宮城県の蒲生干潟。東日本大震災から「生命の宝庫」を取り戻すために
2011年3月11日に東北地方を中心に甚大な被害をもたらした東日本大震災。その日から今日に至るまで、私たちは復興に向けた道のりを一歩ずつ歩んできました。
「復興」と言えば、私たちの暮らしにフォーカスしがちですが、自然やそこで暮らす生き物たちも、東日本大震災で多くの影響を受けました。
そこで今回は、自然の復興をテーマに、宮城県は「蒲生干潟(がもうひがた)」に目を向けてみたいと思います。
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東日本大震災で生き物達の呼吸が止まった蒲生干潟
蒲生干潟は、宮城県の仙台市東部の七北田川河口付近にある、国設仙台海浜鳥獣保護区の特別保護地区に指定されている干潟です。
シギ、チドリ、サギなどの貴重な野鳥や渡り鳥が飛来したり、海水と淡水が混じり合う栄養分豊富な干潟には多数の海洋生物がおり、「生命の宝庫」とも呼ばれています。
しかし、未曾有の東日本大震災が起こったあの日を境に、一時これらの生き物たちが一斉に姿を消してしまい、生命の育みのない「沈黙の干潟」になってしまいました。
生命(いのち)を再びこの場所に。干潟再生に尽力する地域団体
多くの生き物たちで賑わい、その四季折々に見られる美しい光景から市民憩いの場でもあった蒲生干潟。
その光景は震災を境に大きく変わってしまいましたが、震災から1ヶ月も経たない内にカニの姿が確認されるなど、生き物たちは「生きる力」を取り戻すべく、既に歩みはじめていたのです。
この生きる力を取り戻そうとする確かな歩みを未来につなげるために、蒲生干潟復興の取り組みがはじまりました。
蒲生を守る会、日本野鳥の会宮城県支部が中心となり、地域団体や市民、NPOが一体となって、地道に蒲生干潟の豊かな自然環境の保全・再生を進めていましたが、2016年に着工された大規模な河川堤防工事によって、一時は干潟生態系への影響が危ぶまれました。
しかしながら、震災から10年が経過した2021年には、約30年ぶりにコアジサシが繁殖に成功したこと、絶滅危惧種のコクガンの越冬やシロチドリの繁殖が毎年確認されるようになるなど、確実に再生は進んでいます。
いまだ必要とされる震災復興への支援の力。私たちにできること
蒲生干潟1つとっても、復興への道のりは決して簡単なものではありません。
事実、東日本大震災によって被害を受けたインフラ整備はほぼ完了したと言われていますが、現在も3万8000人が県外へ避難しているのが現実です。
さらには、原子力災害害被災地域については、震災から11年が経って、ようやくこれから本格的な復興がはじまる状況ですらあるのです。
こうした状況において、今後も継続的なさまざまな支援の力が必要になることは言うまでもありません。
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