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SDGs11でスラム街の改善を目標とする理由がわかる映画・小説・漫画3選

#SDGs(持続可能な開発目標)に関連するお宝エイド記事一覧#SDGs11#スラム街

SDGs(持続可能な開発目標)の11番目に掲げられている「住み続けられるまちづくりを」という目標。

世界中の誰もが安心、安全に暮らせる都市やコミュニティを形成することが狙いですが、この実現に向けた7つの項目のうち、1番目に「スラムの改善」があります。

2030年までに、すべての人々の、適切、安全かつ安価な住宅及び基本的サービスへのアクセスを確保し、スラムを改善する。

私たちにとってスラム(以下、本記事では「スラム街」と記載)という言葉は知っていても、その生活をリアルに体験する機会はそう多くありません。

そこで今回は、スラム街の改善がなぜ必要とされているのか、その現状が理解できる作品をご紹介します。

コロナ禍においてスラム街で暮らす人々の状況はさらに深刻化

スラム街とは、都市部で生活に困窮した貧民層で形成された地区のことを言います。

現在世界中には世界の人口のおよそ1割にのぼる、10億人を超える人々がスラム街で暮らしていると言われています[1]。

その多くがアフリカ圏・アジア圏に集中していますが、2020年から現在まで続いている新型コロナウイルス感染症(COVID‑19)の影響により、スラム街で暮らす人々の窮状はより深刻化していることがわかっています。

私たちが住む日本には、海外のようなスラム街は存在しないものの、公的なサポートを受けられない方が多く集まる「ドヤ街」」と呼ばれる地区がいくつか存在しており、過去には暴動、強盗、喧嘩、薬物売買の温床となるなど、社会問題とされる時期もありました。

現在は以前ほどの治安の悪さではなくなったと言われていますが、日本にもこうした貧困層で形成されるコミュニティがあることを知らなかった、という方も多いのではないでしょうか。

【もっと詳しく!】日本にスラム街は存在する?「ドヤ街」と呼ばれる場所との違い

スラム街の現状を身近に感じるために。映画・小説・漫画3選

このように、私たちはスラム街と漠然としたイメージは持っているものの、実際にはどのような現状か分かりにくいもの。

ここでは、そのスラム街の現状を身近に感じることができる作品を3つご紹介します。

作品を通じて、スラム街の改善がなぜ必要とされているのかについて、考えるきっかけとして頂けたらと思います。

シティ・オブ・メン

シティ・オブ・メン-Amazon

2008年に日本公開されたパウロ・モレッリ監督のブラジル映画作品。

ブラジルのリオデジャネイロのスラム街ファベーラに暮らす2人の少年の生き様と貧困がゆえの宿命を背負わざるをえない環境が描かれています。

日本では考えられないブラジルのスラム街で暮らす人々の生活環境を垣間見ることができる作品です。

ぼくと1ルピーの神様

ぼくと1ルピーの神様 ヴィカス・スワラップ-Amazon

インドの外交官であり小説家という異色の著者が2005年に出版したデビュー作。第81回アカデミー賞で作品賞を含む8部門を受賞した「スラムドッグ$ミリオネア」の原作の小説です。

インドのムンバイにあるスラム街、ダーラーヴィー地区で生まれ育った少年がクイズ番組で史上最高額の賞金を獲得してしまったことで人生が一変するも、インドという貧富の差が激しい社会の権力によって起こる、波乱万丈な出来事が次々と彼に襲いかかります。

貧困層が希望を持つと行く手を阻まれてしまう過酷なインド社会のリアルが描かれている作品です。

ピアノの森

ピアノの森|モーニング公式サイト

1998年から2015年まで不定期連載ながら全26巻、累計発行部数は600万部を超える一色まこと氏の漫画。

「森の端(もりのはた)」と呼ばれる、ドヤ街のような場所で生まれ育った少年が、唯一心の拠り所だったピアノをきっかけに、世界的なピアニストへと運命が切り開らかれていくサクセスストーリーです。

本記事のテーマに沿って考えると、子どもたちがスラム街という環境で暮らしていることで、可能性や才能を開花させる機会が失われてしまっている、そんなことを考えさせられる作品です。

スラム街をなくすには?私たちができること

めざましい経済発展や技術革新の代償として、都市部に形成されてしまったスラム街という環境。

このスラム街の問題を解決するためには、そこで暮らす人々の住居の安全性や衛生状態の改善、雇用の創出などやるべきことはたくさんあります。

現在SDGsの取り組みとして、国、企業、NPO団体などが「住み続けられるまちづくりを」の実現に向けてより一層の行動をしています。

私たち個人が直接できることは限られているかもしれませんが、日本にいながら間接的にスラム街で苦しむ人々への支援をすることも可能です。

その1つとして、お宝エイドでは、あなたのご自宅に眠る「お宝」を換金し、支援寄付という形でNPOの活動原資として送り届ける取り組みをしています。

世界中にあるスラム街の改善に向けて、この機会にあなたができる行動をはじめてみませんか。

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※もし、ご支援される際に「譲渡所得税」や「寄付金控除」についてご心配の場合は、ご支援される団体様までお問い合わせください。

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<参考文献>
[1] SDGs報告2021 | 国連広報センター

この記事を書いた人
KOBIT編集部:Fumi.T KOBIT公式サイト
飼い猫のさんごちゃん
広告営業のサラリーマン時代から一転、鹿児島県の離島に移住して10年。現在はWebフリーランスとして活動中。妻の無類の猫好きが高じて、先住猫と保護猫合わせて7匹を飼っている他、地域のTNR活動にもWeb担当として参画中。

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