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令和6年9月の能登半島豪雨 被災地の現状と私たちにできること

#能登半島地震の現状と支援に関連するお宝エイドの記事一覧#能登半島豪雨

令和6年9月21日~23日にかけて、石川県能登半島北部を中心に襲った能登半島豪雨。能登豪雨や奥能登豪雨とも呼ばれ、輪島市、珠洲市、能登町に甚大な被害を及ぼしました。

1月1日の能登半島地震から懸命な復興の歩みを進める最中に発生した天災によって、再び能登で暮らす人々は、苦しい環境に置かれてしまいました。

今回は、改めて能登半島豪雨の被害の状況を知り、私たちが今、能登の力になれることは何があるのかを考えていきたいと思います。

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能登半島豪雨の発生原因と被害状況を知る

2024年9月21日、石川県の奥能登地方(能登半島北部)では、台風14号から温帯低気圧に変わったことと、秋雨前線や線状降水帯が重なった事が影響して、気象庁が奥能登にあたる輪島市、珠洲市、能登町の三市に大雨特別情報を発表しました。

合計23の河川が氾濫し、1月の地震で損傷した箇所では亀裂や緩みが生じ、不安定な土砂が残っていました。このため、多くの場所で土砂災害や浸水の被害が発生しました。

国立研究開発法人防災科学技術研究所の調査結果によれば、地震による土砂流出の個数は約2,200個、豪雨によるものは約1,900個にのぼり、能登半島地震と同等の規模の大災害であったことが明らかになりました[1]。

また、先の能登半島地震で建設された仮設住宅のうち、珠洲市で17棟、輪島市では実に205棟が今回の豪雨で床上浸水してしまいました[2]。

このうち輪島市の3地区の仮設住宅においては、市の洪水ハザードマップで浸水被害が想定されていた地域だったことから、建設に疑問視を唱える声も上がりました。

しかしながら、被災者の日常を早く取り戻すためには、ハザードマップ外の地域だけでは供給量が足りなかった、やむを得ない背景もあったのです。

地震の被害からようやく仮設住宅に入居できた方や自宅の整理がついて日常を取り戻しつつあった被災者にとって、今回発生した能登半島豪雨は「心が折れる」災害であったことは間違いありません。

能登半島豪雨から1ヵ月。被災地の現在

能登半島豪雨から本記事執筆時点でまもなく1ヵ月を迎えようとしていますが、被災地はいまだ懸命な復旧、再建に向けた活動が続けられています。

一時、最大115カ所にのぼっていた孤立カ所は9月27日時点で実質解消されたものの、県道以上の通行止め箇所は10月9日時点でまだ27カ所あります[2]。

また、1月の能登半島地震では県内で約11万戸が断水状況にありましたが、能登半島豪雨前の9月時点で620戸まで復旧が進んでいました。

しかしながら、この記録的豪雨によって水道施設も再び被災し、輪島、珠洲市、能登町では合わせて5200戸に広がってしまったとされています[3]。

特に今回の被害は震災時と異なることから復旧にも時間がかかる見込みで、少なくとも今後1ヵ月以上は断水が続く予想とされています。

震災に豪雨を乗り越えるために必要な支援と私たちにできること

能登半島地震と能登半島豪雨に見舞われた石川県ですが、1年にニ度もこれほどの大規模災害に見舞われた地域は、過去を遡っても記憶にありません。

それだけに、どれだけ被災者の心情をおもんばかっても、想像できるものではありません。

ただ言えるのは、1つでも多くの「支援の力」が必要であることです。

今回の豪雨災害でも、たくさんのNPO団体やボランティアが被災地へと支援に向かったことは、メディアを通じて見聞きしていることと思います。

例えば、一般社団法人 ピースボート災害支援センター(PBV)では、被害発生翌日には、避難所、仮設住宅、在宅避難者チームに分かれ、被害情報の把握、断水地区への水、簡易トイレなどの物資支援や炊き出しなど避難所支援を開始しました[4]。

また、日本赤十字社も、9月23日より関係機関への職員を派遣し、各避難所や仮設住宅の巡回やこころのケアを現在も継続しています[5]。

いまだ被災地の混乱は収まっていないため、個人としてどのような支援をするのが良いのか、自分には何ができるのか、とお考えの方も多いかもしれません。

お宝エイドでは、上記でご紹介したような、被災地で復旧活動や被災者のサポートを行っているNPOの活動を支援する形で、能登半島豪雨や能登半島地震への復興支援へとつなげています。

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KOBIT編集部:Fumi.T)

<参考文献>
[1] 国立研究開発法人防災科学技術研究所,「令和6年9月能登半島豪雨による土砂流出推定範囲 -石川県能登半島北部-」,available at https://mizu.bosai.go.jp/wiki2/wiki.cgi?page=%CE%E1%CF%C26%C7%AF9%B7%EE%C7%BD%C5%D0%C8%BE%C5%E7%B9%EB%B1%AB%A4%CB%A4%E8%A4%EB%C5%DA%BA%BD%CE%AE%BD%D0%BF%E4%C4%EA%C8%CF%B0%CF+%2D%C0%D0%C0%EE%B8%A9%C7%BD%C5%D0%C8%BE%C5%E7%CB%CC%C9%F4%2D
[2]国土交通省,「令和6年9月20日からの豪雨災害」,available at https://www.hrr.mlit.go.jp/road/notoame/index.html
[3] 日経クロステック(xTECH),「能登豪雨で最大5200戸断水、地表に露出した震災復旧の仮設配管が破損」,available at https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/column/18/00142/02045/
[4] 一般社団法人 ピースボート災害支援センター(PBV),「【発災から9ヶ月】あらたな災害が発生~2024年石川県能登半島地震、能登半島豪雨被害~」,available at https://pbv.or.jp/blog/?p=34562
[5] 日本赤十字社,「【第4報】令和6年9月能登半島大雨災害にかかる日本赤十字社の対応等について」,available at https://www.jrc.or.jp/domestic_rescue/202409notoheavyrain.html

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