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古いお金「絵銭」とは?七福神や馬などが描かれた種類と価値

#古銭の寄付に関連するお宝エイドの記事一覧#昔集めたコレクションの寄付や使い道に関するお宝エイド記事一覧

若かりし頃に趣味で集めていた古いお金の中に、七福神や馬など、ひときわ印象に残る絵が描かれているものがあるかもしれません。

それは「絵銭」という価値ある古銭かもしれません。そこで本記事では、絵銭の価値について、代表的な種類を紹介しながらお伝えしていきます。

本記事を通じて、断捨離や生前整理、遺品整理を機に、古銭の処分方法を考えていた方は、その使い道を考えるきっかけになれば幸いです。

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絵銭とは?古いお金(通貨)との違いや歴史的価値

「絵銭」とは、銀貨の形を模して絵が描かれたものを指します。

室町時代の末期から大正時代にかけて、日本で広く用いられていたとされます。

これらは子供の玩具やお守り、記念品として制作されたもので、実際の通貨としての機能はありませんでした。

日本に限らず、同時期の中国や朝鮮においても民芸品として様々なデザインが存在しており、コイン収集家の間で非常に人気があることが知られています。

また、当時の文化や時代の背景が反映されているため、文化遺産としての価値も絵銭には認められています。

代表的な13種類の絵銭の特徴と買取価値

このように絵銭は様々な種類がありますが、その中でも特に価値の高いものがいくつか存在します。

ここでは、価値の高いとされる13種類の絵銭について、特徴と買取相場についてご紹介します。

鏡屋銭

鏡屋銭(かがみやせん)は、明治時代から大正時代にかけて製造された、後期の絵銭です。

その名前は、京都の鏡職人に由来するとされていますが、具体的な詳細は明らかではありません。

鏡屋銭の裏面は「寛永通宝」に似ているものも多く、製造には「銭座」の関与があったかもしれません。

この銭は子供たちが遊ぶめんこ(面子)として使用されるために作られ、その厚みと頑丈さが特徴です。

一般的には家紋が刻印されており、さまざまな紋様が施されています。その中でも「五七桐」や「梅花」のデザインは特にコレクターからの人気が高く、買取価格も数十万円に達することがあります。

浅間銭

浅間銭(あさません)は、富士山を祀る浅間神社の信者たちがお守りとして携帯していた絵銭です。

この銭は鏡屋銭(かがみやせん)と同じくめんことしても利用されていたと記録されており、大黒様や富士山をはじめとする七福神の絵柄が描かれています。

信仰心を象徴するだけでなく、その美しいデザインから収集家にも非常に人気があります。

特に「浅間恵比寿」「浅間二神」「南蛮人」のデザインは評価が高く、良好な状態のものは数万円から数十万円で取引されることもあります。

穴一銭

穴一銭(あないちせん)は、かつて子どもたちが遊んだ「穴一」というゲームで使用された絵銭です。

この遊びでは、穴を掘り、その中に銀貨を投げて他の銀貨を弾き出すというものでした。

様々なデザインが施されており、宝珠や福の神、弁慶と義経の戦いを描いたものも存在します。

一般的には数千円で取引されることが多いですが、特に珍しいデザインのものは数十万円で取引されることもあります。

打印銭

打印銭(だいんせん)は、「陽刻銭(ようこくせん)」と「陰刻銭(いんこくせん)」の二つのタイプに分けられます。

陽刻銭では文字が盛り上がって彫られており、対照的に陰刻銭は文字が彫り込まれているのが特徴です。

子どものおもちゃとして使われたことが記録されている陽刻銭とは異なり、陰刻銭の具体的な使用目的は明確ではありません。

市場では陰刻銭よりも陽刻銭の方が価値があるとされ、特に薄い陽刻銭の中には数十万円の価値があるものもあります。

駒曳き銭

駒曳き銭(こまびきぜに)は、その名の通り馬が描かれた絵銭で、特徴的なアイテムです。

昔の日本では、馬を神の乗り物として尊び、異界との連結を司る神秘的な力を持つ存在と見なされていました。そのため、馬をモチーフにした駒曳き銭は呪術的な用途で使われることもありました。

駒曳き銭には様々なデザインが存在し、価格も幅広い範囲にわたります。一般的には数千円から数万円で取引されますが、特に珍しいデザインのものは数十万円で売買されることもあります。

念仏銭

念仏銭(ねんぶつせん)は、「南無阿弥陀仏」という刻印が特徴的な、文字が中心の絵銭です。

この銭は特に浄土真宗や浄土宗の信者によってお守りとして用いられており、17世紀には死者を葬る際、三途の川の渡し銭として棺に入れられる「六道銭」としての用途もあったと記録されています。

価値は他の絵銭に比べて低く、数百円から数千円程度で取引されることが多いですが、寛永通宝の2倍の大きさを持つ「大念仏」と呼ばれる大型の念仏銭も存在し、これら大きなサイズのものは数万円で売買されることがあります。

紋切銭

紋切銭(もんきりせん)は、1750年以降、江戸時代に9代目徳川家重が将軍であった時期に飾職人によって製造された絵銭です。

これらの銭には、飾職人特有の繊細なデザインが施されており、当時人気のあった歌舞伎役者の頭文字や定紋が描かれることが多いです。これにより、文化的な価値が高いとされています。

一般に数千円から数万円で取引されることが多いですが、「亀甲かたばみ」「岩」「鼠」といった特定のデザインは、数十万円の高価で取引されることがあります。

五位堂銭 菊

五位堂銭 菊(ごいどうせん きく)は、奈良県北葛城郡の五位堂村(現在の香芝市五位堂)で作られた絵銭で、特徴的に「菊」の模様が彫られています。

この絵銭は、鋳物製造時に余った溶けた鉄を再利用し、子どもたちが石蹴り遊び用に作られたとされています。

遊び用の絵銭としては一般的に高い価値はつけられませんが、状態が良いものは数万円で取引されることもあります。

題目銭

題目銭(だいもくせん)は、「南無妙法蓮華経」「三十番神」「妙法」「日蓮」「十羅刹女」といった文字が彫られた絵銭で、特にお墓からの出土例が多いことで知られています。

具体的な用途ははっきりしていませんが、お墓で見つかることが多いため、葬儀や故人のための奉納物としての役割があった可能性が考えられます。

念仏銭と同様に「六道銭」としても使用されていたことが伝えられています。

ただし、コレクションとしての市場価値は比較的低く、数百円から数千円程度で取引されている状況です。

大迫銭

大迫銭(おおはさません)は、江戸時代に盛岡藩の大迫銭座で製造された絵銭で、縁起物として金運向上の目的で親しまれていました。

この銭の片面には猿が馬を引く様子が描かれており、もう一方の面には波形と「大」の文字が彫られているのが特徴です。

馬が農作業に欠かせない重要な役割を果たしていた当時、馬の健康を守るための守護動物として猿が信仰されていたことから、その意匠が取り入れられました。

駒曳き銭としても分類されることがあり、その価値は一般的に数万円前後で取引されますが、特に良好な状態やデザインのものは数十万円の価値があるとされています。

上棟銭

上棟銭(じょうとうせん)は、民間の家屋や神社、仏閣の上棟式において記念として撒かれる絵銭で、刻印銭とも呼ばれています。

特に「諏訪神社」を始め、「花岡神社」など、多くの神社がこの種の銭を発行しています。諏訪神社に関連する上棟銭には、「春宮」「秋宮」「上鳥居逆打」「上石鳥居」「上鳥居」といった様々な種類があり、それぞれ異なるデザインが施されています。

これらの銭は大半が個人的な記念品としての小規模な発行であるため、市場での買取価格は一般的に数千円程度となっています。

福神類の絵銭

絵銭には、えびす様や大黒様を含む「福神」が描かれたものが多く存在します。

これらの絵銭は、福神が両面に刻印されているものや片面のみに刻印されているものなど、刻印の仕方にも多様性があります。さらに、福神の絵柄だけを集めてコレクションとして販売されることも多いです。

これは、その美術的な価値や文化的な意味合いを高く評価するコレクターが多いためです。

特に、七福神をテーマにした絵銭はコレクターの間で非常に人気が高く、大きなサイズのものでは数十万円で取引されることも珍しくありません。

水戸虎銭

水戸虎銭(みととらせん、みとこせん)は、江戸時代の幕末期、水戸藩の銭座が初めて銭を鋳造した際に記念としてまかれた蒔銭(まきぜに)とされています。

また、当初はお金を作る職人たちの給料支払いに利用され、1枚五十文の価値があるとされ、切手として使用された記録も残されています。

虎が刻印された片面と、「富国強兵」と彫られたもう一方の面を持つこの銭には、どちらが表面かについて諸説ありますが、より深く刻印されている方が表面とされています。

そのデザイン性と歴史的価値により、この銭の価値は状態にもよりますが、数万円から数十万円に達することも珍しくありません。

<古銭に関するお宝エイド参考記事はこちら>
古銭・古紙幣は日本の歴史の縮図? その価値(買取価格)と歴史
古銭の価値と種類を知る 買取だけではない社会貢献への使い道

自宅に眠る古銭に支援寄付という新たな価値を

絵銭を始め、若かりし頃に趣味でコレクションしていた古銭の中には価値が眠っているものがあります。

また、ご自身のものではなく、パートナーが生前大切にしていた古銭や両親、祖父母の実家を整理していたら大量の古銭が出てきて、その処分や使い道に困っている方もいらっしゃるかもしれません。

それならば、その古銭に眠っている価値を現在・未来につながる価値へとつなげてみてはいかがでしょうか。

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KOBIT編集部:Fumi.T)

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