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今注目のハラールフード!大分の企業×学生開発の「はちみつ醤油」から知る

#SDGs(持続可能な開発目標)に関連するお宝エイド記事一覧#大分県

最近、スーパーや飲食店などで「ハラールフード」という言葉を目にする機会が増えてきた方も多いのではないでしょうか。

ここでは、まだ日本では馴染みの薄い「ハラールフード」について、大分県内の企業と学生が共同開発した「はちみつ醤油ハラール」からハラールフードとは何かについてお伝えします。

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日本ではまだ知らない人も多い「ハラールフード」とは?

ハラールフードとは、イスラム教徒が食べることが許される食品で、アラビア語で「許される」を意味する「ハラール(Halal)」がその名前の由来です。

豚肉やアルコールなどイスラム教で禁止された食材を使わないこと、食べることが認められている動物の肉は血抜きを行わなければいけないなど、その内容は聖典コーランで詳細に規定されています。

現在では、イスラム教の教えに則した安全なハラールフードであることを証明するには、ハラール認証を受ける必要があります。

世界的な統一基準はまだないものの、各国の政府やイスラム団体などにより基準が設けられており、日本では「NPO法人日本ハラール協会[1]」の審査を通過した食品には、ハラール認証マークが表示されています。

大分の企業と学生がコラボして誕生した「はちみつ醤油ハラール」

ハラールフードとは何かがわかったところで、具体的にハラール認証を受けた製品としてどのような物があるのでしょうか。

ここでは、その一例として大分県で160年以上の歴史を持つ老舗醤油メーカーのフンドーキン醤油株式会社が開発した「はちみつ醤油ハラール」をご紹介したいと思います[2]。

「世界中で楽しめる味」を目標に開発されたハラール醤油

はちみつ醤油ハラールは、フンドーキン醬油と立命館アジア太平洋大学(APU)、株式会社インスパイアの3者が相互連携協定を結んで共同開発し、2019年1月に発売された醤油です。

私たち日本人には馴染み深い醤油は、アメリカやイギリスなど欧米諸国ではヘルシーな調味料として受け入れられつつありますが、イスラム教徒の方々には未知の食材でした。

その理由は、製造過程においてイスラム教で禁じられているアルコールが使用されているからです。

海外進出を目指していたフンドーキン醤油は、「世界中で受け入れられる醤油」を目指すために、世界人口の約4分の1を占め、およそ16億人を超えると言われるイスラム教徒の方々にも受け入れられるハラールフードの醤油の開発を目指しました。

パートナーシップの力で実現した「はちみつ醤油ハラール」

先程触れたように、イスラム教徒の方々に受け入れられるハラールフードとして販売するためには、ハラール認証の厳しい審査を通過しなければいけません。

そこで、2015年に大分銀行と投資会社の株式会社インスパイアから支援を受けて『ムスリム研究センター』を設立した立命館アジア太平洋大学(APU)の力を借り、株式会社インスパイア含めた3者相互連携協定という形でハラールフードとしての醤油開発をスタートさせます。

APUの世界約90の国と地域出身の学生や学内で約800件のテイスティングを行いながら、ハラール認証をクリアする基準の製造方法を繰り返し模索。約1年半の月日をかけて、イスラム教の聖典クルアーンに生薬として登場するはちみつを使用した甘味をベースとした「はちみつ醤油ハラール」が完成しました[2]。

食のバリアフリーで私たちにできること

今回ご紹介したフンドーキン醤油が開発した「はちみつ醤油ハラール」は、単なる商品開発にとどまらず、現在世界的に取り組みが行われているSDGs(持続可能な開発目標)にも重要な役割を果たしています。

時代とともに食の多様化やグローバル化が進む一方で、身体的・年齢的・宗教的、あるいは食物アレルギーや生活習慣病など、健康上の理由から食事を制限されている人たちもたくさんいらっしゃいます。

こうした食のバリアを取り除き、「誰もが安全な食事ができること」がこれからの持続可能な社会の実現には必要で、「はちみつ醤油ハラール」はそのモデルロールの1つと言えるのではないでしょうか。

食のバリアフリー化で、私たちが直接できることは少ないかもしれませんが、実現に向けた取り組みを行う企業や団体を支援することで力になることは可能です。

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<参考文献>
[1] NPO法人 日本ハラール協会,available at https://jhalal.com/
[2] フンドーキン醤油株式会社,「フンドーキンのハラール醤油」,available at https://www.fundokin.co.jp/enjoy/seasoning-development/halal/

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