森林破壊の原因と私たちにできること。支援先におすすめのNPOまとめ 2020年12月度
お宝エイドでは郵送いただいた「お宝」を換金し、ご指定いただいたNPO団体の活動原資として送り届けます。この機会にお宝エイドでの支援活動をはじめてみませんか。
※もし、ご支援される際に「譲渡所得税」や「寄付金控除」についてご心配の場合は、ご支援される団体様までお問合せください。
深刻に広がる森林破壊の現状と暮らしへの影響とは
”世界の森林が減少し続けている”
私たちはこの言葉をはじめて耳にしてから何年が経とうとしているでしょうか。
昭和から平成、そして令和になった現在まで教科書には必ずと言っていいほど書かれている、世界的な森林減少の問題。
具体的な数字で表すのであれば、世界の森林面積は1990年の41.28億haから、2015年には39.99億haに減少しています。これは日本の3.2倍の広さを持つ南アフリカの国土面積に匹敵します [1]。
この深刻な森林減少は、国の法令に違反して森林を伐採する違法伐採や過剰伐採、非伝統的な焼畑農業による森林破壊が原因と言われていますが、
こうした森林破壊は、野生生物の絶滅危機から人間を含む生態系のバランスを崩し、さらには大雨や干ばつなど気候変動の拡大を引き起こすなど、私たちの暮らしに大きな影響を与えています。
記憶に新しい2019年9月から半年に渡って続いたオーストラリア史上最悪の森林火災も、元を正せば森林減少が原因の1つだったと考えると、いかに森林破壊が深刻な事態を招いているかお分かりいただけるのではないでしょうか。
【もっと詳しく!】森林伐採の種類と地球に与える影響とは?緑を守るためにできること
日本の緑を守るために支援活動を行っているNPO
このように世界的に深刻な森林破壊が進む一方、私たちが暮らす日本は世界的には緑に恵まれている環境と言えます。
事実、日本の国土のおよそ3分の2は森林に囲まれており、かつ過去40年間で森林面積の増減はほぼなく、横ばいを維持しているという、先進国の中でも有数の森林大国となっています。
こうした森林に恵まれた状態を維持できているのは、全国のNPOやボランティア団体による力が大きく関係しています。
では具体的に、こうした団体は日本の緑を守るためにどのような森林保全の活動をしているのか。3つの団体を例にご紹介したいと思います。
公益社団法人 国土緑化推進機構
国の緑化運動を推進していくために必要な資金の確保を行うために、募金運動の体制整備や多様な募金活動を展開している団体です。
平成19年からはじまった「フォレスト・サポーターズ」の運営事務局として、私たち国民一人ひとりが森林の大切さを知り、できることから森林を守る活動をはじめるためのサポート活動も行っています [2] 。
東京緑化推進委員会
市街地化が進む東京の森林整備と緑化の推進をするために、「緑の募金」を通じて各市町村の森林活動へとつなげている団体です。
また、学校単位や地域単位で自主的に活動する「緑の少年団」の結成支援や活動助成を行い、次世代を担う子どもたちへ、日本の豊かな緑をつなげていく活動もしています。
公益財団法人大阪みどりのトラスト協会
日本の中で、森林率(面積に対する森林の割合)が30%と最も低い大阪府 [3] 。
この大阪の緑を復活させるため、そして自然環境や多様な生物を守っていくため、募金活動の実施や市街地緑化事業への助成、普及啓発事業を行っている団体です。
公益財団法人長野県緑の基金
「緑の募金」を通じて、長野県の環境緑化やみどりの少年団育成など、森づくりと人づくりの支援を行っています。
平成30年度には18haの里山の森林整備支援や49,479本の苗木の植樹といった緑化の推進に取り組まれています。
公益社団法人群馬県緑化推進委員会
群馬の森づくりのために、昭和23年設立された群馬県の緑化団体です。
緑化推進だけでなく、巨樹・古木巡りなどのツアーを実施して、県民に対して緑の豊かさや緑を守っていく大切さを積極的に伝えている活動も行っています。
公益社団法人岐阜県緑化推進委員会
日本の原風景が多く残る岐阜県で、古くから暮らしの恵みを受けてきた森林を次の世代へ引き継いでいくために活動している団体です。
緑の募金を通じて「森林の整備」、「緑化の推進」、「森林の整備又は緑化の推進に係る国際協力」などの活動を行っています。
「陸の豊かさも守ろう」で私たちが今できること
2030年までに、よりよい世界を目指すために掲げられた国際目標のSDGs。
このSDGsで掲げられた17個の目標のうち、15番目の「陸の豊かさも守ろう」に「森林の持続可能な管理」が盛り込まれています。
毎年、1000万haもの森林破壊が進んでいる深刻な現状は、緑豊かな日本に住む私たちにも決して他人事ではありません。
お宝エイドでは、本記事でご紹介したような団体やNPOを支援するため、皆さまのご自宅で眠っている「お宝」を換金し、そのお金を活動原資として送り届ける取り組みをしています。
私たちが世界に向けてできることは考えればいくらでもあると思いますが、まずは日本の緑がNPOやボランティア団体の力によって守られている現状に意識を向けることもひとつの一歩です。
日本の緑を守る団体への支援を通じて、豊かな自然や生態系を守る行動をはじめてみませんか。
[1] 環境省_自然環境局【森林対策】
[2] フォレスト・サポーターズ
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