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富山の置き薬が海外医療支援に!日本発祥のビジネスモデルが命を救う

#医療支援#富山の置き薬#富山県

今から約330年前に富山県で誕生した日本発祥のビジネスモデル、富山の置き薬。

時を経て、この富山の置き薬の仕組みが医療インフラの整っていないアフリカで、人々の健康や命を救うきっかけとなっていることをご存知でしょうか?

富山の置き薬とは?サブスクの原点を思わせる秀逸な仕組み

富山の置き薬は、元禄3年(1690年)に、富山二代目藩主・前田正甫が江戸に参勤交代で訪れた際、福島の岩代三春城主・秋田河内守が腹痛を起こして苦しんでいたところ、印籠から自身が調合した「反魂丹(はんごんたん)」を飲ませて治療したことがきっかけと言われています。

江戸に集まっていた諸国の藩主たちが反魂丹を自分たちの藩内でも売り広めたいとの要望が相次ぎ、正甫は「他領商売勝手」を発布し、富山の行商が全国どこでも商売ができるようにしました。

そして、このビジネスモデルが秀逸とされたのは、正甫の「用を先に利を後にせよ」という基本精神で、毎年薬箱を設置した家々をまわり、使用した分の薬代だけを回収し、古くなった薬は新品と置き換える仕組みでした[1]。

形は違いますが、現在でいうサブスクリプションやフリーミアムのような、サービスを利用した分に対してお金を払うビジネスモデルの原点と言えるかもしれません。

「置き薬」を通じて医療の手が届かない地域を変える取り組み

富山を発祥として、かつて日本中に定着していた置き薬の仕組み。この置き薬の仕組みを医療問題で苦しむアフリカに導入したNPO団体があります。

それが薬剤師の町井恵理氏が設立した「AfriMedico(アフィリメディコ)」です。

「AfriMedico」をお宝エイドで見る
公式HP

アフリカの奥地に住む人々は、病院に行くことが困難な上、住んでいる村に医療はもとより、輸送費等の問題で薬すら供給されない深刻な状況です。

AfriMedicoは、こうした医療インフラの整っていない地域に鎮痛剤や胃腸薬、マラリア対策用の虫除けスプレーなど約10種類の置き薬を導入しました[2]。

富山の置き薬が優れたビジネスモデルと言われたのは、薬を安定供給できることにとどまらず、薬箱を置くことで、その家庭の家族構成や健康状況がデータベースとして残せるところです。

離れた場所から個人の健康状況や地域全体の医療状況が見える化できるようになることで、大事に至る前に必要な対策が取れるといった効果も得られるのではないでしょうか。

普及・拡大には継続が大事。1人でも多くの命を救うために私たちができること

日本発祥の富山の置き薬というシステムが途上国の医療支援につながっている。

この事実は非常に嬉しいことですが、「置き薬」のシステムはあくまでビジネスモデルとして誕生したものなので、この活動を広めていくためには、人材確保や薬の輸送費など、より多くの資金が必要となります。

AfriMedicoでは、現場で支援するメンバーは無償ボランティアであり、薬の購入費用や現地に届ける費用等は寄付金集めやPR活動等による収入に頼っている現状ですが、こうした問題はNPOとして活動する多くの団体が抱えている実情です。

お宝エイドでは、こうしたNPOの活動原資を支援するために、ご郵送いただいた物品を換金し、ご指定いただいたNPO団体へ送り届ける活動をしています。

医療の行き届かない地域の健康と命を救うために、この機会にあなたのご自宅に眠る「お宝」を支援の力へと変えてみてはいかがでしょうか。

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※もし、ご支援される際に「譲渡所得税」や「寄付金控除」についてご心配の場合は、ご支援される団体様までお問い合わせください。 お宝エイドでは、さまざまな社会課題の解決へのチャレンジするNPOやNGOといった非営利団体とパートナーシップを組み、物品寄付型ファンドレジングプログラム『お宝エイド』事業を展開しています。

<参考文献>
[1] 「おきぐすり」の歴史 | 一般社団法人 全国配置薬協会
[2] 日本発祥の「置き薬」でアフリカ奥地の医療改善を目指す(2017年夏号) | 首相官邸ホームページ

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