インパクト投資をわかりやすく解説!注目集まる新たな企業の社会貢献

近年では、企業の新たな社会貢献の在り方として「インパクト投資」が注目されています。
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「投資なのに社会貢献とどう関係あるの?」そう疑問をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回はそんなインパクト投資について、現在企業が社会から求められる「存在意義」を踏まえながらお伝えします。
その一方で、インパクト投資では実現できない社会貢献もあることを知り、私たちだからできる行動を考えるきっかけになれば幸いです。
お金を稼ぐだけが会社の意義じゃない 「ESG経営」という新しい流れ
昭和から平成にかけての企業と言えば、「どれだけお金を稼いだか」という数字の差で評価が決まるのが一般的でした。
わかりやすい例で表現すると、利益の大小が学校における偏差値のようなものとして企業の評価に直結するものだったと言えます。
しかしながら、多様な社会に変容する時代の流れとともに、社会全体における企業の評価は、利益という数字だけではなく、企業の社会貢献も評価の対象とするように変わってきています。
同じく学校に置き換えると、テストの点数以上に、先生からのコメント付きの通知表が企業の評価の重要な指標となりつつあり、こうした企業価値を高めるためにESG経営に取り組む企業が広がりを見せています。
※ESG経営:「Environment(環境)」「Social(社会)」「Governance(ガバナンス)」の頭文字を取った言葉で、利益だけでなく、環境や社会課題解決につながる要素も重要な要素として経営行うこと[1]
インパクト投資 ~ESG経営の先のトレンド
ESG経営では、あくまで企業価値という評価を向上させる目的のために、利益だけでなく社会貢献も目指すものになります。
しかしながら、ここ数年では、環境や社会課題の直接的な解決に結びつく「インパクト投資」という企業の新たな社会貢献の流れが強まっています。
このインパクト投資とは、どういった目的を持つ投資法なのかを知るために、一般的な投資と寄付との違いを見ながら理解を深めていきましょう。
一般的に投資というと、株や不動産など、個人や企業が利益を得るためにお金(資産)を投じることを指します。
一方で、寄付は投資とは異なりますが、金銭的な見返りや利益を得ることは一切考えずに、社会が良くなることを目的にお金を投じることを言います。
インパクト投資は、この投資と寄付の両面を持ち合わせたもので
「社会や環境の課題解決に貢献しながらお金を増やすこと」
を目的とする投資手法です。
純粋な利益目的ではなく、企業の社会貢献活動や、持続可能な発展を目的とした事業に資金を投じる点が大きな特徴です。
整理すると
- 一般的な投資 → 利益を最大化させる
- 寄付 → 見返りを求めず、社会貢献を目的に資金を提供する
- インパクト投資 → 利益を得るだけでなく、社会や環境にも良い影響を与える
資産を投じる目的には、各々このような違いがあります。
インパクト投資は社会貢献と経済的成長を両立させる手段として世界中で広がっています。
また、持続可能な経済活動としての側面を持っており、2030年までによりよい世界の実現を目指すために推進されているSDGsにも重要な役割を担うものとして期待されています。
参考:SDGs(持続可能な開発目標)に関連するお宝エイド記事一覧
インパクト投資では実現が難しい社会貢献も。私たちだからできる支援
世界的な広がりを見せつつある「インパクト投資」というトレンドですが、現在では国や企業レベル規模の取り組みが主となっているため、身近な社会貢献には結びついていないイメージを持たれる方もいらっしゃるかもしれません。
そのイメージはあながち間違いではなく、すべての社会貢献活動がインパクト投資の対象になるわけではありません。
インパクト投資は、財務的リターンが期待できる事業への投資を基本とするため、経済的な見返りが少ない小規模な活動や、特定の地域に限定されたプロジェクトは投資の対象になりにくいのです。
例えば、地方の小さな福祉団体や、障害者支援のための活動、災害復興支援などは、社会的に重要な役割を果たしますが、投資の視点から見るとリターンが見込みにくいため、資金が集まりにくい課題があります。
インパクト投資は社会を大きく動かす力を秘めていますが、それだけでは解決できない課題は私たちの身の回りには数多く存在します。
そうした国や企業の目が行き届かない問題こそ、むしろ私たちにとっては身近な問題であり、その解決のためにNPOなどの民間団体が必死に活動していることにも目を向ける必要があります。
お宝エイドでは、こうしたNPO団体に対して、様々な物品を通じた活動支援を行っています。
お宝エイドでは郵送いただいた「お宝」を換金し、ご指定いただいたNPO団体の活動原資として送り届けています。
この機会に、私たち個人1人1人ができる社会貢献活動を、お宝エイドを通じて始めてみてはいかがでしょうか。
※もし、ご支援される際に「譲渡所得税」や「寄付金控除」についてご心配の場合は、ご支援される団体様までお問い合わせください。
<参考文献>
[1] 三菱UFJリサーチ&コンサルティング,「ESG経営」,available at https://www.murc.jp/library/terms/aa/esg-management/
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