トルコ・シリア大地震の今を知る。地震大国に住む私たちができること
2023年2月6日にトルコ・シリア発生した大地震。本記事執筆時点で発生から約2週間が経過し、地震で生き埋めや行方不明となった方の捜索活動の大半が終了するという見通しが発表されました。
今回はこれから被災者支援が本格化していく現地の現状と私たちができることについて考えていきたいと思います。
※本記事は2月時点の情報を元に執筆しています。ご覧いただく時期によって数字や情報等が異なることがあります。
お宝エイドでは郵送いただいた「お宝」を換金し、ご指定いただいたNPO団体の活動原資として送り届けます。この機会にお宝エイドでの支援活動をはじめてみませんか。
※もし、ご支援される際に「譲渡所得税」や「寄付金控除」についてご心配の場合は、ご支援される団体様までお問合せください。
トルコ・シリアで起きた大地震の現状と被害
2023年2月6日の13時24分、19時24分にトルコ南東部を震源とするマグニチュード7.8(2回目は7.6)が発生しました。
発生した地名から「ガズィアンテプ地震」と名付けられましたが、各メディア等ではトルコ・シリア大地震として報道されています。
今回起きた規模の地震は、日本の過去の地震と比較すると阪神大震災クラスとされ、レンガ造りや老朽化した建物が多いことから、倒壊による多数の犠牲者が出てしまいました。
2月20日時点では死者がトルコとシリア合わせて4万6000人以上と言われ、被災者の数はおよそ2600万人以上に上るとされています[1]。
これまで大地震を何度も経験している私たちはよく理解していますが、大地震の支援は「生存者の救出」「被災者支援」「復興」の3つがあります。
今回の地震では、度重なる奇跡の救出劇が生存を信じる家族の希望をつなげてきましたが、地震発生から2週間を境に「被災者支援」のフェーズに移行する状況となっています。
現状では避難生活の長期化が避けられないことが予想され、衛生環境悪化による感染症のリスクや家族を失った精神的ショックに加え、現在真冬の時期を迎えている厳しい生活環境から、被災者の健康状態が深刻な問題となっています。
世界中から支援の輪が。日本の支援とNPO
今回起きたトルコ・シリア大地震による死者・行方不明者の数は、内閣府の令和4年版防災白書に基づくと、21世紀で発生した自然災害で6番目の規模であることが分かっています[2]。
この甚大な災害支援の動きは世界各国で始まり、国連は2月16日にトルコに対して今後3か月分の支援として10億ドル(約1340億円)の拠出を決定しました。
日本においても、これまで医療チームや自衛隊の派遣、緊急援助物資の支援、さらに2月17日には850万ドル規模(約11億円)の緊急人道支援を行う意向を示すなど、積極的な支援活動を行っています。
また、国家単位だけでなく、NPOも地震発生直後から迅速な支援活動を開始しています。その一例として下記のようなNPOが現地での活動や募金の呼びかけなどを行っています。
- 日本赤十字社:各国の赤十字社スタッフ、ボランティア9,000人以上が救助活動をはじめとした人道支援を行う
- 国境なき医師団:地震発生直後からシリア北西部のMSF支援先病院でけが人の治療を開始。その他、緊急医療用物資の寄贈や各施設や移動診療所で心理的応急処置(サイコロジカル・ファーストエイド: PFA)も行っている。
- 一般社団法人 ピースボート災害支援センター(PBV):地震発生翌日から現地支援団体などと協力して情報収集および、日本各地で緊急支援募金を開始。
数々の大地震を経験した私たちが今できること
今回起きたトルコ・シリア大地震のような甚大な被害が発生すると、どんなに早くても復興までに最低5年はかかると言われています。
2011年3月11日に日本で巨大地震と大津波の被害に見舞われた東日本大震災に至っては、11年の歳月が経った今でも、完全なる復興にはまだ時間が必要であり、それだけ大規模災害の支援は長期に渡って必要となります。
地震大国として、私たちは過去の大変な経験のたびに、世界各国からの支援に助けられ、復興への道、そしてその先の未来へと歩を進めていくことができています。
その感謝をカタチにする機会が、今まさに地震によって苦しむトルコやシリアの被災者に手を差し伸べることなのではないでしょうか。
現地に直接赴いて手助けをするのは難しいかもしれませんが、国内の支援活動に参加したり、募金や寄付を通じた支援も可能です。
お宝エイドとしては、みなさんのご自宅でお役目を終えた物品を通じて、本記事でご紹介したNPOの活動支援を行っています。
トルコ・シリア大地震で何かできることはないかお考えの方は、ぜひお宝エイドを通じて支援につなげていただければと思います。
お宝エイドでは様々な物品を通じたNPO団体の支援を行うことが出来ます。お宝エイドでは郵送いただいた「お宝」を換金し、ご指定いただいたNPO団体の活動原資として送り届けます。あなたもお宝エイドでの支援活動をはじめてみませんか。
(KOBIT編集部:Fumi.T)
<参考文献>
[1] NHK,「トルコ・シリア大地震から2週間 遺族に二重苦も【20日の動き】」,available at https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230220/k10013985531000.html
[2] 内閣府,「令和4年版 防災白書|附属資料23 1900年以降の世界の主な自然災害の状況」,available at https://www.bousai.go.jp/kaigirep/hakusho/r04/honbun/3b_6s_23_00.html
あわせて読みたいおすすめ記事
RECOMMEND