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SDGs14「海の豊かさを守ろう」の大切がわかる映画・アニメ・小説3選

#SDGs 14

どんどんと失われつつある海の豊かさ

地球全体の約71%を占めている海。

この世界中をつなぐ海には、確認されているだけでも、およそ20万種類の海洋生物が生息しており、海の豊かさを形成しています。

しかし、その海の豊かさも文明の発展とともにどんどんと失われつつあり、2015年に国連サミットで採択されたSDGs(持続可能な開発目標)では、目標の14番目に「持続可能な開発のために海洋・海洋資源を保全し、持続可能な形で利用する」がテーマとして掲げられました。

海の豊かさは乱獲や海洋汚染による水産資源の減少が原因と言われていますが、海洋生物の減少は漁業の雇用問題の深刻化につながるなど、私たちの暮らしにも直接的な影響が広がってきています。

こうした問題を持続可能な形で解決・保全していくために、SDGsでは2020年から「行動の10年」のフェーズがはじまりました。記憶に新しい2020年7月1日にスタートしたプラスチック製買物袋有料化も、海の豊かさを守る取り組みの一つです。

私たち個人でも脱プラスチックやリサイクルへの意識を高める行動をしたり、MSC認証 [1] やASC認証 [2] マークがついた魚を購入するなど、SDGs 14の達成に向けてできることはたくさんあります。

ただ、あまりにも広大すぎる海だけに、「そんなに海洋汚染がひどいだろうか」「危機的と言われるくらい海洋資源が減少しているだろうか」と、私たちはその深刻な現状をなかなか想像しにくいのも事実としてあります。

そこで今回は、海の豊かさを守ることの大切さを改めて認識するために、「海」をテーマとした映画・アニメ・小説を紹介したいと思います。

「海の豊かさを守る」を考えさせてくれる映画・アニメ・小説3選

ディープ・ブルー

イギリスのBBCが、テレビシリーズ『THE BLUE PLANET』(ブルー・プラネット)を基にして製作した海洋ドキュメンタリー映画です。

生身の人間では見ることができない青い海の世界。そこには水族館などでは感じることができない「命の躍動」があります。

ディープ・ブルーでは、映像を通じて海の生命や生態系を垣間見ることができ、「海を守る」ことの大切さを改めて感じさせてくれる作品となっています。

崖の上のポニョ

宮崎駿監督による、2008年公開のスタジオジブリ制作の長編アニメーション映画です。

言わずと知れた日本を代表するアニメ映画ですが、環境問題をテーマに本映画を見ると、

  • 空きビンに体がはまって抜けられなくなってしまった魚の女の子・ポニョと5歳の少年・宗介との出会い
  • ゴミが溢れている海中のシーン
  • 嵐によって町全体が海に飲み込まれてしまう様子

など、海洋ゴミ問題の現実、そしてその問題と向き合うためには「人々が協力していく必要がある」ということを宗介とポニョの冒険を通じて感じることができます。

【合わせて読みたい】「ジブリパークとは、どんなところ?」をSDGsの関係性から紹介

老人と海

アメリカの作家アーネスト・ヘミングウェイが1952年に発表した、彼の代表作の一つとされる短編小説です。

漁師である老人が、84日ぶりの獲物であるカジキを3日間の戦いの末に捕まえるも、その貴重な獲物が港に戻る途中に鮫に食い尽くされてしまう結末を描いた作品です。

漁師という視点で物語を読み進めていくと、海に人間は生かされていること、また厳しい自然と戦う漁師がいるからこそ、私たちは海の資源を手に入れることができていることを改めて感じさせてくれます。

「海の豊かさを守ろう」に支援するなら

2020年に7月に発生してしまったモーリシャス沖で日本の貨物船わかしおの座礁事故。これにより大量の重油が流出し、深刻な環境被害が出てしまったのは記憶に新しいところです。

もちろん不慮に起こってしまった事故ではありますが、周辺の環境が元の状態に回復するには数十年かかるのではないかと言われています。

何より、この事故によって私たちが理解すべきなのは、

「一度壊れてしまった海の豊かさを改善するのは容易なことではない」

ということです。

海の豊かさを取り戻し、継続的に守っていくには、SDGsに掲げられているように世界全体で持続的に取り組み続ける必要があります。

現在、日本でも水産資源の問題解決に取り組んでいるNPOも数多くありますが、国だけでなく、企業やNPO団体、そして私たち個人の力も海の豊かさを守るためには必要不可欠です。

「お宝エイド」では、皆さまから郵送いただいた物品を換金し、「公益財団法人日本自然保護協会」や「NPO法人荒川クリーンエイド・フォーラム」など、自然保護活動を行う民間団体やNPOの活動原資として送り届ける取り組みをしています。

あなたが使わなくなって処分を考えている物が、こうした団体への支援活動とともに、私たちができるSDGsの取り組みにもつながります。

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参考文献

[1] MSC-海のエコラベル-とは | Marine Stewardship Council

[2] ASCについて – Aquaculture Stewardship Council

この記事を書いた人
KOBIT編集部:Fumi.T KOBIT公式サイト
飼い猫のさんごちゃん
広告営業のサラリーマン時代から一転、鹿児島県の離島に移住して10年。現在はWebフリーランスとして活動中。妻の無類の猫好きが高じて、先住猫と保護猫合わせて7匹を飼っている他、地域の保護猫活動にもWeb担当として参画中。

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