国には以下の46か国が認定されています。

●アフリカ(33):
アンゴラ(2024年に卒業予定)、ベナン、ブルキナファソ、ブルンジ、中央アフリカ、チャド、コモロ、コンゴ民主共和国、ジブチ、エリトリア、エチオピア、ガンビア、ギニア、ギニアビサウ、レソト、リベリア、マダガスカル、マラウイ、マリ、モーリタニア、モザンビーク、ニジェール、ルワンダ、サントメ・プリンシペ(2024年に卒業予定)、セネガル、シエラレオネ、ソマリア、南スーダン、スーダン、トーゴ、ウガンダ、タンザニア、ザンビア
●アジア(9):
アフガニスタン、バングラデシュ、ブータン(2023年に卒業予定)、カンボジア、ラオス、ミャンマー、ネパール、イエメン、東ティモール
●大洋州(3):
キリバス、ソロモン諸島(2024年に卒業予定)、ツバル
●中南米(1):
ハイチ

出典:後発開発途上国(LDC:Least Developed Country)|外務省[1]

まとめ

「南南問題」という言葉をこれまで聞いたことがなかった方は、最近の問題のように思うかもしれませんが、実は1973年に世界経済に大きな影響を与えたオイルショックから始まっている問題です。

保有資源や人的資源の有無によって、この50年で埋まるどころか格差は開く一方で、経済成長ができない国では、貧困や内紛等で苦しみ、国際的な支援を常に必要としているのが現状です。

こうした経済格差問題を解決していくために、先進国・新興国・発展途上国それぞれがどう連携を取っていくのか、そして私たち個人でどのような支援ができるのか、この機会に考えてみてはいかがでしょうか。

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<参考文献>
[1] 外務省,「後発開発途上国(LDC:Least Developed Country)」,available at https://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/ohrlls/ldc_teigi.html

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