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アメリカで「救急車」に乗ったら大変!?日本と違って費用が高い理由

#医療#医療格差

日本と違って医療費が高いことで知られるアメリカですが、緊急時に乗る救急車の費用も高いことはご存知ですか?

本記事ではアメリカの救急搬送や医療事情をお伝えします。

アメリカの救急車は乗るだけで10万円超え?

アメリカの救急車を利用する際の費用は、州によって異なりますが、ニューヨーク消防局による搬送の場合を例にすると、救急車の利用料金は下記のようになっています[1]。

種類 料金
患者搬送(救命士なし) 98,000円
救急搬送(救命士乗車) 166,000円〜180,000円
病院までの搬送料金 約1,166円/km
酸素投与 約8,166円

※料金は記事執筆時点の1米ドル=140円で計算しています(1万円以上は100円以下の端数を切り捨て)

このように救急車で1km先の病院に行くだけで、最低でも10万円はかかってしまうことが分かります。

日本でも救急車で費用がかかる場合もある

アメリカの救急車は乗るだけで非常に高額なのに対して、日本では救急車は基本的に無料で病院まで連れて行ってくれます。

ただし、日本でも救急車を呼んだ場合でも費用がかかる場合があります。本来救急車は重症な患者を高度な治療が受けられる大病院に搬送させる役割を担っています。

そのため、高度治療が必要とされない軽症の場合には、紹介状のない患者と同様に選定療養費を支払わなければいけません[2]。

このように日本では救急車を呼ぶのは無料ですが、症状によって費用がかかる場合があることは覚えておきたいところです。

アメリカの救急車や医療費が高い背景には格差問題も

日本では救急車の出動費用は税金で賄われており、健康保険制度によって私たちが払う医療費の負担は非常に抑えられています。

一方、アメリカは「自由主義」が基本となっているため、救急車はタクシーと同じような感覚であり、医療についても自由診療制度のため、州や地域、病院によって費用が異なります。

ただ、これほどまで救急車の利用料や医療費が高額になるのはなぜなのでしょうか。

その理由の1つは、アメリカ内の経済格差があると言われています。

救急車を例にすれば、救急車に乗った人が正規の支払金額の全額を払える人はほとんどいないと言われています。それ以上に全く支払いができない方も少なくないと言います。

こうした利用料の回収率の低さがあるため、救急車の利用料をあらかじめ高く設定しているとも言われています。

お金さえ払えば最高の医療を受けられるアメリカですが、その背景には貧困や経済格差の現状があることに、私たちは目を向けていかなければいけないのではないでしょうか。

【関連記事】途上国の医療の現状とは 医療格差について考える

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<参考文献>
[1] 消防庁,「救急業務のあり方に関する検討会」,available at https://www.fdma.go.jp/singi_kento/kento/items/kento169_08_shiryo-01.pdf#page=19
[2] 半田市立半田病院,「初診・再診時の選定療養費 」,available at https://www.handa-hosp.jp/patients/medical-bills/extra-expense/#:~:text=Q4.%20%E6%95%91%E6%80%A5%E8%BB%8A%E3%81%A7%E6%90%AC%E9%80%81%E3%81%95%E3%82%8C,%E3%81%B0%E5%BE%B4%E5%8F%8E%E5%AF%BE%E8%B1%A1%E3%81%A8%E3%81%AA%E3%82%8A%E3%81%BE%E3%81%99%E3%80%82

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