七五三の意味や由来を改めて知る。大切な1日をしっかりお祝いするために
毎年10月中旬から11月にかけて全国的に行われる日本の伝統行事「七五三」。今年はお子様やお孫さまが初めての七五三を迎えるという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
七五三と言えば、三歳、五歳、七歳に晴れ着姿を着せて神社にお参りに行くということは知っていても、その由来や意味については、あまり深く考えたことは多くないかもしれません。
そこで今回は、七五三という日本古来の儀式を改めて知ることで、お子様やお孫さまへのお祝いの気持ちをより深めていただければと思います。
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七五三とは?由来と儀式に込められた意味
七五三は11月15日が正式な参拝日にあたります。
近年は混雑を避けたり、気候を考慮して9月や10月、12月初旬に参拝に行くご家庭もありますが、かつて旧暦の15日は何事をするにも吉である日とされ、11月は実りを終えて神に感謝する月であったことから、収穫の感謝と子どもの成長の感謝を兼ねて11月15日に行われていたと言われています。
七五三の始まりは諸説ありますが、遡ること江戸時代、五代将軍徳川綱吉が長男の徳松の健康を祈願する儀式から、徐々に庶民に広まっていったという説が有力とされています[1]。
当時の平均年齢は30歳とも言われており、現在のように医療技術が進んでいなかった当時は、子どもが七歳まで無病息災で成長するのは簡単なことではありませんでした。
そのため、節目の年を無事に迎えられたことを祝い、それまで見守ってくれた氏神様やご先祖様に感謝の気持ちを表すことから、神社に参拝する儀式が今日まで受け継がれてきたのです。
七五三のお祝いと男の子・女の子の違い
七五三は、男の子は数え年で三歳、五歳に、女の子は三歳と七歳の時にお祝いすることはご存知だと思いますが、なぜ男の子と女の子で違いがあるのでしょうか。
これは、それぞれの平安時代の公家社会に行われていた儀式が起源であると言われています[2]。
髪置きの儀
三歳で行われる髪置の儀は、平安時代の頃に、男女ともに生後七日目から三歳までは髪を伸ばさず清潔にしておくことで、後に健やかな髪が生えてくると信じられていたことが起源とされています。
また、当時は髪型で年齢や身分を表していたことから、髪を生やすことで三歳から一人前の大人へと成長していくためのお祝いという意味もあったようです。
袴着の儀
数え年の五歳は、平安時代の公家階級では袴を身に着ける年とされ、当時は男女ともに行われていた行事だとされています。
江戸時代になると男の子のみに執り行われる行事となり、男の子が1人の男性として成長していく祝の儀式として、現在まで受け継がれています。
また、袴着の儀は皇室では「碁盤の儀」とも言われ、碁盤の目のように「筋目正しく育ち、ひとり立ちして運を自分で切り開く」との願いが込められています[3]。
帯解きの儀
数え年の七歳は帯解きの儀と言われ、女性は付紐の着物を卒業して、大人と同じ本式の帯を締める習わしから、女性が1人前の大人として社会に認められることを祝う儀式が行われてきました。
このように男の子は五歳、女の子は七歳で大人としての歩みをはじめるという風習の違いから、性別によってお祝いする年が異なっています。
健やかな成長を祈り、七五三をお祝いしよう
意外と知っているようで深く知らないことも多い七五三の由来や意味。背景や歴史を知ると、子どもの健やかな成長を願う家族の切なる願いが詰まっていることをご理解いただけたのではないでしょうか。
本記事を通じて、改めてこれまで元気に育ってくれてありがとうという気持ち、そしてこれからの健やかな成長を願って、お子様やお孫さまの七五三を盛大にお祝いしていただければと思います。
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(KOBIT編集部:Fumi.T)
<参考文献>
[1] 神社本庁,「七五三」,available at https://www.jinjahoncho.or.jp/omairi/gyouji/shichigosan
[2] 早稲田神社,『「七五三」七つまでは神のうち』,available at https://wasedajinja.jp/2019/11/11/post-1202/
[3] 武雄神社,「七五三祈願・碁盤の儀」,available at https://takeo-jinjya.jp/kitou/7-5-3/
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