世界中に数多あるブランド。その中でも価値が認められた一握りのブランドは、いつしか「ハイブランド」と呼ばれるようになりました。

しかしながら、そもそもハイブランドとは一体どのようなものなのか、改めて考えてみると色々と疑問に思うことがあるのではないでしょうか。

そこで今回は、ハイブランドをテーマに、意味や定義、広く一般的にイメージされているハイブランドの種類を見ていきながらまとめていきます。

ハイブランドとは？意味や定義を歴史から紐解く

ハイブランドとは、直訳すると「High＝高い」＋「Brand＝特定の売り手の製品・サービス」という意味になります。

高級品や高級ブランドとも表現されますが、「High＝高い」は品質（クオリティ）、世間の評価、知名度、伝統、歴史など様々な要素があります。

明確な定義はないものの、こうした複合的な要素から価値が認められ、価格に反映されているものがハイブランドとされています。

さらに、現在ハイブランドと呼ばれているブランドを見ていくと、およそ1世紀以上の長い歴史を持ち、古くから王族や貴族、歴史上の偉人から支持を得てきたことが共通していることも分かります。

つまり、ハイブランドと一般的なブランドとの違いは「信頼と実績の価値の差」と言うこともできます。

ハイブランドと聞いてイメージされるブランドの種類

ハイブランドのイメージを色濃くしていくために、ここでは一例として現在ハイブランドと呼ばれている8つのブランドをご紹介します。

エルメス

エルメスは高級馬具を製作する工房として、フランス・パリで1837年創業と180年以上の歴史を持つブランドです。

高品質な革製品を提供し続け、イギリス、フランス、ロシアの貴族御用達のブランドとして発展し、現在まで多くの女性が憧れるハイブランドとして世界中で支持されています。

参考：エルメスの歴史と価値。女性を魅了し続けてきた世界最高峰のブランド

ルイヴィトン

1854年に旅行用かばん専門店としてフランス・パリで創業されたのがルイ・ヴィトン。エルメス同様に150年以上の長い歴史を持つブランドです。

創業当時の「旅」をテーマにした伝統からそれることなく、「変わらないクオリティとデザイン」を提供し続けていることがハイブランドと呼ばれる所以となっています。

参考：世界で愛されるルイ・ヴィトン。150年の歴史と変わらぬ価値

シャネル

1910年にフランスのパリで創業されたシャネルは、帽子専門ブティックとしてスタートした歴史を持つブランドです。

創業者であるココ・シャネルが一代で築き上げたことでも知られており、「女性の解放や自由を象徴するファッション」をコンセプトのアイテムを提供し続けました。

世界中の女性から圧倒的な支持を獲得したことによって、レディースファッションのハイブランドとしての地位を確立しています。

参考：古いシャネルに高い価値。歴史でわかる変革と女性に愛され続ける理由

グッチ

1921年にイタリア・フィレンツェで高級皮革製品店としてスタートしたのがグッチです。

他のハイブランドと比べると歴史こそ浅いものの、世界で初めてデザイナーのイニシャルを商品に刻印したものとして「ブランドの元祖」と呼ばれ、イタリアの上流階級がこぞって愛用しました。

また、一族の崩壊から劇的な復活を果たすなど、ブランドヒストリーとしての要素も世界中のセレブ層を魅了し、ハイブランドと言われ続けてきた理由の1つとなっています。

参考：グッチの歴史とヴィンテージ価値がある「オールドグッチ」の使い道

プラダ

1913年にイタリア・ミラノに誕生したプラダは創業当時から高品質かつ希少性のある革製品が評判を呼び、イタリア王室の御用達のハイブランドとしてスタートしました。

第一次世界大戦を境にブランド低迷期を迎えますが、皮革中心の製品からナイロン素材の採用という大胆な変革から再び息を吹き返し、様々な事業分野を拡大していくことでブランドの地位を確立していきました。

参考：意外と知らないPRADA（プラダ）の歴史とブランド価値

ブルガリ

1884年にイタリア・ローマの宝飾店として創業したブルガリは、1950年代～1960年代にかけて、伝統的なギリシャ建築をベースとした独自性のあるデザインが著名な俳優やアーティストらの心を掴んだことから、ハイブランドへの道を駆け上がりました。

世界5大ジュエラーの1つと称されるだけでなく、時計・バッグ、香水など総合ブランドとしての知名度や人気を獲得しているのもブルガリというブランドの特徴です。

参考：140年続くブルガリの腕時計。買取価値と新たな使い道

ロレックス

高級腕時計ブランドと言えば真っ先にイメージする方も多いロレックスは、1905年にスイスで誕生した高級時計ブランドです。

高級腕時計ブランドの中では比較的歴史は浅いながらも、高品質な素材やデザインの他に、「希少性」や「資産価値」という要素でハイブランドとしての地位を確立していきました。

定番モデルであっても大量生産しないこと、ある時代にしか生産されなかった限定モデルが存在するなど、ロレックスの希少価値は熱烈なコレクターを生むことになり、世界中の多くの著名人や資産家の心を掴んできた歴史があります。

参考：古いロレックスの腕時計に「買取」や「支援」の新たな価値を与えよう

オメガ

ロレックスに並び高級時計ブランドとして知名度の高いオメガは1894年にスイスで創業されました。

1932年のロサンゼルスオリンピックで公式タイムキーパーを務めたり、NASAが宇宙の船外活動での使用を認められた唯一の腕時計として、オメガ製の「スピードマスター」が選ばれるなど、品質とデザインに加えて「実用性」の価値が認められているハイブランドです。

参考：オメガにアンティーク価値。「007」のジェームズ・ボンドも愛用し続ける

価値あるブランド品は支援の力につながる

このようにブランド品は、長い歴史と実績を積み重ねていくことで価値を増していくものです。特にハイブランドと呼ばれる製品は、古いものであっても、知名度や人気からその価値を手にしたいと思う方が数多くいらっしゃいます。

もしも、あなたが若かりし頃に手にしたブランド品で、今はもう使い道がなくなってしまった物があるのであれば、価値を必要としている人へつなげてみてはいかがでしょうか。

その方法の1つとして、お宝エイドではブランド品の価値を支援の力につなげる活動をしています。

※もし、ご支援される際に「譲渡所得税」や「寄付金控除」についてご心配の場合は、ご支援される団体様までお問合せください。

（KOBIT編集部：Fumi.T）