お宝エイド

新着記事

NEW ENTRY

SDGs(持続可能な開発目標)

ソンクラーンとは?水かけ祭りの由来・風習・伝統的な道具を詳しく解説

ソンクラーンとは、タイで毎年4月に行われる伝統的な新年行事です。

● お宝エイドのワンポイント

お宝エイドでは郵送いただいた「お宝」を換金し、ご指定いただいたNPO団体の活動原資として送り届けます。この機会にお宝エイドでの支援活動をはじめてみませんか。


寄付できる物品一覧を見る


支援先のNPO一覧をみる


寄付方法を見る


※もし、ご支援される際に「譲渡所得税」や「寄付金控除」についてご心配の場合は、ご支援される団体様までお問合せください。

町中で水をかけ合う光景から、日本では「水かけ祭り」として広く知られています。

しかし、ソンクラーンは単なる水遊びのイベントではありません。

水で前年の災厄や汚れを洗い流し、清らかな気持ちで新しい年を迎えるという文化的な意味があります。

期間中には、仏像へ香り水を注ぐ、寺院を参拝する、年長者へ敬意を表す、家族で食事をするといったさまざまな習慣が見られます。

使われる器や衣装にも、タイの信仰、工芸、地域文化が表れています。

この記事では、ソンクラーンの開催時期や由来、水をかける理由をはじめ、伝統的な道具、参加時のマナー、使い終えた用品の手入れと再利用方法まで詳しく解説します。

ソンクラーンの意味と開催時期

ソンクラーンという言葉の意味

ソンクラーンの語源は、サンスクリット語で「移ること」や「移動」を意味する言葉にあるとされています。

もともとは太陽が次の星座へ移ることを示し、季節や暦の節目と結び付いた言葉です。

タイでは、この節目を伝統的な新年として祝ってきました。

現在のタイでも公的な暦の新年は1月1日ですが、ソンクラーンは家族や地域のつながりを確かめる重要な年中行事として受け継がれています。

基本の開催日は4月13日から15日

タイの祝日としてのソンクラーンは、原則として毎年4月13日から15日までです。

ただし、実際の催しの日程や期間は地域によって異なります。

前後の日を含めて長期間にわたり祝う地域もあるため、旅行で訪れる場合は自治体や観光当局による最新情報を確認しましょう。

4月のタイは暑季に当たり、年間でも特に気温が高くなりやすい時期です。

水を使う現代の祭りは暑さを和らげる面もありますが、水かけの本来の意味は暑さ対策だけではありません。

ユネスコ無形文化遺産にも登録

「タイのソンクラーン、伝統的なタイの新年祭」は、2023年にユネスコの無形文化遺産へ登録されました。

評価されているのは、観光地で行われる大規模な水かけだけではなく、清めの儀礼、年長者への敬意、家族の交流、寺院での行いなどを含む文化全体です。

世代を超えて知識や習慣を伝えることも、ソンクラーンが持つ大切な価値といえます。

ソンクラーンで水をかけるのはなぜ?

古い年の災厄を水で洗い流すため

ソンクラーンの水には、前年の災厄や汚れを洗い流し、新年の健康と幸福を願う意味があります。

現代では水鉄砲やバケツを使った豪快な水かけが有名ですが、伝統的な儀礼では少量の水を静かに注ぎます。

つまり、穏やかな灌水とにぎやかな水かけは、表現方法こそ異なるものの、どちらも新年の清めや祝福を背景に持っています。

娯楽として参加するときにも、その根底にある意味を知っておくことが大切です。

仏像に香り水を注ぐソンナムプラ

寺院や家庭では、仏像に清らかな水を注ぐ「ソンナムプラ」と呼ばれる行いが見られます。

水には花びらや香料を加えることがあり、仏像を清めながら新年の幸福を祈ります。

このときは仏像へ勢いよく水を浴びせるのではなく、器を使って丁寧に注ぐのが基本です。

仏像は撮影用の飾りや祭りの小道具ではなく、信仰の対象であることを忘れてはいけません。

年長者に敬意を示すロットナムダムフア

ソンクラーンには、年長者の手へ水を注ぎ、敬意や感謝を伝える習慣もあります。

特にタイ北部の文化と関連して知られる「ロットナムダムフア」では、若い世代が年長者へ新年のあいさつをし、年長者から祝福の言葉を受けます。

水を介して世代が交流するこの習慣は、ソンクラーンが家族や共同体の関係を結び直す行事であることをよく表しています。

ソンクラーン期間中に行われること

寺院への参拝と功徳積み

ソンクラーンには寺院を訪れ、僧侶へ食べ物などを寄進したり、祈りをささげたりします。

鳥や魚を放つ行為、砂で仏塔を作る行事などが見られる地域もあります。

ただし、動物を扱う活動には生態系や動物福祉上の問題が伴う場合もあるため、現在は内容を慎重に選ぶ必要があります。

観光客が寺院を訪れる際は、肩や膝を過度に露出しない服装を選び、堂内の規則に従いましょう。

水かけが盛んな期間であっても、寺院の内部で自由に水をまいてよいわけではありません。

家の掃除と家族の再会

新年を清らかな状態で迎えるため、家や仏壇に相当する場所を掃除する習慣もあります。

また、都市部で暮らす人が故郷へ帰り、家族や親族と過ごす帰省の時期でもあります。

観光地の華やかな水かけはソンクラーンの一面にすぎません。

家庭内で受け継がれている静かな習慣にも、この行事の本来の姿があります。

パレードと大規模な水かけ

バンコクやチェンマイなどでは、パレードや音楽イベントとともに大規模な水かけが行われます。

特にバンコクのカオサン通りやシーロム周辺、チェンマイ旧市街の堀周辺は、多くの参加者でにぎわう場所として有名です。

一方、アユタヤをはじめとする歴史都市や地方の町では、伝統衣装、仏像行列、地域固有の儀礼と結び付いたソンクラーンが見られます。

祝い方や日程は一様ではなく、地域ごとの文化を映す点も魅力です。

ソンクラーンで使われる伝統的な道具

水を注ぐための金属製の器

仏像や年長者へ水を注ぐ際には、鉢、杯、柄の付いた器などが使われます。

銀、真鍮、銅、ステンレスといった素材があり、古いものや工芸性の高いものには、打ち出し、彫金、透かし、植物文様などが施されています。

こうした器の価値は、金属の重量や換金性だけでは判断できません。

誰がどのような場面で使ったのか、どの地域の技法が用いられているのか、手仕事によるものかといった背景にも重要な価値があります。

古い器を入手した場合は、強い研磨剤ですぐに磨かないようにしましょう。

表面の文様、めっき、着色、長年の使用による風合いを損なう可能性があります。

素材が分からない場合や工芸品と思われる場合は、乾いた柔らかい布でほこりを落とす程度にとどめます。

香り水の容器と花

伝統的な灌水では、花や香料を加えた水が使われることがあります。

ジャスミンなどの花は、清らかさや祝福を演出する存在です。

水を入れる鉢や小瓶も、単なる容器ではなく、儀礼の雰囲気を形づくる道具といえます。

現代の香水や洗剤を自己判断で混ぜると、仏像や金属製品の表面を傷める可能性があります。

文化施設や寺院で灌水に参加するときは、用意されている水と器を使いましょう。

家庭や寺院で守られてきた仏像

ソンクラーンと関係するモノの中でも、特に慎重な扱いが求められるのが仏像です。

仏像は一般的なインテリアや古道具ではなく、信仰と結び付いた存在です。

古い仏像には美術史的価値や地域の記憶が宿っていることもあります。

タイの古い仏像や文化財に該当し得る品は、国外への持ち出しに許可が必要となる場合があります。

由来が分からない品を安易に購入、譲渡、輸出せず、関係機関や専門家へ確認することが重要です。

花柄シャツと伝統衣装

ソンクラーンでは、鮮やかな花柄のシャツがよく着用されます。

祝祭らしい明るさがあり、比較的乾きやすく動きやすい服は、水かけにも適しています。

地域によっては、伝統的な織物や衣装をまとったパレードも行われます。

手織りや天然染料、刺繍が使われた衣装は、量産のイベントウェアとは異なる背景を持つものです。

模様、織り方、産地を記録しておくと、衣服が持つ文化的価値を次の人へ伝えやすくなります。

現代の水かけで使われるアイテム

水鉄砲とバケツ

現代のソンクラーンを象徴する道具が水鉄砲です。

小型のものからタンクを背負うものまでありますが、威力が強い製品ほどよいわけではありません。

至近距離から顔を狙うと、目や耳を傷めるおそれがあります。

バケツを使う場合も、一度に大量の水を浴びせないよう配慮が必要です。

氷水、不衛生な水、相手が避けられないほど強い放水は控えましょう。

開催地によって使用できる道具に規制があるため、現地のルールを優先してください。

防水ケースとドライバッグ

スマートフォン、紙幣、パスポートなどを守るには、防水ケースやドライバッグが役立ちます。

ただし、「防水」と表示された製品でも、パッキンの劣化や閉め方の不備によって浸水することがあります。

使用前にはケースへティッシュペーパーを入れ、水に浸して漏れがないか確認すると安心です。

貴重品は一つのケースへまとめず、必要最小限だけを持ち歩きましょう。

ゴーグル、帽子、滑りにくい履物

目を水から守るゴーグルや、強い日差しを避ける帽子も有用です。

路面が濡れて滑りやすくなるため、足に固定できる履物を選びます。

脱げやすいサンダルや、水を吸って重くなる靴は動きにくくなる場合があります。

服は濡れてもよく、乾きやすいものが基本です。

白色や薄手の服は濡れると透けることがあるため、色や生地にも注意しましょう。

ソンクラーンに参加するときのマナー

誰にでも水をかけてよいわけではない

祭りの期間中でも、僧侶、乳幼児、高齢者、仕事中の人、明らかに参加していない人などには十分な配慮が必要です。

寺院の堂内、店舗、ホテル、公共交通機関といった場所も、水かけに適しているとは限りません。

相手の顔やカメラを狙う、走行中のバイクへ強く放水する、車道へ飛び出すといった行為は事故につながります。

楽しさよりも安全と相手への敬意を優先しましょう。

白いペーストを無断で塗らない

ソンクラーンでは、白い粉を水で溶いたペーストを頬などに付ける様子も見られます。

祝福に関係する習慣ですが、他人の顔や体へ触れるときには同意が必要です。

会場によっては禁止されている場合もあります。

伝統的な習慣を理由に、相手が嫌がる行為をしてよいわけではありません。

観光客も現地の文化と現代的なマナーの両方を尊重する必要があります。

交通事故と体調管理に注意する

ソンクラーン期間は帰省や観光によって交通量が増えます。

濡れた路面、飲酒、混雑などが重なるため、移動には注意が必要です。

飲酒運転はせず、飲酒後は公共交通機関や配車サービスを利用しましょう。

また、暑い時期に長時間屋外で過ごすと、熱中症や脱水症状の危険があります。

水を浴びていると暑さを感じにくいこともあるため、飲料水と休憩を意識的に確保してください。

ソンクラーン用品を長く使うための手入れ

水鉄砲は内部まで乾燥させる

使用後の水鉄砲は、きれいな水ですすいでから内部の水を抜き、風通しのよい日陰で乾燥させます。

水分が残ると、カビ、臭い、金属部品のさびにつながります。

電池式の製品は電池を取り外して保管しましょう。

ホースやパッキンを交換できる製品なら、すぐに捨てず修理できる可能性があります。

購入時にも、耐久性や交換部品の有無を確認すると、使い捨てを減らせます。

防水用品は真水で洗う

防水ケースやドライバッグは、表面の汚れを真水で落とし、開いた状態で十分に乾かします。

特に海辺で使った場合は、塩分がファスナーや金属部品の劣化を早めるため丁寧に洗いましょう。

乾燥後は、パッキンのひび割れ、透明部分の曇り、縫い目の剥がれなどを確認します。

次回使用する前にも浸水テストを行ってください。

金属製の器は素材に合わせて扱う

銀、銅、真鍮などは、空気や水分の影響で変色します。

市販の研磨剤で光沢を戻せる場合もありますが、古い工芸品には強い研磨が適さないことがあります。

使用後は柔らかい布で水分を拭き、よく乾かしてから保管するのが基本です。

紙や布で包む場合は、湿気がこもらないようにします。

歴史や製作者が分かる器は、来歴を記したメモや写真も一緒に残すと、そのモノが持つ価値を継承できます。

衣類は素材と染色方法を確認する

花柄シャツは濡れたまま放置せず、洗濯表示に従って早めに洗います。

一方、手織り布、天然染料、刺繍入りの伝統衣装は、家庭での水洗いによって縮みや色落ちが起こることがあります。

価値の分からない古い衣装を漂白したり、別の用途のために裁断したりする前に、産地や素材を調べましょう。

適切な手入れを行えば、一度限りの祭り用品ではなく、次の世代へ残せる文化的な品になります。

使い終えた用品を捨てずに生かす方法

ソンクラーン用に購入した道具は、祭りが終わった後もさまざまな場面で活用できます。

水鉄砲は夏の水遊びや屋外イベントに、防水ケースやドライバッグは海水浴、釣り、キャンプ、雨天時の移動に再利用できます。

花柄シャツも夏の普段着やリゾートウェアとして着用可能です。

使う予定がない場合は、家族や知人への譲渡、フリーマーケット、リユースショップなどを検討できます。

譲る前には洗浄と乾燥を行い、破損、浸水、欠品の有無を正確に伝えましょう。

ただし、仏像、儀礼用の器、古い伝統衣装は、一般的なイベント用品と同じ感覚で扱えない場合があります。

宗教的な意味、来歴、工芸技法、法令上の制限を確認し、必要に応じて寺院、文化機関、専門家へ相談してください。

モノの価値は価格だけではなく、使われてきた背景や持ち主の思いにも宿ります。

ソンクラーンに関するよくある質問

観光客も参加できますか?

多くの会場では観光客も水かけに参加できます。

ただし、地域や場所ごとにルールがあり、すべての人が参加者とは限りません。

現地の案内を確認し、相手の意思を尊重しましょう。

ソンクラーン期間中は必ず濡れますか?

大規模な水かけ会場では、歩いているだけでも濡れる可能性があります。

一方、寺院や住宅地などでは、落ち着いた伝統行事が中心となることもあります。

濡れたくない場合は水かけ会場を避け、移動時間や経路を工夫してください。

水鉄砲は現地で購入できますか?

祭りの時期には、店舗や露店で販売されることが一般的です。

ただし、強力な製品が規制されている場合もあります。

購入前に現地の規則を確認し、帰国時に持ち帰る場合は航空会社の手荷物規定も確認しましょう。

ソンクラーンの文化とモノを大切にしよう

ソンクラーンは、タイの伝統的な新年を祝う行事です。

水には古い年の災厄を洗い流す意味があり、仏像への灌水、年長者への敬意、寺院への参拝、家族の再会など、多様な習慣が受け継がれています。

そこで使われる金属製の器、香り水の容器、仏像、伝統衣装には、信仰や地域の歴史、職人の技術が反映されています。

現代的な水鉄砲や防水用品にも、適切に手入れして繰り返し使うことで新たな役割を与えられます。

水かけの楽しさだけでなく、その背景にある文化を知り、道具を大切に扱うことが、ソンクラーンをより深く理解する第一歩です。

● お宝エイドのワンポイント

お宝エイドでは様々な物品を通じたNPO団体の支援を行うことが出来ます。お宝エイドでは郵送いただいた「お宝」を換金し、ご指定いただいたNPO団体の活動原資として送り届けます。あなたもお宝エイドでの支援活動をはじめてみませんか。


寄付できる物品一覧を見る


支援先のNPO一覧をみる


寄付方法を見る


※もし、ご支援される際に「譲渡所得税」や「寄付金控除」についてご心配の場合は、ご支援される団体様までお問合せください。

KOBIT編集部:Fumi.T)

そもそもお宝エイドとは?


寄付先のNPOを調べる

あわせて読みたいおすすめ記事

RECOMMEND