富山県で発生した「イタイイタイ病」から環境汚染問題を改めて考えよう
学校の教科書で日本人なら誰しもが1度は学んだことのある四大公害病。
日本の高度成長期に発生し、大きな社会問題に発展した公害病ですが、その1つに富山県の神通川流域で起きた「イタイイタイ病」があります。
名前は知っているものの、どのような公害病であったか、記憶から薄れてしまっている方もいらっしゃるかもしれません。
ここでは改めてイタイイタイ病についておさらいし、持続可能な日本の未来のためには決して風化させてはいけないものであることを知るきっかけとしていただけたらと思います。
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「イタイイタイ病」とは?歴史を紐解く
イタイイタイ病とは、四大公害病の中では最も古い大正時代頃に発生した公害病です。
岐阜県飛騨市にある神岡鉱山から排出されたカドミウムという重金属が神通川に流れ込み、この汚染水を飲んだり、汚染された土地で作られた農作物を食べた人たちが被害にあいました。
カドミウムが体内に蓄積することによる腎臓障害、そして体中に激しい痛みが伴うことから「イタイイタイ病」と名付けられ、進行すると骨粗鬆症へと発展する深刻な症状を引き起こしました。
すでに被害は明治時代の中頃から発生していたと言われていましたが、はっきりとした原因が特定できなかったこともあり、当時の国や県が公害と認めたのが1968年のこと。
実に発生からおよそ100年に渡ってイタイイタイ病は付近に住む住民たちを苦しめていた病だったのです。
SDGs12「つくる責任、つかう責任」は100年後の未来にまで影響する
イタイイタイ病が公害と認定されてから54年を迎えた2022年8月。富山市内に住む91歳の女性が201人目のイタイイタイ病患者として認定されたという発表が報じられました[1]。
この報道を通じて、イタイイタイ病はその方の生涯を通じて影響を及ぼすものであることを、改めて私たちは認識させられました。
現在、世界中で取り組みが行われているSDGs(持続可能な開発目標)の12番目の目標に「つくる責任、つかう責任」があります。
参考:SDGs12世界中の「もったいない」を無くすために|支援先におすすめのNPOまとめ 2022年3月度
イタイイタイ病の問題を知れば、プラスチックごみ問題1つを取ってみても100年先の未来にも影響を及ぼすものであることが分かるのではないでしょうか。
公害問題を経験してきた私たちが世界に向けてすべきこと
日本は高度成長期の経済発展とともに、公害問題という負の側面も経験してきました。私たち日本は、この経験を世界の環境問題解決に向けて、積極的に活かしていかなければいけない立場にあります。
そのために、国や企業をはじめ、NPOなど多くの団体も国内外で活動を行っています。
私たち個人でできることも色々とありますが、こうしたNPOの活動を支援することで力になることもできます。
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<参考文献>
[1] 読売新聞オンライン,「イタイイタイ病、7年ぶり患者認定…従来の判断根拠「骨生検」経ず」,available at https://www.yomiuri.co.jp/national/20220817-OYT1T50055/
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