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昔のお金の価値は現在でどのくらい?というギモンを解決してみよう!

#お金#日本のお金

「昔の100円は現在では◯◯円くらいする」という話を聞くことがあると思います。

そこで今回は、昔のお金を現在の価値で考える際の基準と計算方法について解説していきたいと思います。

昔のお金の価値は物価水準と比較して考えてみよう

お金の価値は単純比較できないため、様々な指標で比較されていますが、日本銀行では物価水準で昔のお金の価値を今のお金の価値を比較すること推奨しています[1]。

物価水準の指標として、「企業物価指数」と「消費者物価指数」がありますが、まずはその違いについておさらいしておきましょう。

企業物価指数

日本銀行が公表している、「国内の企業間で売買(取引)される物価」の価格変動を示す指標になります。

消費者物価指数

消費者物価指数とは、私たちが物やサービスを購入する際の価格変動を示す指標になります。

企業物価指数と消費者物価指数は、企業と企業(B to B)の価格を見るのと企業と消費者(B to C)の価格を見るという違いがありますが、一般的に昔のお金の価値と現在の価値を比較する場合は、明治時代までさかのぼれる「戦前基準指数」のある企業物価指数が使われることが多いです。

昔のお金の価値を現在のお金の価値にする計算式

昔のお金の価値と現在のお金の価値は、「企業物価指数」と「消費者物価指数」で比較すれば、おおよその価値の違いが見えてくることが分かりました。

では、具体的にどのような計算式で導けばよいのでしょうか。一例として、50年前と現在(1972年と2022年)の100円の価値を企業物価指数と消費者物価指数それぞれで算出するとこのようになります。

●企業物価指数(日本銀行公表データ「国内企業物価指数」に基づく[2])
114.7(2022年)÷55.1(1972年)=2.1倍
●消費者物価指数(総務省統計局公表データ「総合」に基づく[3])
102.7(2022年)÷34.5(1972年)=3.0倍
※いずれも小数点第2位以下を四捨五入で算出

これによって、企業物価指数では50年前の100円は現在では210円、消費者物価指数では300円の価値があると言うことができます。

まとめ

貨幣価値は常に変わり続けているため、本記事で紹介した比較方法は、あくまで参考値の1つとして捉えていただければと思います。

しかしながら、物の価値と時代の変化を追っていくことで、お金の大切さや重みを理解するきっかけとして、昔のお金の価値を知る術を覚えておくことは有益と言えるでしょう。

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<参考文献>
[1] 日本銀行,「昭和40年の1万円を、今のお金に換算するとどの位になりますか?」,available at https://www.boj.or.jp/about/education/oshiete/history/j12.htm#:~:text=%E4%BC%81%E6%A5%AD%E7%89%A9%E4%BE%A1%E6%8C%87%E6%95%B0%E3%82%92%E8%A6%8B%E3%82%8B,%E3%81%99%E3%82%8B%E8%A8%88%E7%AE%97%E3%81%AB%E3%81%AA%E3%82%8A%E3%81%BE%E3%81%99%E3%80%82
[2] 日本銀行,「企業物価指数の公表データ一覧」,available at https://www.boj.or.jp/statistics/pi/cgpi_release/index.htm
[3] 総務省統計局,「消費者物価指数(CPI)」,available at https://www.stat.go.jp/data/cpi/

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