書き初めはいつする?1月2日の由来と時期を逃したときの考え方、書道具を長く使うコツ
書き初めは、一般的に1月2日に行う正月行事です。
お宝エイドでは郵送いただいた「お宝」を換金し、ご指定いただいたNPO団体の活動原資として送り届けます。この機会にお宝エイドでの支援活動をはじめてみませんか。
※もし、ご支援される際に「譲渡所得税」や「寄付金控除」についてご心配の場合は、ご支援される団体様までお問合せください。
新しい年の目標や願いを文字にする時間には、書の上達を願う意味も込められています。
ただし、1月2日以外に書いてはいけないわけではありません。
学校の課題や地域の催しでは、別の日に取り組むこともあります。
この記事では、書き初めをする日とその由来、時期を逃した場合の考え方を解説します。
あわせて、筆・硯・墨の特徴や、家にある書道具を長く使うための手入れも紹介します。
書き初めはいつする?一般的には1月2日
書き初めは、新年に初めて毛筆で文字や詩歌などを書く行事で、伝統的には1月2日に行います。
学校の宿題として親しんだ人も多いでしょう。
とはいえ、この日付は全国一律の義務や締め切りではありません。
家庭の習慣や地域行事、学校の予定によって、実施する日は異なります。
「伝統的な日取りは1月2日」と理解したうえで、それぞれの事情に合わせて取り組むとよいでしょう。
書く時間帯に決まりはある?
朝に心を整えて取り組む習慣はありますが、現代の家庭で行う際に、必ず早朝に書かなければならないという決まりはありません。
文字に集中できる時間を選び、手元の明るさと十分な作業スペースを確保しましょう。
子どもと取り組むなら、疲れていない時間に、準備や片付けも含めて余裕を持たせることが大切です。
なぜ1月2日?書き初めの由来
宮中の行事から広まったとされる習わし
書き初めは、宮中で年の初めに文書などを書く「吉書始め」といった行事に由来するとされています。
こうした年始の習わしが時代とともに武家や庶民へ広がり、江戸時代には寺子屋などの学びの場とも結びついて親しまれるようになりました。
現在の書き初めには、新年を迎えた喜びに加え、文字の上達や学びへの願いを表す意味があります。
単に美しい字を完成させるだけでなく、一年の始まりに姿勢や気持ちを整える機会でもあるのです。
1月2日は学びや仕事の「事始め」
正月2日は、仕事や稽古などを始める「事始め」の日として親しまれてきました。
書き初めを1月2日に行うのも、こうした習わしと関わっています。
伝統的な作法として、新年に初めてくむ「若水」で墨をすり、その年の恵方に向かって書く習慣も伝えられています。
ただし、作法には時代や地域による違いがあり、家庭で書き初めをする際の必須条件ではありません。
由来を知りつつ、無理なく取り入れるとよいでしょう。
1月2日を過ぎても書き初めはできる?
別の日に行っても差し支えない
帰省や仕事などで1月2日に時間が取れなかった場合は、落ち着いて取り組める日に行っても差し支えありません。
日付を守れなかったからといって、書く機会そのものを諦める必要はないでしょう。
書き初めには「この日までに済ませなければならない」という全国共通の期限もありません。
松の内を目安にする家庭もありますが、松の内をいつまでとするかは地域などによって異なります。
1月7日や1月15日を、すべての人に当てはまる締め切りとして考えないことが大切です。
学校の宿題や大会は指定を優先する
学校の課題なら、提出日だけでなく、指定された文字、用紙の大きさ、名前を書く位置なども確認しましょう。
書き初め大会や地域の催しに参加する場合は、開催日や募集要項に従います。
伝統行事としての日取りと、課題やイベントの実施日は別です。
一般的な説明よりも、学校や主催者から配布された案内を優先してください。
書き初めには何を書く?言葉の選び方と進め方
新年の願いや目標に合う言葉を選ぶ
書く内容が自由なら、「希望」「前進」「初日の出」など、新年の気持ちに合った言葉を選んでみましょう。
今年大切にしたいことを、短い言葉にまとめるのも一つの方法です。
言葉の意味に加え、文字数や用紙とのバランスも考えると取り組みやすくなります。
子どもの場合は、難しい言葉を選ぶことよりも、意味を理解して自分で書きたいと思えることを大切にしましょう。
学校で課題が指定されている場合は、その内容に従います。
練習から清書までの流れ
最初に机や床を汚さないよう養生し、下敷きと用紙、筆、墨などを並べます。
手本や書く文字を確認したら、文字の位置や大きさを意識して練習し、清書に進みましょう。
書き終えた作品は、平らな場所で十分に乾かします。
墨が乾く前に重ねると、ほかの紙に写ったり、貼り付いたりすることがあります。
書く場所だけでなく、作品を乾かす場所も先に確保しておくと安心です。
書き初めに使う道具と、それぞれの役割
筆・墨・硯・紙は「文房四宝」と呼ばれ、書を支える基本の道具として大切にされてきました。
それぞれの特徴を知ると、手元にある道具の使い方も見直せます。
筆は毛の性質や穂の形で書き味が変わる
筆には羊毛やイタチ毛などを使ったものがあり、異なる毛を組み合わせたものは兼毫筆と呼ばれます。
一般に羊毛は柔らかく墨を含みやすいなどの特徴がありますが、実際の書き味は毛の種類だけでは決まりません。
穂の長さや太さ、仕立ても、弾力や扱いやすさに関わります。
初心者は高価な筆を選ぶことより、書く文字の大きさに合った筆を使うことが大切です。
学校で使っている筆や家にある筆があれば、まずは状態を確かめ、試し書きをしてみましょう。
固形墨と墨液は準備の方法が異なる
固形墨は、水を使って硯ですり、墨液にしてから使います。
少しずつ墨をすりながら気持ちを落ち着ける時間も、書に親しむ楽しみの一つです。
一方、市販の墨液は容器に注いですぐに使えるため、準備の時間を短くできます。
どちらかが必ず優れているわけではなく、取り組み方や使える時間に合わせて選べます。
学校や教室から指定がある場合は、その指示を確認してください。
硯と墨池、紙にも役割がある
硯は墨をするための道具です。
石製などがあり、墨をする面の状態によっても使い心地が変わります。
墨池は、主に墨液を入れて使う容器で、用途に応じて使い分けられます。
また、紙の種類によって墨の吸収やにじみ、かすれの出方が異なります。
清書用の紙でも少し試し書きをすると、筆に含ませる墨の量を調整しやすくなるでしょう。
このほか、下敷き、文鎮、汚れを拭く布などがあると便利です。
最初からすべてを買いそろえるのではなく、手元の道具を確認し、不足するものを補う方法なら無駄を抑えられます。
家にある古い書道具は使える?確認したいポイント
筆・硯・墨の傷みを点検する
長く保管していた筆は、毛が極端に抜けないか、軸に割れがないか、穂の付け根がぐらつかないかを確認します。
穂が固まっている場合も、無理に引っ張ったり、強く折り曲げたりしないようにしましょう。
硯はひびや欠け、表面にこびり付いた汚れを点検します。
固形墨は、古いものでも保管状態によっては使えますが、大きな割れや異臭、カビのような付着物がないか確認が必要です。
状態に不安があるものを、無理に使う必要はありません。
墨液は固形墨と同じようには扱えません。
製品の表示や保管状態を確認し、異臭や分離などの異常がある場合は使用を控えましょう。
古さや価格だけでは測れない道具の価値
家族が使っていた筆や硯には、実用品としての役割だけでなく、使い手の記憶や学びの積み重ねも残っています。
自分の手に合う道具を受け継いで使うことは、モノの価値を次につなぐ方法の一つです。
ただし、古い道具が必ず高価だったり、新しい道具より書きやすかったりするわけではありません。
大切なのは現在の状態と用途との相性です。
傷みが強いものや由来のある品は、自己流で磨いたり補修したりする前に、書道用品店などに相談するとよいでしょう。
書き初めはいつまで飾る?作品の片付け方
飾る期間に全国共通の決まりはない
書き初めは十分に乾かしてから飾ります。
飾り始める日や片付ける日に全国共通の決まりはないため、家庭の習慣や飾る場所に合わせて考えましょう。
作品を大切に残したい場合は、直射日光や湿気の多い場所を避けるのが基本です。
毎年の作品を写真に撮ったり、代表作を選んで保管したりすると、字の変化やその年の目標を振り返る記録にもなります。
どんど焼きに納めるなら地域の案内を確認
地域によっては、書き初めを小正月の火祭りである「どんど焼き」や「左義長」などに納める習慣があります。
紙が炎で高く上がると字が上達する、という言い伝えもあります。
ただし、開催日は地域や主催者によって異なり、書き初めを受け付けない会場もあります。
事前に持ち込めるものを確認し、ビニール袋や留め具などは会場の指示に従って外してください。
参加しない場合は、作品を保管するほか、自治体の分別ルールに沿って片付ける方法もあります。
行事にならって家庭で安易に燃やすことは避けましょう。
筆・硯・墨を長く使うための手入れ
筆は使用後に墨を落とし、十分に乾かす
筆を使い終えたら、穂に残った墨を水やぬるま湯でやさしく洗い流します。
毛を強くこすったり引っ張ったりせず、軸や接着部分を長時間水につけないようにしましょう。
洗った後は余分な水分を取り、穂の形を整えて風通しのよい日陰で十分に乾かします。
濡れたままキャップや密閉容器に入れると、蒸れや傷みの原因になります。
筆の種類によって扱い方が異なるため、製品の説明があれば優先してください。
硯や墨池に墨を残さない
硯や墨池は、使い終わったら残った墨を落とし、洗って乾かしてから収納します。
墨が固まった場合も、硬い金属などで削ると表面を傷めるおそれがあるため避けましょう。
固形墨は使用後の水分をやさしく拭き取り、濡れた硯の上に置きっぱなしにしないことが大切です。
直射日光や暖房の風などによる急激な乾燥も避けて保管します。
墨液は、使った分を元の容器へ戻さないようにしましょう。
製品表示に従ってふたを閉め、適切な場所に保管してください。
まとめ|書き初めは1月2日を目安に、道具を大切にして楽しもう
書き初めは一般的に1月2日に行いますが、その日を逃したらできなくなる行事ではありません。
学校や地域の指定がある場合は案内に従い、家庭では無理なく集中できる日を選びましょう。
また、書き初めは筆や硯、墨といった道具に触れる機会でもあります。
新しいものを買う前に、家にある道具の状態を確かめてみてください。
それぞれの役割を知り、使った後にきちんと手入れをすることが、長く使い続けることにつながります。
新年の思いを文字に込める時間と、道具をいたわる時間。
その両方を楽しむことで、書き初めはより味わい深いものになるでしょう。
お宝エイドでは様々な物品を通じたNPO団体の支援を行うことが出来ます。お宝エイドでは郵送いただいた「お宝」を換金し、ご指定いただいたNPO団体の活動原資として送り届けます。あなたもお宝エイドでの支援活動をはじめてみませんか。
(KOBIT編集部:Fumi.T)
あわせて読みたいおすすめ記事
RECOMMEND