お金の歴史を紐解く 日本にはお金っていつから使われてるの?
普段の生活で物やサービスを購入する際に欠かせない「お金」。
キャッシュレス化が進み、最近は硬貨や貨幣をあまり持たなくなった方も多いかもしれません。
そこで今回は、改めて日本のお金の歴史を紐解きながら、お金の大切さや価値を考えるきっかけにしていただきたいと思います。
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日本で最初の貨幣とは
日本で初めて貨幣が作られたのは、飛鳥時代と言われる7世紀後半のこと。奈良時代に書かれた日本で最も古い史書「日本書紀」には、683年に中国の「開元通宝」をモデルとした「富本銭(ふほんせん)」が作られたことが記されています[1]。
それまでの日本では物々交換が行われていましたが、相手と自分が交換する物の価値が必ずしも釣り合わなかったり、適正な価値であるか判断しにくい物があったりと、取引する上で様々な問題が起こるようになりました。
そのため、どの条件でも同じ価値を持ったお金を作ることで、現在のような公平な取引ができるようになったのです。
確立されるのは意外と遅かった貨幣制度
貨幣制度が始まった日本でしたが、物々交換の文化も並行して残っていたと言われています。本格的に貨幣制度が統一されたのは徳川家康が天下統一した江戸時代になってからのことです。
三代家光の時代に寛永通宝(銅銭)が作られ始めると、以降200年に渡って金貨・銀貨・銅貨の三貨制度が日本全国で共通の貨幣として使用されました。
ここまでの話を聞いて、ふと疑問に思う方もいらっしゃるかもしれませんが、現在私たちが使っている「紙幣(お札)」はいつから使われるようになったのでしょうか。
日本で最も古い紙幣は、戦乱の世だった安土桃山時代末期の「山田羽書」であると言われています[1]。
しかしながら、現在のような紙幣が確立されたのは明治に入ってからのことで、1885年5月9日に発行された「旧十円券」という日本銀行券が始まりと、意外と歴史が浅いことに驚かれる方もいらっしゃるかもしれません。
紙幣の歴史については、下記の記事で詳しく解説していますので、合わせてご参考ください。
→紙幣の歴史 お札のはじまりと印刷された歴代の人物たち
まとめ
日本のお金の起源を辿っていくと、貨幣制度の確立は、経済や社会の大きな変革時期であることが見えてきます。
そのように考えると、近年のキャッシュレス化への転換も節目の時期と言えるのではないでしょうか。
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<参考文献>
[1] 日本銀行,「お金の話あれこれ(2) お金をいろいろ比べてみたら…」,available at https://www.boj.or.jp/about/education/arekore2.htm
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