図書カードと図書カードNEXTの違いとは?それぞれの特徴を解説

図書カードは、日本の書店における定番プリペイドカードとして長きにわたり利用されてきました。
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そのルーツは「図書券」という紙の商品券にあります。後に、環境面やシステム面での合理化を進めるため磁気式の「図書カード」が登場しました。
そして、2016年にはさらなる利便性とセキュリティを求めて「図書カードNEXT」が発行され、現在の主流となっています。
本記事では、従来型の図書カードと図書カードNEXTの違いについて、それぞれの特徴を交えながら見ていきたいと思います。
図書カード(磁気式)とは
基本情報
- 販売:1990年〜2016年(新規発行は終了)
- 特徴:裏面に磁気ストライプがあり、専用端末に差し込んで使用
- デザイン:絵柄付きの記念版や企業用のカスタムデザインも豊富に存在
利用方法と期限
- 書店レジの読み取り端末で読み込み、金額分を差し引く方式
- 利用履歴は印字によって本体に記録
- 有効期限:基本的には「なし」だが、利用は端末対応店舗に限られる
現時点でも多くの書店で使用可能ですが、端末が撤去された店舗では利用できないため、事前確認が必要です。
図書カードNEXTとは
基本情報
- 販売開始:2016年6月
- 特徴:PINコード認証を利用した非接触型のプリペイドカード
- デザイン:シンプルなものから限定柄、法人向け名入れも対応可
使用方法
- レジでPINコードを読み取ってもらうだけ(物理端末不要)
- 残高は購入時と使用後にレシート印字される
- Webサイトからカード番号とPINで残高・履歴の確認が可能
有効期限
- 発行日から10年間。
- 期限を過ぎた場合は完全に使用不可となるため、注意が必要です。
図書カードと図書カードNEXTの違いとは
特徴項目 | 図書カード(旧) | 図書カードNEXT |
---|---|---|
形式 | 磁気ストライプ | デジタルコード(PIN) |
利用端末 | 専用カードリーダー | 不要(PIN読み取り) |
有効期限 | なし | あり(10年間) |
残高確認 | 本体に印字 | Webとレシート |
オンライン利用 | 不可 | 一部オンライン書店可 |
再発行対応 | 不可 | 不可(再発行なし) |
見た目と形式の違い(印刷・デジタル対応)
旧式の図書カードは、ギフトカードのような見た目で、紙の表面に絵柄が印刷されています。
一方、図書カードNEXTはプラスチックもしくはペーパーレスタイプで、QRコードによる認証が主体。よりデジタル志向な設計です。
有効期限の有無
- 図書カード:基本的に有効期限なし
- 図書カードNEXT:発行日より10年(印字あり)
これにより、長期保管する目的では旧図書カードの方が有利に見えますが、市場では流通量が減っており、取り扱い店舗にも影響が出つつあります。
残高確認の方法
旧図書カードでは、残高は印字されず、店頭でのみ確認可能です。
一方、図書カードNEXTはウェブサイト(図書カードNEXT残高確認サイト)またはスマホアプリから、いつでも残高・利用履歴を確認できます。
使用場所・対応書店の違い
どちらのカードも全国の主要書店で利用可能ですが、図書カードNEXTの方が新しい仕組みであるため、すでに旧式の読み取りが難しい店舗ではNEXTのみに対応している場合もあります。
また、一部の電子書籍ストアに利用できるのも図書カードNEXTの特長です。
それぞれの使い方を徹底解説
図書カードの使い方(店舗での利用)
- 対応書店のレジで書籍と一緒に提示
- 店員が残高を確認
- 不足分があれば現金や他の支払い方法を併用
旧図書カードにはスクラッチ式番号があるため、その番号が必要な場面もあります。
図書カードNEXTの読み取りと使い方手順
- 書籍を選びレジへ持参
- カード裏のQRコードを読み取ってもらう
- 店員がレジ端末で金額と照合
- 残高から自動的に引き落とされる
また、オンライン書店によっては、カード番号や暗証番号を入力して利用できる機能も提供されています。
オンライン書店で使う場合の注意点
図書カードNEXTは、主に紀伊國屋書店のWeb Storeなど一部のオンライン書店で使えます。
ただし、Amazon Kindleや楽天koboなどの大手プラットフォームでは使用できないため、事前に対応サービスを調べておきましょう[1]。
どちらを選べばよい?利用目的別のおすすめ
プレゼントに向いているのはどっち?
特に小中学生や読書習慣を身に付けさせたい相手への贈り物には、わかりやすいデザインと安心感のある旧図書カードも人気です。
ただし、入手性や有効性を考えると、現在はNEXTの方が安定供給されています。
家族で共有するなら?
旧図書カードは「誰が何に使ったか」が分かりづらいのに対し、図書カードNEXTでは利用履歴が追えるため、家族での共有管理に適しています。
電子書籍やオンライン利用に強いのは?
明らかに図書カードNEXTが優れています。
対応サイトでのネット決済、スマホ上での完結性など、現代のライフスタイルに適応した設計です。
まとめ:図書カードの今と未来
図書カードと図書カードNEXTは、それぞれに異なる特長とメリットがあります。
読みたい本、贈りたい相手、予算の管理…。どれを優先するかで、使い勝手や最適な選択肢も変わってきます。
特に図書カードNEXTは、オンライン対応や残高管理の面で、現代人のニーズにマッチした進化を遂げています。一方、図書カード(旧)は、簡単操作で誰でも扱いやすいという魅力があります。
状況や目的に合わせて使い分けることで、図書カードの持つ本質的な価値「読書体験の起点」としての役割を最大限に生かすことができるでしょう。
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(KOBIT編集部:Fumi.T)
<参考文献>
[1]日本図書普及株式会社,「取扱サイト検索」,available at https://www.toshocard.com/bookweb/
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