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ペット防災の備え完全ガイド|必要な防災グッズ・備蓄品と避難方法

地震や台風、豪雨などの災害は、いつ起きるか分かりません。

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ペットと暮らす家庭では、人の防災用品だけでなく、フードや薬、キャリーケース、トイレ用品など、動物のための備えも必要です。

ただし、専用の防災グッズを一度に買いそろえることだけが対策ではありません。

普段使っているモノを災害時にも役立て、期限や状態を定期的に見直すことが大切です。

本記事では、犬や猫を中心に、必要な備蓄品、避難方法、用品の選び方、家庭にあるモノや中古品を活用するときの注意点を解説します。

ペット防災が必要な理由

災害時にはペット用品が不足しやすい

大規模な災害が発生すると、道路や物流が止まり、店舗も休業する可能性があります。

人向けの飲料水や食料が優先的に供給される一方、ペットフード、猫砂、ペットシーツなどは、すぐに手に入らないことも考えられます。

特に、療法食しか食べられないペットや、毎日の投薬が必要なペットは注意が必要です。

一般的なフードで代用できるとは限らないため、平時から余裕を持って備蓄しておきましょう。

ペットの安全確保は飼い主が行う

災害時には行政や支援団体の活動にも限界があります。

ペットの安全、健康、食事、排泄を管理する基本的な責任は飼い主にあります。

避難時の脱走や放浪を防ぐことは、ペット自身を守るだけでなく、交通事故や咬傷事故、望まない繁殖といった二次的な問題を減らすことにもつながります。

飼い主自身が無事でなければペットを守れないため、人とペットの備えを分けず、一つの避難計画として考えることが重要です。

同行避難と同伴避難は異なる

同行避難とは、災害時にペットを連れて安全な場所まで避難する行動です。

しかし、避難所へ同行できるからといって、飼い主とペットが同じ部屋で生活できるとは限りません。

人とペットが同じ空間で過ごす同伴避難が認められるか、別棟や屋外の専用スペースで飼育するかは、自治体や避難所によって異なります。

地域の防災情報を確認し、受け入れ条件や必要な用品を事前に調べておきましょう。

ペット用防災グッズとして備えたいモノ

フードと飲料水

食べ慣れたフードとペットに使える水は、少なくとも数日分、可能であれば一週間以上を目安に備えます。

支援や物流の回復に時間がかかる地域、特殊なフードが必要なペットでは、さらに余裕を持たせると安心です。

備蓄したフードを放置すると、賞味期限が切れたり、ペットの好みや健康状態が変わったりします。

古いものから日常の食事に使い、使った分を買い足すローリングストックなら、無駄を抑えながら新しい状態を保てます。

缶詰やパウチは水分も摂取できますが、普段食べていない場合は災害時に受け付けない可能性があります。

日常の食事へ少しずつ取り入れ、食べられる種類を確認しておきましょう。

薬・療法食・健康情報

持病の薬、療法食、処置に必要な用品は、一般的な支援物資では代替しにくいモノです。

薬の名称、投与量、投与時間、病歴、アレルギー、ワクチン接種歴、かかりつけ動物病院の連絡先を整理しておきます。

情報はスマートフォンだけでなく、紙にも記録して防水袋へ入れてください。

停電や通信障害、端末の故障が起きても確認できます。

薬の保管方法や予備を処方できる期間は種類によって異なるため、自己判断で増減せず、かかりつけの獣医師に相談しましょう。

キャリーケース・ケージ

キャリーケースは、ペットを運ぶ道具であると同時に、避難先で一時的な居場所を確保するモノでもあります。

体格に合った広さ、通気性、持ち手の強度、扉や留め具の確実性を確認してください。

ハードタイプは衝撃に比較的強く、安定して置きやすい点が特徴です。

布製のソフトタイプは軽く、収納しやすい一方、噛み癖や引っかき癖のあるペットには適さない場合があります。

移動手段とペットの性格に合わせて選びましょう。

災害時に初めて使おうとしても、怖がって入らないことがあります。

普段から室内に置き、寝床やおやつを与える場所として使えば、キャリーに対する抵抗感を和らげられます。

首輪・ハーネス・リード

災害時の大きな音や余震に驚き、普段はおとなしいペットが急に走り出すことがあります。

犬には首輪またはハーネスとリードを装着し、可能であれば抜けにくい方法を検討します。

猫にもハーネスが役立つ場合がありますが、慣れていない装具を突然使うのは困難です。

バックル、縫い目、金具、布地を定期的に点検し、摩耗や変形があれば交換してください。

予備のリードも防災バッグへ入れておくと、破損したときや係留が必要な場面に対応できます。

トイレ用品と衛生用品

ペットシーツ、猫砂、簡易トイレ、排泄物用の袋、消臭袋、ウェットシート、タオル、新聞紙などを用意します。

避難生活では、排泄物の臭いや処理方法が周囲とのトラブルにつながりやすいため、密閉できる袋が便利です。

猫は砂の種類やトイレの形が変わると排泄を我慢することがあります。

普段使っている猫砂を備蓄し、持ち運べる簡易トイレにも慣らしておくと安心です。

ウェットシートは、ペットが舐めても問題のない製品か確認して使用しましょう。

食器・給水用品

軽量で割れにくい食器、折りたたみ式ボウル、給水ボトルなどが役立ちます。

普段使用している金属製や樹脂製の器を予備として保管する方法もあります。

保存容器など家庭にあるモノを転用するときは、欠け、割れ、鋭い縁がないか確認してください。

素材によっては臭いが残ったり、熱や洗浄で劣化したりするため、長期間保管した用品は使用前に状態を点検します。

防寒・暑さ対策用品

毛布、バスタオル、保温シート、冷却用品などは、避難先での温度変化を和らげます。

使い捨てカイロや保冷剤は便利ですが、ペットの皮膚へ直接触れさせると低温やけどや凍傷の原因になります。

布で包み、ペットが自分で離れられる位置に置きましょう。

短頭種、子犬や子猫、高齢動物、持病のあるペットは温度変化の影響を受けやすい傾向があります。

車内は外気温以上に暑くなったり、夜間に冷え込んだりするため、ペットだけを残さないことが原則です。

写真・迷子札・身元情報

ペットの全身、顔、毛色、模様などが分かる写真に加え、飼い主と一緒に写った写真も保存します。

離ればなれになったときの捜索や、飼い主であることの確認に役立ちます。

首輪には連絡先を記した迷子札を付け、犬は鑑札や狂犬病予防注射済票についても確認します。

マイクロチップを装着している場合は、住所や電話番号などの登録情報が最新か見直してください。

ペットの種類別に追加したい用品

犬の場合

犬には予備のリード、ハーネス、排泄物処理袋、足を保護する用品などを用意します。

避難所の管理や診療時に口輪が求められる場合もあるため、必要に応じて平時から短時間ずつ装着に慣らします。

猫の場合

猫にはキャリー、洗濯ネット、使い慣れた猫砂、簡易トイレ、目隠し用の布などが役立ちます。

洗濯ネットは診療やキャリーへの移動を補助できますが、長時間入れたままにするためのモノではありません。

通気と体調を確認しながら適切に使います。

小動物・鳥・爬虫類の場合

小型哺乳類、鳥、爬虫類などは、温度や湿度、専用フードへの依存度が高いことがあります。

移動用ケージ、床材、保温用品、専用餌を用意し、停電時にどのように温度を保つか考えておきましょう。

生体ごとに適切な環境が大きく異なるため、獣医師や専門知識のある飼育者へ事前に相談することも大切です。

防災用品は新品と中古品をどう使い分ける?

家庭にあるモノを防災へ生かす

すべてを防災専用品でそろえる必要はありません。

タオルは保温、目隠し、汚れの拭き取りに使えます。

新聞紙は吸水や排泄物処理、保存容器はフードや小物の分類に活用できます。

普段使いできるモノを災害時にも使うフェーズフリーの考え方を取り入れると、保管場所や購入費を抑えられます。

ただし、日常で使ったまま所在が分からなくならないよう、持ち出す用品と保管場所を家族で共有しましょう。

中古でも活用しやすい用品

状態のよいハードキャリー、金属製の食器、ケージ、収納用品などは、中古品を活用できる場合があります。

まだ使えるモノを再利用することは、購入費だけでなく廃棄物の削減にもつながります。

ただし、入手前後に扉、留め具、持ち手、接合部、亀裂、サビ、変形を確認してください。

キャリーを持ち上げたときに扉が外れれば、脱走や落下事故につながります。

洗浄や消毒が難しい素材、前の動物の臭いが強く残る用品、使用歴が不明な用品は、無理に再利用しないほうが安全です。

新品を基本にしたい用品

フード、薬、未開封が望ましい衛生用品、劣化したリードやハーネスなどは、新品を基本とします。

命を支える用品や、直接口に入るモノ、強度が安全を左右するモノは、価格より品質と状態を優先してください。

中古品を選ぶ目的は、安さだけではありません。

まだ役割を果たせるモノを適切に手入れして生かすことに価値があります。

一方、安全性を確認できないモノを使い続けない判断も、責任あるリユースの一部です。

ペット用防災バッグの作り方

優先順位を決めて詰める

防災バッグには、薬、健康情報、少量のフードと水、リード、排泄用品など、避難直後に必要なモノを優先して入れます。

大量の備蓄を一つのバッグへ詰めると重くなり、持ち出せません。

すぐ持ち出す一次避難用のバッグと、自宅や車などに置く追加備蓄を分けると管理しやすくなります。

ただし、浸水や倒壊で取り出せなくなる可能性も考え、保管場所を一か所に集中させない方法も検討しましょう。

中身を分類して防水する

フード、医療情報、衛生用品などを袋やポーチで分類し、外側に内容と期限を記載します。

書類や電子機器は防水袋へ入れ、夜間でも探せるようライトも用意します。

バッグそのものにも飼い主の連絡先、ペットの名前、種類、持病などを記したカードを付けておくと、飼い主が対応できないときに情報を伝えやすくなります。

定期的に点検する

フードや薬の期限、電池残量、金具のサビ、布製品のカビなどを定期的に点検します。

子犬や子猫の成長、体重の増減、加齢、病気によって、適切なキャリーの大きさや必要な用品は変化します。

季節の変わり目や地域の防災訓練の日などを点検日に決めると、見直しを習慣化しやすくなります。

災害が起きる前にしておきたい準備

避難所と避難経路を確認する

自治体のハザードマップで、洪水、津波、土砂災害、火災などのリスクを確認します。

最寄りの避難所だけでなく、ペットの受け入れ可否や条件、飼育スペースも調べてください。

キャリーや防災バッグを持ち、実際に避難経路を歩いてみることも有効です。

階段、狭い道、崩れやすい塀など、地図だけでは分からない危険を把握できます。

災害の種類によって安全な方向は変わるため、複数の経路を考えましょう。

複数の避難先を用意する

指定避難所へ入れない場合に備え、親族や知人宅、ペットを受け入れられる宿泊施設、一時預かり先なども候補にします。

家族が不在のときに世話や避難を頼める人を決め、鍵や用品の場所を共有しておく方法もあります。

在宅避難や車中避難は選択肢の一つですが、建物の損傷、浸水、火災、車内温度などの危険を伴います。

ペット同伴であることだけを理由に危険な場所へとどまらず、人と動物の安全を優先して判断してください。

キャリーと基本的な行動に慣らす

キャリーに入る、人に触られる、決められた場所で排泄する、犬なら合図に応じて待つといった行動は、避難生活で役立ちます。

できないことを叱るのではなく、おやつや遊びを使い、短時間から少しずつ練習します。

ワクチン接種、寄生虫対策、日常的な健康診断も重要です。

多くの動物が集まる環境では感染症への配慮が必要になるため、接種証明などもすぐ提示できるようにしておきましょう。

災害発生時の避難方法と注意点

まず飼い主の安全を確保する

激しい揺れや風雨の最中に、隠れたペットを無理に追いかけると、飼い主も負傷するおそれがあります。

まず自分の身を守り、周囲の危険が落ち着いてからリードやキャリーを使って安全を確保します。

抱っこだけでの移動は避けましょう。

驚いたペットは腕から飛び出す可能性があります。

猫や小動物はキャリーへ入れ、犬もリードやハーネスで確実に管理します。

避難先のルールを守る

避難所では受付時にペットを連れていることを伝え、指定された飼育場所や排泄物処理のルールに従います。

動物が苦手な人やアレルギーのある人への配慮も欠かせません。

鳴き声、臭い、抜け毛、衛生状態を可能な範囲で管理することが、避難所でペットの受け入れを継続するうえでも重要です。

飼い主同士で協力できる場合でも、フードや薬を勝手に共有せず、それぞれの健康状態を確認してください。

ペットが逃げたときの対応

ペットと離ればなれになったら、自治体、保健所、動物愛護センター、警察、近隣の動物病院などへ連絡します。

種類、性別、毛色、模様、首輪、身体的特徴、最後に確認した場所と時刻を整理し、写真とともに伝えましょう。

SNSは情報を広げる手段になりますが、自宅住所や個人の電話番号を不特定多数へ公開することにはリスクがあります。

連絡方法を工夫し、見つかった後は投稿を更新してください。

まとめ|日用品も生かしながら継続できるペット防災を

ペット防災で優先したいのは、フード、水、薬、キャリー、リード、トイレ用品、身元情報です。

専用品を一度に大量購入するのではなく、普段使っているモノを生かし、消費した分を補充する仕組みを作りましょう。

キャリーや金属製食器などは、状態を十分に確認すれば中古品を活用できる場合があります。

一方、食品、薬、衛生用品、強度に不安のある装具は新品を選ぶなど、安全を基準に使い分けることが大切です。

防災用品は、持っているだけでは役立ちません。

避難先を調べ、実際に経路を歩き、ペットをキャリーへ慣らし、備蓄の期限を定期的に確認して初めて実用的な備えになります。

日常の飼育に防災の視点を少しずつ取り入れ、飼い主とペットが一緒に安全を確保できる環境を整えておきましょう。

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KOBIT編集部:Fumi.T)

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