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古銭の価値と種類を知る 買取だけではない社会貢献への使い道

#古銭の寄付

両親や亡きパートナーの遺品整理をしていたら、昔の古い貨幣がたくさん出てきた、ということも珍しくありません。

こうした古銭には果たして価値があるのでしょうか。今回は古銭の歴史を辿りながら、その価値について迫ります。

意外と知らない古銭の歴史

「古銭」という言葉は、概ね現在は製造されていなくて、通貨としての機能を持たない古い硬貨のことを意味します。多くの場合、これは江戸時代やそれ以前に使われていた貨幣を指します。

しかし、明治時代以降に東京都中央区にある日本銀行から発行された硬貨については、今日でも使用可能であるため、これらは一般的に古銭には含まれません。

さらに、昭和時代に開催されたオリンピックや万博などのイベントで発行された「記念硬貨」も、現在でも使用は可能です。ただし、これらの硬貨はコレクターの間では価値ある古銭として扱われることがあります。

参考:記念硬貨(コイン)に価値はある?処分ではなく支援寄付の使い道

日本最古の貨幣とは

日本で初めて貨幣が流通し始めたのは奈良時代の出来事です。それ以前の古代日本では、「物々交換」が主流でしたが、7世紀末に作られた「富本銭(ふほんせん)」と呼ばれる銅銭が作られました。富本銭は、当時の中国(唐)で流通していた「開元通宝」とサイズや重さがほぼ同じであり、これをモデルにして鋳造されたと考えられています。

富本銭が1998年に出土される前までは、「和同開珎(わどうかいちん/わどうかいほう)」が長く日本最古の古銭として知られていたため、和同開珎が日本最古というイメージを持たれていた方もいらっしゃるかもしれません[1]。

以降、958年に「乾元大宝(けんげんたいほう)」までの250年間に鋳造された12種類の銅銭を総称して、皇朝十二文銭または本朝十二文銭と呼ばれています。

銅銭から金貨へ移りゆく古銭

朝廷が「乾元大宝」を最後に古銭の製造を中止した後、日本の古銭は姿を消し、中国から輸入される宋銭や明銭などの渡来銭が中心となっていきます。

しかし、室町時代になると、東国を中心に貨幣制度が民間に広がったため、渡来銭だけでは需要に応えられなくなったため、日本国内でも明銭の一種である「永楽通宝」が特に普及することになります。

戦国時代になると、金や銀の生産量が増加した時代、日本各地の戦国大名たちは資金を集めるために鉱山開発に着手しました。

この時代で最も有名な古銭と言えば、甲斐国(現在の山梨県)の有名武将である武田信玄が作り出した「甲州金」と言われています。

豊臣秀吉が天下統一を果たすと以降、江戸時代にかけては大判・小判といった金貨・銀貨が古銭の主流となっていきます。

参考:大判・小判に高い価値。使い道や処分に困ったら支援の力に

古銭の種類と価値

現在は流通していない小銭を指す古銭には、大きく下記の6種類に分類できます。

穴銭:中央に四角い穴が開いているもの
地方貨:特定の地域で流通したもの
金銀貨:金銀を使ったもの
外国貨:海外のもの
判金:大判・小判など
記念硬化:国が発行した限定コイン

お金としては使用できない古銭ですが、希少価値を感じるコレクターも数多く存在していることから、買取市場では根強い人気があります。

保存状態や使用されている素材、製造地、本物・偽造品などによって、数百円から数万円と買取価値は様々ですが、流通量や発見されてる数が少ない古銭ともなれば、数十万円の値がつくこともあります。

●合わせて読みたい「お金」にまつわる関連記事

使い道のない古銭を支援の力に

現在は「お金」としては使用できない古銭にも高い価値が眠っています。

もしも、あなたにとっては、もう使い道がないものであれば、ただ処分してしまうのではなく、価値を必要としている方につなげてみてはいかがでしょうか。

お宝エイドでは、こうした価値が残されている物品を「支援」という新たな価値に変えることができます。もしあなたがお持ちの古銭の新たな使い道を検討するのであれば、この機会に社会貢献につなげてみませんか。

● お宝エイドのワンポイント

本記事で紹介した「古銭」をはじめ、お宝エイドでは様々な物品を通じたNPO団体の支援を行うことが出来ます。お宝エイドでは郵送いただいた「お宝」を換金し、ご指定いただいたNPO団体の活動原資として送り届けます。あなたもお宝エイドでの支援活動をはじめてみませんか。


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KOBIT編集部:Fumi.T)

<参考文献>
[1] 三菱UFJ銀行,「富本銭について」,available at https://www.bk.mufg.jp/currency_museum/exhibit/fuhonsen/index.html

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