愛の画家「マルク・シャガール」の生涯と色彩豊かな絵画の作品価値
東欧系ユダヤ人の画家マルク・シャガール。
今回は「愛の画家」とも言われた彼の歴史を紐解きながら絵画の作品価値に迫ります。
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愛の画家と言われたマルク・シャガールの歴史を紐解く
マルク・シャガールは1887年に当時ロシアが治めていたヴィテブスク(現ベラルーシのヴィーツェプスク)で生まれました。
生まれた町の半分以上がユダヤ人で、シャガール自身も東欧系ユダヤ人であったことから、後に彼が作成する作品には、この地特有の風土や文化が色濃く反映されていると言われています。
画家を志したのはシャガールが13歳の頃で、ヨーロッパの近代美術を学びながら1910年に芸術の都パリに渡ります。
この時代はパブロ・ピカソとジョルジュ・ブラックによって創始された「キュビスム」が注目されていた頃でしたが、シャガールはキュビスムだけでなく、フォーヴィズム、表現主義、シュルレアリスム、象徴主義などさまざまなスタイルを吸収しながら、自身の目指すアートを構築していきます。
大きな転機となったのは、パリからロシアへ戻った1915年に結婚したベラ・ローゼンフェルトの存在でした。結婚の前年である1914年にはドイツで初めての個展を開催し、富裕層のコレクターの間で認められるようになります。
その後、絵画、書籍、イラストレーション、ステンドグラス、舞台デザイン、陶芸、タペストリー、版画など、実にさまざまなジャンルで活動を行っていったシャガールは、美術界で
「20世紀を代表する世界有数のユダヤ人画家」と評されるほど頭角を表していった一方で、
最愛の妻であったベラへの愛や結婚をテーマとした作品を多く制作したことから「愛の画家」とも呼ばれました。
途中、相次ぐ世界大戦やロシア革命時には亡命を強いられたり、第二次世界大戦中には最愛の妻を病気で亡くすなど、苦しさと悲しみにあふれる生活を送りましたが、画家としての名声は失われることはありませんでした。
70代でオペラ座の天井画を完成させるなど晩年まで精力的に活動を行い、1985年3月28日にフランスでその生涯を閉じました。
マルク・シャガールの代表作と作品価値
画家としておよそ70年以上に渡って数多くの作品を制作してきたシャガール。その作品の数々は死後40年近く経った現在も高い価値が残されています。
- I and the Village(1911年)
- 私と村(1911年)
- エッフェル塔の新郎新婦(1939年)
- 青いサーカス(1950年)
- オペラ座の天井画(1964年)
- 青い花瓶(1978年)
これらの代表作の中でも、1978年に制作された油絵の「青い花瓶」が2018年に広島県福山市のふくやま美術館が2億9,300万円で購入したことを記憶しているかもしれません[1]。
このようにシャガールの代表作は現在ほとんど市場には出回らないため、市場価格では数千万円~億を超える価値があるとされています。
一方で、リトグラフや銅版画(エッチング)といった比較的多く流通していると言われているため、若かりし頃に手にした方もいらっしゃるかもしれません。 サインや限定発行の有無などで大きく評価が変わるものの、そうした作品にも思わぬ価値を持っている可能性があります。
お役目を終えた絵画に再び新たな価値を
シャガールのように死後数十年経っても、絵画の作品価値は消えることはなく、また常にその価値を必要としている方がいます。
もしも、遺品整理や生前整理、断捨離をされた機会に、あなたが若かりし頃に集めた絵画の処分を検討しているのであれば、その作品価値を次の方へとつなげてみてはいかがでしょうか。
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(KOBIT編集部:Fumi.T)
<参考文献>
[1] 産経ニュース,「3億円シャガール披露 広島・ふくやま美術館購入、4月に無料公開」,available at https://www.sankei.com/article/20180327-7ER7OGJDMRPXFLREFSX6XAMNE4/
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