自宅や実家で身辺整理や遺品整理をしていたら、何やら古い工芸品や絵画がたくさん出てきた・・・。

生前に両親、あるいはパートナーが大事にしていたのは知っていたけれど、こうした古い物には果たして価値があるのだろうか？

このように自分が所有していた物ではないため、「古い」という以外は価値が判断できず、どう処分してよいかわからないものですよね。

それ以前に、そもそも「骨董品」や「アンティーク」といった違いがよくわからないという方も多いと思います。

そこで今回は、自宅に眠っていた古い物の価値を知るために、骨董品やアンティークの定義や種類についてご紹介していきたいと思います。

骨董品・アンティークとは？意味や違いなど基本知識を学ぶ

古くて価値がありそうな物を呼ぶ言葉としては、「骨董品」が一番聞き慣れている方も多いのではないでしょうか。

骨董品の定義は諸説ありますが、一般的には作品が出来上がってから100年以上経過した物に用いることが多い言葉です。

一方、「アンティーク」も聞きなじみがある言葉だと思いますが、こちらは骨董品を意味するフランス語で、100年以上前に作られた欧米の古い家具や絵画を指す際に用いられます。

整理しますと、

• 骨董品：アジア（主に日本や中国）の作品で、作られてから100年以上が経過しているもの
• アンティーク：欧米の作品で、作られてから100年以上が経過しているもの

骨董品とアンティークにはこのような違いがあります。

また、骨董品と同様に「古美術」という言葉を聞いたことのある方もいらっしゃるかもしれませんが、こちらは骨董品の中でも美術品を指す時に使用されます。

同じくアンティークとともに、古い衣類やワインなどで「ヴィンテージ」と呼ばれる物もありますが、こちらは明確な違いはないものの、一般的には作られてから（造られてから）25年程度から100年未満経過している物、あるいは1950年代～70年代に製造されたアイテムを指す時に使われることが多いです。

【参考】ヴィンテージとアンティークの違いとは？「古いもの」の意味と価値

骨董品・アンティークの種類にはどんなものがある？

では、こうした骨董品やアンティークにはどんな種類の作品があるのでしょうか。

明確な区別は設けられていませんが、一般的には、大きく美術品と工芸品の2種類に分けられています。

美術品

鑑賞を目的とした作られた作品を指すことが多いです。

代表的なのは、掛け軸や絵画や彫刻のような、飾ったり、眺めたりして楽しむ物になりますが、壺や皿、茶道具といった物でも、高い装飾や模様など美術的価値が高い物は、美術品と呼ばれることが多いです。

工芸品

美術品とは対象的に使用を目的として作られた作品は工芸品と呼ばれます。

具体的には、食器、桐ダンス、家具、玩具、衣類など、作られた当時には実際使用されていた物になります。

同じ工芸品でも、観光地のお土産で売られているような物は「民芸品」、大島紬や加賀友禅といった職人の細かな技術により作られた物は「手工芸品」と表現されたりもします。

また、手工芸品の中でも地域産業として伝統的に受け継がれてきた作品については、一般的な工芸品と価値を分けるため「伝統工芸品」と呼ばれています。

【もっと詳しく！】工芸品とは？伝統工芸品・民芸品・美術品との違いや価値を知ろう

自宅に眠る「お宝」を「支援の力」に変えてみませんか？

ここまでお読みになって、骨董品やアンティークに対する理解がだいぶ深まってきましたら、早速あなたのご自宅や実家に眠る古い物を整理していきましょう。もしかしたら、思わぬ「お宝」が発見できるかもしれません。

ただ、その全てに価値があるわけではありませんので、これはもしかしたら骨董品かも、そう思ったら価値の手がかりを知るために、こちらの記事も合わせて参考にしてください。

・家にある絵画・掛け軸・焼き物に価値？　高値買い取りできる美術品が眠っていないかを確認してみよう

お宝エイドでは、あなたの自宅に眠る「お宝」の価値を正しく査定し、NPOの活動原資として送り届けることで、支援の力に変える活動を行っています。

作家物でお宝エイドの受付対象となるか不明な場合には、お宝エイド受付センター・東京（電話03-6265-7595）でお電話ください。※お電話が混みあっている場合もございます。

価値があっても自分では使い道が見つからないとお考えなら、この機会に社会貢献という支援の力に変えてみてはいかがでしょうか。

（KOBIT編集部：Fumi.T）