お宝エイド

新着記事

NEW ENTRY

生活の知恵袋

リゾットとは?おかゆ・雑炊との違いや歴史、種類、基本の作り方を解説

リゾットとは、生米をオリーブオイルやバターなどで炒め、ブロードと呼ばれるだしを加えながら煮上げるイタリアの米料理です。

● お宝エイドのワンポイント

お宝エイドでは郵送いただいた「お宝」を換金し、ご指定いただいたNPO団体の活動原資として送り届けます。この機会にお宝エイドでの支援活動をはじめてみませんか。


寄付できる物品一覧を見る


支援先のNPO一覧をみる


寄付方法を見る


※もし、ご支援される際に「譲渡所得税」や「寄付金控除」についてご心配の場合は、ご支援される団体様までお問合せください。

米粒の形と適度な歯応えを残しながら、表面から溶け出すでんぷんによって全体をクリーミーに仕上げます。

日本では水分の多い米料理全般をリゾットと呼ぶこともありますが、伝統的な作り方では炊いたご飯ではなく生米を使用します。

単にご飯をスープで煮る料理ではなく、米にだしのうま味を吸わせ、油脂やチーズと一体化させる点が大きな特徴です。

イタリア料理におけるリゾットの位置付け

イタリアのコース料理では、リゾットはパスタやスープと同様に「プリモ・ピアット」と呼ばれる皿に分類されます。

日本語では「第一の皿」などと訳され、前菜の次、肉料理や魚料理の前に提供されるのが一般的です。

日本では米を主食として捉える傾向がありますが、イタリア料理のリゾットは一皿の料理として味や食感が完成されています。

肉や魚の付け合わせになる場合もあるものの、具材やソースを含めて楽しむ料理という位置付けです。

リゾットの発祥と歴史

リゾットは、稲作が盛んなイタリア北部で発展したと考えられています。

特にロンバルディア州やピエモンテ州を含むポー川流域は、水が豊富で平坦な土地が広がり、ヨーロッパを代表する米の産地になりました。

米がイタリアへ伝わった詳しい時期や経路には諸説ありますが、中世以降に北部で栽培が広がり、土地の食材や乳製品と結び付くことで独自の米料理が形成されました。

酪農が盛んな地域ではバターやチーズ、海に近い地域では魚介、山間部ではきのこなどが使われています。

そのため、リゾットは一つの味に限定される料理ではありません。

地域の気候、産物、暮らしを反映しながら多彩なレシピが生まれてきた、土地との結び付きが深い料理です。

リゾットとおかゆ・雑炊などの違い

リゾットを理解するには、見た目が似ている米料理と比べると分かりやすくなります。

違いは水分量だけでなく、使用する米の状態、加熱方法、目指す食感にも表れます。

リゾットとおかゆの違い

おかゆは、生米または炊いたご飯を多めの水でやわらかく煮る日本の料理です。

米そのものの穏やかな味を生かし、口当たりのやわらかさを重視します。

一方のリゾットは、生米を油脂で炒めてから、味の付いたブロードで煮るのが基本です。

米の中心には適度な歯応えを残し、チーズやバターなどを加えてコクのある味に整えます。

おかゆがやわらかさを重視するのに対し、リゾットは米粒の食感とソースの一体感を楽しむ料理です。

リゾットと雑炊の違い

雑炊は、炊いたご飯をだしや鍋物の残り汁で煮るのが一般的です。

すでに加熱されたご飯を使うため、生米からだしを吸わせるリゾットとは出発点が異なります。

ただし、日本の家庭料理や市販品では、炊いたご飯にトマトソースやチーズを加えた料理が「リゾット」と呼ばれることもあります。

これは手軽に作れるリゾット風の料理であり、伝統的な製法とは食感が異なるものの、炊いたご飯の有効活用という利点があります。

リゾットとパエリアの違い

スペインのパエリアも、生米とスープを使って作る料理です。

しかし、幅広く浅い専用鍋を用い、水分を米に吸収させて比較的乾いた状態に炊き上げます。

鍋底にできる香ばしい部分も魅力の一つです。

リゾットは、米とブロードをなじませながら煮て、皿に盛るとゆっくり広がる程度の流動性を残します。

パエリアが粒のほぐれや香ばしさを楽しむ料理であるのに対し、リゾットではなめらかなまとまりが重視されます。

リゾットとピラフの違い

ピラフも米を油脂で炒め、スープで炊くため、工程の一部はリゾットと共通しています。

ただし、ピラフは水分を米に吸わせ、粒同士がほぐれた状態に仕上げるのが基本です。

リゾットは米のでんぷんを適度に引き出し、ブロードや油脂と乳化させるため、完成時の粘度が異なります。

リゾットに使われる基本材料

リゾットに適した米

イタリアでは、カルナローリ、アルボリオ、ヴィアローネ・ナノなどの品種がよく使われます。

いずれも日本で一般的な米とは性質が異なり、粒が比較的大きく、ブロードを吸っても形を保ちやすいのが特徴です。

カルナローリは煮崩れしにくく、中心の歯応えを残しやすいため、本格的なリゾットに向いています。

アルボリオは粒が大きく、比較的入手しやすい品種です。

ヴィアローネ・ナノは小粒で水分を吸収しやすく、なめらかなリゾットに適しています。

日本の一般的な短粒米でもリゾットは作れます。

ただし、粘りが出やすいため、強く混ぜ続けたり、長く加熱したりすると重い食感になりがちです。

米粒をつぶさないように扱い、食感をこまめに確認しましょう。

ブロード

ブロードとは、肉、魚、香味野菜などを煮出したイタリア料理のだしです。

リゾットでは米が液体を吸収するため、ブロードの味が完成時の風味を大きく左右します。

家庭では市販のスープストックや固形スープも利用できます。

ただし、煮詰まると塩味が強くなるため、やや薄めに作り、最後に塩で調整するのが失敗を防ぐコツです。

魚介のリゾットには魚介系、きのこや野菜には野菜系など、具材に合うブロードを選びます。

油脂・香味野菜・チーズ

オリーブオイルやバターは、米の表面を包み、香りとコクを加える役割を持ちます。

みじん切りにした玉ねぎやエシャロットは味の土台となり、白ワインは香りと酸味を補います。

仕上げには、パルミジャーノ・レッジャーノなどの硬質チーズがよく使われます。

ただし、魚介の風味を生かすレシピでは、チーズを使わない場合もあります。

生クリームや牛乳も必須ではありません。

米のでんぷん、ブロード、バター、チーズをうまくなじませれば、乳製品を大量に加えなくてもクリーミーに仕上がります。

基本的なリゾットの作り方

1.ブロードを温める

鍋に加えるブロードは、別の小鍋で温めておきます。

冷たいブロードを加えると鍋の温度が急に下がり、米の加熱が安定しません。

沸騰させ続ける必要はありませんが、温かい状態を保ちます。

2.香味野菜を炒める

厚手の鍋にオリーブオイルやバターを入れ、細かく刻んだ玉ねぎを弱火から中火で炒めます。

焦がすと苦味が出るため、色を強く付けず、しんなりして甘い香りが出るまで加熱するのが目安です。

3.生米を加えて炒める

生米を鍋に加え、油脂を全体になじませます。

米が温まり、表面がやや透き通って見えるまで炒めましょう。

この工程によって米に香ばしさが加わり、煮ている間も粒の形を保ちやすくなります。

伝統的なリゾットでは、米の表面のでんぷんを生かすため、洗わずに使うことが多くあります。

ただし、使用する米の商品表示や状態も確認してください。

日本米を使う場合、ぬか臭さなどが気になるときは、短時間で洗って十分に水気を切る方法もあります。

4.白ワインとブロードを加える

好みに応じて白ワインを加え、アルコール分を飛ばします。

その後、温かいブロードを加えて米を煮ます。

ブロードは米の状態を見ながら数回に分けて加える方法が一般的です。

焦げ付かないよう適度に混ぜますが、絶え間なく激しくかき混ぜる必要はありません。

混ぜすぎると米粒が傷付き、必要以上に粘りが出ることがあります。

鍋底を確認しながら、やさしく全体を動かしましょう。

5.アルデンテに仕上げる

加熱時間は米の品種や火力によって変わるため、表示時間だけでなく実際に味見して判断します。

外側はやわらかく、中心には不快でない程度の歯応えが残る状態が目安です。

火を止めた後も余熱で加熱が進み、米は水分を吸い続けます。

完全にやわらかくなる前に仕上げの工程へ移ると、食卓でちょうどよい食感になります。

6.マンテカトゥーラを行う

火を止めてバターやすりおろしたチーズを加え、鍋を揺すったり、やさしく混ぜたりして全体をなじませます。

この仕上げは「マンテカトゥーラ」と呼ばれ、ブロード、でんぷん、油脂を一体化させる重要な工程です。

完成したリゾットは、皿を軽く揺らすとゆっくり広がる程度のやわらかさが理想とされます。

盛り付け後にも水分を吸うため、鍋の中では少しゆるいと感じる程度に調整し、仕上げたらすぐに食べましょう。

代表的なリゾットの種類

リゾット・アッラ・ミラネーゼ

ミラノを代表する、サフラン風味の黄色いリゾットです。

サフランの華やかな香りと鮮やかな色が特徴で、パルミジャーノ・レッジャーノやバターを使って濃厚に仕上げます。

仔牛のすね肉を煮込んだオッソブーコと組み合わせることでも知られています。

きのこのリゾット

ポルチーニなどのきのこを使ったリゾットは、森を思わせる豊かな香りが魅力です。

乾燥ポルチーニの戻し汁をブロードに混ぜると、うま味を余すことなく活用できます。

日本では、しいたけ、しめじ、舞茸、エリンギなどでも応用可能です。

魚介のリゾット

エビ、イカ、アサリ、ムール貝などを使い、魚介のだしを米に吸わせます。

魚介は加熱しすぎると硬くなるため、別に火を通して仕上げに戻す方法も有効です。

貝の蒸し汁をこしてブロードに加えれば、食材から出たうま味も生かせます。

野菜やチーズのリゾット

トマト、かぼちゃ、アスパラガス、グリーンピースなど、季節の野菜もリゾットによく合います。

ゴルゴンゾーラをはじめとするチーズを主役にした濃厚なタイプもあります。

基本の工程を覚えれば、冷蔵庫に少量残った野菜やチーズも無理なく一皿へ生かせます。

リゾット作りに向く調理道具

リゾット専用の高価な道具をそろえる必要はありません。

大切なのは、手持ちの鍋や道具の特徴を理解し、状態を確認して使うことです。

厚手で底面の広い鍋

厚手のステンレス鍋、ソテーパン、鋳物ホーロー鍋などは熱が安定しやすく、リゾット作りに向いています。

底面がある程度広い鍋なら、米を均一に加熱しやすく、水分の調整もしやすくなります。

長く使っている鍋は、持ち手の緩み、変形、ホーローの欠け、表面コーティングの剥がれなどを確認しましょう。

安全性に問題がなければ、使い慣れた古い鍋も十分に活用できます。

反対に、著しい損傷がある道具を無理に使うのは避けてください。

木べらや耐熱スパチュラ

米粒をつぶしにくく、鍋底を傷付けにくい木べらや耐熱性のスパチュラが便利です。

木べらはひび割れや強いにおい移り、シリコン製品は破れや耐熱温度を確認します。

調理器具は新しさだけでなく、素材と状態を把握して手入れしながら使うことが大切です。

深さのある皿

リゾットは流動性があるため、平皿よりも少し深さのある皿や、縁の広いリム皿が盛り付けやすいでしょう。

食器棚に眠っているスープ皿やパスタ皿を見直すと、買い足さずに適した器が見つかることもあります。

リゾット作りで起こりやすい失敗

粘りが強くなりすぎた

長時間加熱したり、米を強く混ぜ続けたりすると、でんぷんが出すぎて重い仕上がりになります。

火加減を保ち、必要なときだけやさしく混ぜましょう。

特に日本米は粘りが出やすいため、早めに味見を始めることが重要です。

米の芯が硬すぎる

ブロードが不足している、火力が強すぎる、加熱時間が短いといった原因が考えられます。

温かいブロードを少量加え、焦がさないように加熱を続けます。

単に芯がある状態と、粉っぽく生煮えの状態は異なるため、実際に食べて判断してください。

水分が少なく固まってしまった

リゾットは時間がたつほど米が水分を吸います。

盛り付ける直前に温かいブロードを少量加え、バターやチーズとともになじませると濃度を調整できます。

食卓や皿を先に準備しておき、完成後すぐに提供するのも大切です。

塩辛くなった

ブロード、チーズ、ベーコンなどには、それぞれ塩分が含まれています。

最初から濃い味にせず、チーズなどを加えた後で最終調整しましょう。

市販のスープストックを使う場合は、薄めに作ると調整しやすくなります。

余ったリゾットを無駄なく活用する方法

冷めたリゾットは炊きたてのような流動性を失いますが、その性質を生かせば別の料理に作り替えられます。

代表的なのが、リゾットを丸めて衣を付け、揚げたり焼いたりするライスコロッケです。

シチリアの米料理であるアランチーニを参考に、中心へチーズを入れてもよいでしょう。

耐熱皿に入れ、牛乳やブロードを少量加えてからチーズをのせ、グラタン風に焼く方法もあります。

ただし、加熱した米料理は常温に長く放置しないことが重要です。

食べ切れない分は清潔な浅い容器などに小分けし、速やかに冷却して冷蔵または冷凍します。

保存後に異臭、変色、不自然な粘りなどが見られる場合は食べないでください。

再加熱するときは、中心まで十分に熱くします。

リゾットに関するよくある質問

炊いたご飯でも作れる?

炊いたご飯でも、チーズやトマト、スープを使ったリゾット風の料理は作れます。

生米から調理するリゾットのように、米がブロードを吸いながらでんぷんを出す工程は再現しにくいものの、残りご飯を手軽に活用できる方法です。

ご飯を煮すぎず、仕上げに油脂やチーズをなじませるとまとまりやすくなります。

リゾットの米は洗わない?

伝統的な作り方では、表面のでんぷんを残すため、リゾット用の米を洗わずに使うことが一般的です。

ただし、米の種類や商品によって適切な扱いは異なります。

日本米を使う場合は商品表示も確認し、洗うなら手早く行って水気を十分に切りましょう。

生クリームは必要?

生クリームは必須ではありません。

米から出るでんぷんとブロード、バターやチーズを乳化させれば、なめらかでクリーミーな状態になります。

生クリームを加えるレシピもありますが、濃厚さを補う一つのアレンジです。

リゾットはどのくらい混ぜる?

鍋底への焦げ付きを防ぎ、加熱を均一にする程度に混ぜます。

絶え間なく強くかき混ぜると、米粒が傷付いて粘りが強くなることがあります。

鍋の材質や火力を見ながら、底からやさしく動かしてください。

リゾットは米と食材の価値を引き出す料理

リゾットとは、生米を油脂で炒め、ブロードで煮ながら、米の歯応えとクリーミーな一体感を作るイタリア料理です。

おかゆや雑炊とは、使う米の状態や目指す食感が異なり、パエリアやピラフとも水分量や仕上げ方に違いがあります。

基本を押さえれば、特別な材料だけでなく、旬の野菜、少量残ったきのこやチーズ、魚介から出ただしなども有効に使えます。

また、手持ちの鍋や食器を見直し、状態を確かめながら長く活用することも可能です。

米、食材、道具それぞれの性質を理解し、その持ち味を一皿にまとめることこそ、リゾットの大きな魅力です。

● お宝エイドのワンポイント

お宝エイドでは様々な物品を通じたNPO団体の支援を行うことが出来ます。お宝エイドでは郵送いただいた「お宝」を換金し、ご指定いただいたNPO団体の活動原資として送り届けます。あなたもお宝エイドでの支援活動をはじめてみませんか。


寄付できる物品一覧を見る


支援先のNPO一覧をみる


寄付方法を見る


※もし、ご支援される際に「譲渡所得税」や「寄付金控除」についてご心配の場合は、ご支援される団体様までお問合せください。

KOBIT編集部:Fumi.T)

そもそもお宝エイドとは?


寄付先のNPOを調べる

あわせて読みたいおすすめ記事

RECOMMEND