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「働くこと」を改めて考える。SDGs8を身近に感じるための映画・漫画・小説3選

#SDGs8

現在、世界中には働きたくても働けない、あるいは仕事と呼べない労働に従事している方がたくさんいます。

長引く経済危機、そして2020年に世界的に流行した新型コロナウイルスの影響が未だ続く中、こうした雇用に関する問題は、途上国に限らず先進国でも深刻化しています。

あなたも現在仕事には就いてはいるものの、

「このままで大丈夫なのだろうか」「近い将来、仕事がなくなってしまうのではないだろうか」

といった不安から、自分にとって「働くこと」とは何か見つめ直している方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、その「働くこと」を改めて考え直すきっかけとして、仕事や働き方をテーマとした映画・漫画・小説を紹介します。

新しい生活様式になって「働き方」が大きく変わった社会

国際労働機関(ILO)が2018年に予測した雇用の見通しでは、世界の失業率は5.0%、失業者数は1億7,200万人で、2020年まで横ばいが続くだろうと予測されていました。[1]

しかし、2020年に発生した新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックによって、2020年半ばにして失業率は7.4%、年末には7.6%に達し、横ばいどころか21世紀以降の最悪の水準となってしまったのです。[2]

さらに、テレワークや非対面接客など、働き方そのものの概念も変えざるを得ない状況で、私たちは「働くこと」への変化と発展が求められています。

現在、世界的に取り組まれているSDGs(持続可能な開発目標)の8番目にも、雇用や働き方に関してこのような目標が掲げられています。

“すべての女性と男性の完全かつ生産的な雇用とディーセント・ワーク(働きがいのある人間らしい仕事)の達成すること”

この目標を実現することは、こうした先行き不透明な経済状況ではなおのこと重要で深刻な問題となっていますが、

それ以前にあなたにとって「働きがいのある仕事」とは何なのか。改めて「働くこと」について考える必要性に迫られているのではないでしょうか。

「働くこと」を見つめ直すことができる映画・漫画・小説3選

そこで今回は「働くこと」を見つめ直すきっかけとして、仕事や働き方をテーマとした3つの作品を紹介します。

現在「働くこと」に迷いや疑問を生じている方には、何かしらの方向性やヒントが見つかるかもしれませんので、ぜひ気になった作品を手にしていただければと思います。

健康で文化的な最低限度の生活

健康で文化的な最低限度の生活(ビッグコミックBROS.NET(ビッグコミックブロス)

小学館『ビッグコミックスピリッツ』にて2014年から連載中の柏木ハルコ氏による漫画です。

新人ケースワーカーの義経えみるを主人公に、生活保護のリアルに迫るストーリーで、働くことの難しさと喜び、働けないことの苦しみ、そして、その両面で生まれる格差といった「働くこと」のリアルを感じられる作品となっています。

わたし、定時で帰ります。

わたし、定時で帰ります。(新潮社)

2018年に新潮社から刊行された朱野帰子氏による小説。2019年には女優の吉高由里子さん主演でテレビドラマ化され話題となりました。

入社以降、必ず定時で帰ると決めている主人公の結衣が、「なぜ定時に必ず帰るのか」。その理由が物語に進むにつれて明らかになっていくストーリーです。

「働き方の正解」は個人によって違う。現代社会が抱える働く環境に踏み込んだ作品で、働く意味、自分はなぜ働くのかを再考させてくれる作品です。

あん

映画『あん』オフィシャルサイト

・2013年にポプラ社から出版されたドリアン助川氏の小説が原作で、2015年に映画化。2018年に亡くなった女優・樹木希林さんの最後の主演作として話題となりました。

小さなどら焼き屋を舞台に、あんづくりのアルバイトとして働きはじめた元ハンセン病患者の徳江と雇われ店長の千太郎の短く濃い時間を描くストーリーです。

「働くこと」=「幸せであること」という、経済不安が続く中で私たちが見失いがちになっている、仕事本来の意味や働く自分のあるべき姿を改めて考えさせてくれる作品です。

「支援寄付」で「働く」を知るきっかけに。

先行きの見えない状況で「働くこと」は不安やストレスを伴うもの。でもこのような状況だからこそ「働ける幸せ」を噛み締めながら、自分にとっての働く意味や働き方を追求していきたいものです。

世界中では、「働くこと」すら考えることができない環境にいる方がたくさんいます。そして、こうした方々の働く環境を構築するために、一例を挙げるだけでもこれだけのNPOが活動を行っています。

もし今あなたが「働くこと」に迷いや不安を生じているのであれば、お宝エイドを通じた支援寄付をきっかけに、「働く」という意味の手がかりを見つけてみてはいかがでしょうか。

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この記事を書いた人
KOBIT編集部:Fumi.T KOBIT公式サイト
飼い猫のさんごちゃん
広告営業のサラリーマン時代から一転、鹿児島県の離島に移住して10年。現在はWebフリーランスとして活動中。妻の無類の猫好きが高じて、先住猫と保護猫合わせて7匹を飼っている他、地域のTNR活動にもWeb担当として参画中。

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[2] 新型コロナでグローバル雇用危機へ~世界で2億人分の総労働時間が喪失し、失業者は7,000万人増の可能性

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