2021年に63年振りの誕生石改定で3月の誕生石に追加されたブラッドストーン。実はヨーロッパでは古くから3月の誕生石として馴染みのある宝石で、歴史的に深い逸話があることでも知られています。

本記事では、このブラッドストーンの特徴や宝石に込められた石言葉についてご紹介します。

歴史上、神聖な石として扱われてきたブラッドストーン

ブラッドストーンは、ジャスパーという鉱物からできた天然石で、濃い緑色に赤色の斑点がある見た目が特徴的です。

ブラッドストーンは、イエス・キリストがゴルゴダの丘で磔に処された時に、十字架の下にあった石とされ、キリストの血が染み込んで赤い斑点ができたという逸話から、聖なる血を宿した神聖な石として、古くから珍重されてきました。

古代メソポタミアや中世ヨーロッパでは、粉末にして蜂蜜とまぜ、鼻血などを抑える止血剤に用いたり、されるなど、血液を清める石としても使われてきました。

また、古代エジプトのヘリオポリスで採掘されたことから、heliotrope（ヘリオトロープ）＝太陽を呼び戻す石とも称され、強い生命力を持つパワーストーンとして、護符石としても世界各国で使用されてきた宝石でもありました。

ブラッドストーンの石言葉 宝石に込められた意味とは

和名では「血石」と呼ばれ、世界をひっくり返すほどの強いパワーと生命力に溢れたブラッドストーンには、このような石言葉がつけられています。

ブラッドストーンには不思議な力が宿っているとされ、身に着けると精神的に強くなったり、パワーがみなぎる意味を持つ一方で、キリストを象徴する献身さや救いの力を併せ持つ意味も込められています。

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（KOBIT編集部：Fumi.T）

＜参考文献＞
[1] 一般社団法人日本ジュエリー協会，「誕生石」，available at https://jja.ne.jp/aboutjewellery/aboutjewellery_inner04.html