工芸品とは?伝統工芸品・民芸品・美術品との違いや価値を知ろう
日本各地の観光地にいくと、その土地の「工芸品」がお土産店に並んでいて、思い出の証として購入される方もいらっしゃるのではないでしょうか。
しかしながら、工芸品とは一体どのようなものを指すのか、同じような言葉として、伝統工芸品、民芸品や美術品と言われるものと何が違うのか、改めて考えてみると分からないという方も多いと思います。
そこで本記事では、「工芸品」にフォーカスを当てて、詳しく解説して参ります。
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工芸品とは?伝統工芸品との違いを整理しよう
工芸品とは、日常生活に使用される道具、具体的には食器、桐ダンス、家具、玩具、衣類などの中でも、多大なコストを掛けて制作された製品のことを意味する言葉として使われています。
中でも、職人の高度な熟練な技術を用いて作られたものを「手工芸品」と区別して呼ばれる場合もあります。
さらに、手工芸品の中でも伝統的な技術や技法、原材料、一定の地域のみで製造が行われているものなど、経済産業大臣の指定を受けた工芸品は「伝統的工芸品(一般的には伝統工芸品と呼ばれている)」として価値が認められています。
なお、2022年11月時点では240品目が伝統的工芸品に指定されています[1]。
工芸品は民芸品・美術品とは何が違う?
工芸品と同じようなシーンで「民芸品」や「美術品」という言葉が用いられることがあります。それぞれにどのような違いがあるのでしょうか。
民芸品
工芸品と民芸品は、元をただせば同じ意味から生まれたものですが、工芸品と比べるとより庶民性、地方性が強い手工芸品に使われる言葉です。
そのため、観光地で売られているお土産で、大量生産されている工芸品を民芸品として販売されているケースが見られます。
美術品
美術品は、法律上の定義としては「絵画,彫刻,工芸品その他の有形の文化的所産である動産」とされています[2]。つまり、美術品は使用目的が観賞用であるという点が、工芸品との大きな違いとなります。
かつては「美術品」と「工芸品」を価値の違いで分けて考えるきらいがありましたが、現在では美術品であっても、工芸品であっても価値あがるかは、そのモノ次第であり、どちらが優れているかという基準はありません。
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お持ちの工芸品に価値が眠っているかもしれません
工芸品について、伝統工芸品・民芸品・美術品との違いについて解説してきました。
これまであなたが手にしてきた中に工芸品はありましたでしょうか?もしお持ちであれば、思わぬ価値が眠っているかもしれません。
生前整理や断捨離の機会に、若かりし頃に購入した工芸品を思い切って処分しようとお考えであれば、この機会にそのモノの価値を確認し、必要としている方のもとへつなげることを考えてみてはいかがでしょうか。
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<参考文献>
[1] 経済産業省,「伝統的工芸品」,available at https://www.meti.go.jp/policy/mono_info_service/mono/nichiyo-densan/index.html
[2] 文化庁,「美術品の美術館における公開の促進に関する法律等の施行について(通知)」,available at https://www.bunka.go.jp/seisaku/bijutsukan_hakubutsukan/torokubijutsuseido/shiko_tsuchi.html#:~:text=%E7%BE%8E%E8%A1%93%E5%93%81%20%E7%B5%B5%E7%94%BB%EF%BC%8C%E5%BD%AB%E5%88%BB%EF%BC%8C%E5%B7%A5%E8%8A%B8,%E3%81%A7%E3%81%82%E3%82%8B%E5%8B%95%E7%94%A3%E3%82%92%E3%81%84%E3%81%86%E3%80%82
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