プラチナジュエリーやアクセサリーには、Pt900・Pt950・Pt850といった刻印がされています。

この記号や数字の違いが分からない方もいらっしゃると思いますので、本記事ではプラチナの刻印の違いと特徴について解説します。

プラチナ製品に刻印されている「Pt」とは

まずは刻印の記号として「Pt」とは何を示しているものなのでしょうか。

こちらは、お手持ちのジュエリーやアクセサリーにプラチナ（platinum）が素材として使われていることを証明する記号になります。

製品によっては大文字で「PT」や、かつては「Pm」といった表記がされているものもありましたが、現在は「Pt」という表記が一般的です。

Pt950・Pt900・Pt850など数字の違いについて

Ptはプラチナ製品であることを示すものということは分かりましたが、Pt900・Pt950・Pt850などの数字は純度の違いを表しています。

言い換えると、850、900、950と数字が高くなるほどプラチナの含有量が多くなり、一般社団法人日本ジュエリー協会の定義に基づくと、プラチナジュエリーと呼べる製品はプラチナが85％以上（Pt850）であることが基準となっています[1]。

では、プラチナの純度の違うと、特徴にどのような違いがあるのでしょうか。純度別のプラチナの特徴を見ていきましょう。

Pt950

純度95％のプラチナを意味するPt950は、プラチナの国際的な広報機関「プラチナギルドインターナショナル」が国際基準と定義している含有率です。

そのため、海外の名だたる高級ブランドでは、多くにPt950が使用されています。

Pt900

純度90％のプラチナを意味するPt900は、Pt950と比べると強度が高く、変形や傷がつきにくいことがメリットとされています。

そのため、日本国内では指輪によく使用されており、比較的価格が抑えられているのが特徴です。

Pt850

プラチナが85％、15％はパラジウム・ルテニウム・イリジウムなどの割金で作られているプラチナになります。

純プラチナ製品というよりも、加工のしやすさ、傷への耐性の強さからネックレスのチェーンといった、アクセサリーのパーツとして用いられることが多いです。

Pt950、Pt900よりもプラチナとしての価値は劣るものの、含有量が少ないことで金属アレルギーの発祥リスクを下げられる点で、あえてPt850をセレクトされる方もいらっしゃいます。

まとめ

このようにプラチナジュエリーやアクセサリーに表記されている刻印は、プラチナ製品であることと、純度の高さを示していることがお分かりいただけたと思います。

あなたがお持ちのプラチナ製品の刻印を確認していただき、どのくらいの価値や特徴が眠っているのか、この機会に確認してみてはいかがでしょうか。

プラチナジュエリーの価値については、下記の記事で詳しく解説していますので、合わせてご参考ください。

→プラチナ（Pt850やPt900など）・ジュエリーの買取価値

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＜参考文献＞
[1] 一般社団法人日本ジュエリー協会，「ジュエリー及び貴金属製品の素材等の表示規定２０１７（平成２９）年度改訂版」，available at https://jja.ne.jp/books/pdf/kikinzoku2017.pdf