忌中の期間はいつまで?喪中との違いや控えること、遺品整理を始める時期を解説
家族や親族が亡くなった後は、一定期間、故人を悼みながら身を慎んで過ごします。
お宝エイドでは郵送いただいた「お宝」を換金し、ご指定いただいたNPO団体の活動原資として送り届けます。この機会にお宝エイドでの支援活動をはじめてみませんか。
※もし、ご支援される際に「譲渡所得税」や「寄付金控除」についてご心配の場合は、ご支援される団体様までお問合せください。
この期間のうち、特に慎ましい生活を心がける時期が忌中です。
しかし、忌中がいつからいつまでなのか、結婚式や神社参拝を控えるべきなのか、故人の持ち物を整理してもよいのかなど、迷うことも少なくありません。
この記事では、忌中の期間を宗教別に整理し、喪中との違いや控えること、遺品整理・形見分けを始める時期について解説します。
なお、忌中の考え方には宗教、宗派、地域、家庭による違いがあります。
実際の法要や祭儀については、菩提寺、神社、教会などにも確認してください。
忌中とは故人を悼み、身を慎んで過ごす期間
忌中とは、近親者が亡くなった後、遺族が故人の冥福を祈りながら、祝い事や華やかな行動を控えて過ごす期間です。
読み方は、きちゅうです。
かつては、死を日常生活から分けて考えるための慣習として、外部との接触や祝い事を避ける意味合いがありました。
現代では、故人を悼むとともに、遺族が心身を整えるための期間という捉え方が中心です。
忌中の過ごし方は法律で一律に決められているものではありません。
宗教上の目安はあるものの、すべての行動が禁止されるわけではなく、故人との関係や家族の意向、地域の慣習に応じた判断が必要です。
忌明けとは
忌明けとは、忌中の期間を終えることです。
仏式では四十九日法要、神式では五十日祭を忌明けの節目とするのが一般的です。
忌明けは、故人への思いを断ち切る日ではありません。
遺族が少しずつ通常の暮らしへ戻るための区切りと考えるとよいでしょう。
忌中の期間はいつからいつまで?
忌中は、一般的に故人が亡くなった日から数えます。
葬儀や火葬を行った日から数えるわけではありません。
ただし、亡くなった日を一日目とするか、翌日から数えるかなど、日数の数え方には宗派や地域による違いがあります。
法要の日程を決める際は、菩提寺や葬儀社へ確認すると安心です。
仏式では四十九日までが一般的
仏式では、亡くなってから四十九日までを忌中とするのが一般的です。
仏教では、故人は亡くなってから七日ごとに節目を迎え、七回目に当たる四十九日で来世の行き先が定まるとする考え方があります。
そのため、四十九日法要を終えた段階で忌明けとする家庭が多く見られます。
四十九日法要は、親族が集まりやすいよう、本来の日より前の土曜日や日曜日に行われることもあります。
この場合、法要を行った日を忌明けと考えるか、暦上の四十九日までを忌中とするかは、宗派や家庭によって異なります。
迷ったときは菩提寺の僧侶に相談しましょう。
神式では五十日祭までが目安
神道では、亡くなった日から五十日目に行う五十日祭までを忌中とするのが一般的です。
神式では十日祭、二十日祭、三十日祭、四十日祭を経て、五十日祭を大きな節目とします。
五十日祭の後に清祓いを行い、神棚封じを解いて通常の生活へ戻ります。
ただし、祭儀の方法や忌の期間は、地域や神社によって異なる場合があります。
神式で葬儀を行ったときは、依頼した神社や神職へ確認してください。
キリスト教には同じ意味の忌中がない
キリスト教には、仏教や神道と同じ意味での忌中は基本的にありません。
ただし、故人を追悼するための節目はあります。
カトリックでは亡くなってから三十日目などに追悼ミサを行い、プロテスタントでは一か月後に召天記念式を行うことがあります。
教派や教会によって考え方が異なるため、具体的な過ごし方は所属する教会へ相談しましょう。
続柄によって期間は変わる?
かつての服忌令では、父母、配偶者、子、祖父母など、故人との続柄ごとに服喪期間が定められていました。
しかし、服忌令はすでに廃止されており、現在は法的な拘束力を持ちません。
現代では、同居していたか、故人との関係がどの程度深かったか、家族がどのように考えているかなどを踏まえて判断します。
一般的な目安だけで決めず、近しい親族とも認識を合わせておくと行き違いを防げます。
忌中と喪中の違い
忌中と喪中は、どちらも故人を悼む期間ですが、期間と過ごし方が異なります。
忌中は、仏式なら四十九日、神式なら五十日までの、特に身を慎む期間です。
結婚式などの祝い事や神社への参拝、華やかな宴会などを控える傾向があります。
一方、喪中は、故人をしのびながら祝い事を控える、より長い期間です。
明確な法的規定はありませんが、近親者が亡くなった場合は一年程度、または一周忌までを喪中とするのが一般的です。
忌明け後も喪中は続くことがありますが、仕事、学校、日常の買い物などを控える必要はありません。
忌中と喪中を理由に、生活のすべてを制限しないことも大切です。
忌中に控えること
忌中には祝い事や華やかな行動を控えるのが一般的です。
ただし、どこまで控えるかは家庭や状況によって異なります。
結婚式や祝賀会
忌中は、自分が結婚式を主催したり、披露宴や祝賀会へ出席したりすることを控える傾向があります。
すでに招待されている場合は、先方へ事情を伝えたうえで、出席の可否を相談しましょう。
延期や欠席が難しい事情もあります。
絶対に出席してはならないと考えるのではなく、家族や先方の意向も踏まえて判断することが大切です。
神社への参拝
神道では死に関する忌みを重視するため、忌中の神社参拝は控えるのが一般的です。
特に神式では、五十日祭を終えるまで参拝を見合わせる考え方があります。
一方、寺院は死を穢れとする場所ではないため、忌中であってもお墓参りや寺院への参拝は可能とされることが一般的です。
神社によって判断が異なることもあるため、必要があれば参拝予定の神社へ確認しましょう。
新年の祝いと年賀状
忌中に正月を迎える場合は、門松、しめ縄、鏡餅などの正月飾りや、華やかな祝い膳を控えることがあります。
年賀状は忌中だけでなく喪中にも控え、事前に喪中はがきで年始の挨拶を辞退することを知らせます。
連絡が間に合わず年賀状を受け取った場合は、松の内が明けてから寒中見舞いを送る方法があります。
派手な旅行や宴会
忌中の旅行や外食が、すべて禁止されているわけではありません。
ただし、娯楽を目的とした華やかな旅行や大規模な宴会は、忌明けまで控える家庭が多いでしょう。
仕事上の出張、通院、療養、家族の事情による移動まで取りやめる必要はありません。
悲しみで疲れている心身を休めるための静かな外出についても、過度に罪悪感を持つ必要はないと考えられます。
忌中でも行ってよいこと
忌中は日常生活を停止する期間ではありません。
仕事や学校への復帰、食料品や生活用品の購入、役所での手続き、通院などは通常どおり行えます。
会社や学校の忌引き日数は、就業規則や校則、故人との続柄によって異なります。
規定された休暇が忌中の全期間を意味するわけではないため、必要な手続きを終え、体調と相談しながら復帰しましょう。
相続、生命保険、年金、公共料金、住居の退去などには期限が設けられていることもあります。
忌中だからという理由で先延ばしにせず、期限を確認して対応することが重要です。
遺品整理は忌中に始めてもよい?
遺品整理を始める時期に、法律上・宗教上の一律の決まりはありません。
気持ちの区切りをつけやすいことから、四十九日法要や五十日祭を終えてから始める家庭が多く見られますが、忌中に遺品へ触れてはいけないわけではありません。
故人が賃貸住宅で暮らしていた場合は、家賃や退去期限の都合から早めの整理が必要です。
食品や生花など傷みやすいもの、衛生上の問題があるもの、火災や事故につながる危険物も早期に片付けたほうがよいでしょう。
忌中でも早めに確認したい品
次のような品や書類は、各種手続きに関係するため早めに所在を確認します。
- 遺言書やエンディングノート
- 預貯金通帳、印鑑、キャッシュカード
- 保険証券、年金や税金に関する書類
- 不動産の権利関係書類
- 借入金や未払い金に関する資料
- スマートフォン、パソコン、各種アカウントの情報
- 貴金属、腕時計、骨董品などの換価性がある品
遺言書を見つけた場合、封印のある自筆証書遺言を勝手に開封してはいけないことがあります。
家庭裁判所での検認が必要なケースもあるため、取り扱いがわからないときは専門家へ相談してください。
形見分けは忌明け後が一般的
形見分けは、四十九日法要や五十日祭が終わった後に行うのが一般的です。
故人が愛用していた衣類、時計、アクセサリー、書籍、趣味の道具などを、親族や親しい友人へ譲ります。
形見は単なる中古品ではありません。
故人の暮らしや人柄、譲る相手との関係を伝える役割があります。
相手が負担に感じることもあるため、一方的に渡すのではなく、希望を尋ねてから譲りましょう。
また、貴金属や高級時計、美術品などの高価な品は相続財産に含まれます。
形見分けの名目で一人が勝手に持ち出さず、相続人全員で確認する必要があります。
故人の品を整理するときに大切なこと
遺品には、金銭的価値だけでなく、故人の記憶を伝える価値や、別の人に使い継いでもらえる価値があります。
整理を急ぎすぎず、品ごとに適した方法を考えましょう。
残す・譲る・手放す・保留に分ける
遺品は、残す品、親族や知人へ譲る品、売却・寄付する品、処分する品に分けると整理しやすくなります。
判断できない品を入れる保留箱も用意しておくと、感情が落ち着かない時期に無理な決断をせずに済みます。
写真、手紙、日記、手作りの品などは、一度処分すると取り戻せません。
家族の歴史を伝える資料になる場合もあるため、他の親族にも確認してから判断しましょう。
価値のわからない品はすぐに捨てない
骨董品、掛け軸、陶磁器、古銭、切手、着物、カメラ、楽器、オーディオ、工具などは、古さや外見だけでは価値を判断できません。
汚れている、箱がない、使い方がわからないという理由だけで捨てず、詳しい人や専門店へ相談する方法があります。
査定額が付かなかった場合でも、修理用の部品、資料、コレクションとして活用できる可能性があります。
家族が使わない品を必要とする人へ渡すことも、モノの役割を次につなぐ選択です。
売却や寄付も供養の形になり得る
故人の品を売ることに、後ろめたさを感じる人もいます。
しかし、家族が使えず保管し続けることが難しい場合は、リユース店への売却、福祉団体への寄付、知人への譲渡なども選択肢です。
品を手放すことと、故人を忘れることは同じではありません。
思い出の深い品だけを手元に残し、ほかの品を次の持ち主に活用してもらう方法もあります。
相続放棄を検討している場合は処分しない
相続放棄を検討している場合は、故人の財産を自己判断で売却・処分しないよう注意が必要です。
遺品の処分や換金が財産の処分と判断され、相続を承認したものとして扱われる可能性があるためです。
保存のために必要な行為と財産の処分との区別は、個別の状況によって異なります。
借金の有無がわからない場合や相続放棄を予定している場合は、遺品を動かす前に弁護士や司法書士などへ相談しましょう。
忌中の期間に迷ったときの相談先
忌中の期間や法要については、菩提寺の僧侶、神社の神職、所属する教会へ確認するのが確実です。
地域や家庭独自の慣習については、親族の年長者や葬儀を依頼した葬儀社も相談先になります。
遺品の価値は、その分野を扱う専門店へ相談します。
相続や相続放棄については弁護士や司法書士、相続税については税理士など、相談内容に応じて専門家を選びましょう。
忌中の期間に関するよくある質問
四十九日法要を早めた場合、その日が忌明けになる?
四十九日法要を休日などに合わせて前倒しすることは珍しくありません。
法要の日を忌明けと捉える場合もあれば、本来の四十九日までを忌中とする場合もあります。
宗派や家庭の考え方によるため、菩提寺へ確認してください。
忌中に故人の持ち物を売ってもよい?
忌中の売却が一律に禁止されているわけではありません。
ただし、故人の所有物は相続財産になるため、相続人の合意なく売却することは避けましょう。
相続放棄を検討している場合は、査定や売却の前に専門家への相談が必要です。
忌中に引っ越しをしてもよい?
引っ越しが禁止される決まりはありません。
賃貸住宅の退去や仕事の都合など、必要な引っ越しは進められます。
ただし、故人名義の住宅や家財を扱うときは、相続人間で合意してから手続きを行いましょう。
まとめ
忌中の期間は、仏式では四十九日まで、神式では五十日祭までが一般的です。
キリスト教には同じ意味の忌中はありませんが、追悼ミサや召天記念式などの節目があります。
忌中には祝い事や神社参拝を控える傾向があるものの、仕事、学校、買い物、行政手続きなどの日常生活まで止める必要はありません。
宗教や地域による違いもあるため、わからないことは宗教者や親族へ確認しましょう。
遺品整理は忌明け後に始める家庭が多い一方、住居の退去や衛生上の事情があれば忌中に進めても問題ありません。
価値のわからない品を急いで捨てず、残す、譲る、売却する、寄付するなど、それぞれの品を生かせる方法を検討することが大切です。
遺族の心身を第一に考え、無理のないペースで故人の品と向き合いましょう。
お宝エイドでは様々な物品を通じたNPO団体の支援を行うことが出来ます。お宝エイドでは郵送いただいた「お宝」を換金し、ご指定いただいたNPO団体の活動原資として送り届けます。あなたもお宝エイドでの支援活動をはじめてみませんか。
(KOBIT編集部:Fumi.T)
あわせて読みたいおすすめ記事
RECOMMEND