180年以上に渡って、女性を中心に愛され続けてきた高級ブランドのエルメス（HERMES）。

本物のエルメス製という証として刻印がつけられていることをご存じの方は多いと思いますが、その意味を知らない方も多いのではないでしょうか。

実は、エルメスのバッグや財布に施されている刻印を見れば製造年代が分かります。本記事では、そんな刻印について詳しく触れていきたいと思います。

エルメスの刻印とは？意味や場所について

エルメスの刻印は、アルファベットと数字で打刻されており、左側が製造年、右側はアトリエの番号や職人のイニシャルで構成されています。

エルメスの製品は、創業当時から現在まで1人の職人が作り上げることで知られていますが、刻印の有無は認められた職人が作った証としての意味を持っています。

刻印が押される場所は、職人に委ねられていることからベルトの裏やバッグの内側など様々です。

全てのアイテムに刻印があるわけではなく、刻印があると言われるモデルにも打たれていなかったり、打刻が不十分で経年劣化により薄くて判断できないケースもあります。

ただし、刻印の有無でエルメスの正規品なのか、非正規品（偽物）なのか判断されるわけではありません。

刻印で分かる製造年代

エルメスが誕生したのは1837年になりますが、刻印が打たれるようになったのは1964年からと言われています。製造年はアルファベット区別されていましたが、製造年代によって囲みなし、○囲み、□囲みと大きく3種類に分かれます。

1964年〜1970年

1964年	1965年	1966年	1967年	1968年	1969年	1970年
T	U	V	W	X	Y	Z

初期の刻印は囲みなしのアルファベット表記がつけられました。

1971年〜1996年

1971年	1972年	1973年	1974年	1975年	1976年	1977年
Ⓐ	Ⓑ	Ⓒ	Ⓓ	Ⓔ	Ⓕ	Ⓖ
1978年	1979年	1980年	1981年	1982年	1983年	1984年
Ⓗ	Ⓘ	Ⓙ	Ⓚ	Ⓛ	Ⓜ	Ⓝ
1985年	1986年	1987年	1988年	1989年	1990年	1991年
Ⓞ	Ⓟ	Ⓠ	Ⓡ	Ⓢ	Ⓣ	Ⓤ
1992年	1993年	1994年	1995年	1996年
Ⓥ	Ⓦ	Ⓧ	Ⓨ	Ⓩ

1971年から1996年までの26年間は○で囲まれたアルファベットでA-Zまで続きで使用されました。

1997年〜2014年

1997年	1998年	1999年	2000年	2001年	2002年	2003年
🄰	🄱	🄲	🄳	🄴	🄵	🄶
2004年	2005年	2006年	2007年	2008年	2009年	2010年
🄷	🄸	🄹	🄺	🄻	🄼	🄽
2011年	2012年	2013年	2014年
🄾	🄿	🅀	🅁

1997年から2014年までの18年間は□で囲まれたアルファベットでA-Rまで続きで使用されました。

2015年〜現在

2015年	2016年	2017年	2018年	2019年	2020年	2021年
T	X	A	C	D	Y	Z
2022年	2023年
U	B

2015年からは再び囲みなしに戻り、任意のアルファベットが使用されるようになりました。

まとめ

エルメスのバッグや財布に施された刻印は、一級職人の手作りである証、そしてエルメスの歴史を表すものです。 エルメスというブランドがどのような歴史を辿ってきたのか、また刻印の他にもロゴマークに隠された意味も気になる方は、こちらの記事で詳しく触れていますので、ぜひ参考にしていただければと思います。

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