全12回に渡って、各月の誕生石の意味や石言葉を毎月お届けするシリーズ企画。

第8回目の今回は8月の誕生石の特徴や価値についてご紹介します。

8月の誕生石一覧と各宝石の特徴

8月の誕生石は、ペリドット、サードオニキスの2種類に加えて、2021年の誕生石改定からスピネルが追加され、合計3種類が選定されています[1]。

それぞれ、どのような特徴を持つ宝石なのか、各宝石にまつわる歴史を紐解きながらご紹介します。

ペリドット

古代エジプトでは、ファラオなどの王族が身に着けていた王冠や装飾品に使用されていた宝石で、「太陽の宝石」とも呼ばれていたペリドット。

宇宙上にも存在する鉱物としても知られ、中世のヨーロッパでは、聖杯や教会で使用されていたなど、歴史的に悪霊や恐怖を追い払う魔除けの石として使用されてきた歴史を持つ宝石です。

色はオリーブを明るくしたようなグリーンが特徴で、夜の明かりの下でもエメラルドのような鮮やかな緑色を放つことから、夜会のエメラルド（イブニングエメラルド）とも呼ばれています。

もっと詳しく▶8月の誕生石で知られるペリドット 宝石に込められた意味・石言葉

サードオニキス

橙赤色の地に白色の縞状模様が特徴のサードオニキスは、古代エジプトやローマ時代から「カメオ」と呼ばれる、女性の横顔などの絵柄が立体的に見える「浮き彫り」に使われてきた宝石としても知られています。

旧約聖書では大司祭の胸甲に飾られた石の一つとして登場するなど、多くの歴史書に名前が残されており、日本でも出雲大社に祀られている御神体がサードオニキスからできているという説もあります。

このようにサードオニキスは、古くから宗教的にパワーを持つ石として用いられてきた歴史を持つ宝石です。

もっと詳しく▶サードオニキスとは？宝石の特徴と石言葉（宝石言葉）を紐解く

スピネル

2021年の誕生石改定で、新たに8月の誕生石に選定されたスピネルは、長年ルビーと混同されてきた真紅の輝きを持つ宝石です。

18世紀までには「スピネル」という宝石名すら存在していませんでしたが、スピネルはダイヤモンドと同じ八面体結晶で採掘されることや、どの方向から見ても同じ色が見える単屈折率を持つ点など、ルビーとは似て非なる宝石として現在では明確に区別されています。

また、スピネルはブルー、ピンク、オレンジ、紫、グリーン、イエローなどカラーバリエーションが豊富で、近年ジュエリーやアクセサリーで人気が出ています。

もっと詳しく▶新8月の誕生石「スピネル」とは？宝石に込められた意味と石言葉

8月の誕生石に込められた意味・石言葉

宝石には、古より石言葉（宝石言葉）が与えられてきたと言われています。8月の誕生石に選ばれている宝石たちには、このような意味の石言葉が込められています。

8月の誕生石には、絆や幸せ、人間としての成長といったポジティブな言葉が目立ちます。

ペリドットがかつて「太陽の石」とも言われたように、真夏の太陽のエネルギーをもたらしてくれるようなイメージが8月の誕生石には共通していると言ってもよいかもしれません。

お役目を果たした宝石に「支援の力」という新たな価値を

生まれ月の宝石全てには意味があり、その誕生石を身に着けていると幸せが訪れると現在まで語り継がれてきました。

もし、生前整理や断捨離をきっかけに、あなたがこれまで身に着けてきた宝石を手放そうと思っているならば、その宝石に込められた幸せと価値を次の方につなげてみてはいかがでしょうか。

お宝エイドでは、お役目を終えた物品を必要としている方へつなげるのと同時に、国内外で尽力しているNPOの支援寄付につなげる活動を行っています。

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（KOBIT編集部：Fumi.T）

＜参考文献＞
[1] 一般社団法人日本ジュエリー協会，「誕生石」，available at https://jja.ne.jp/aboutjewellery/aboutjewellery_inner04.html