教育格差が広がる今。SDGs4の大切さがわかる映画・小説・漫画3選

現在世界中では、約1億2000万人の子どもたちが学校に通えないまま大人になっていると言われています。
この教育格差の問題に対して、2015年に国連サミットで採択されたSDGs(持続可能な開発目標)でも4番目の目標に「質の高い教育」を掲げ、誰もが平等に質の高い教育が受けられるための取り組みを開始しています。
ただ、わたしたちが住む日本では小中義務教育の権利があるため、この教育格差という問題を身近に感じにくい部分があるのではないでしょうか。
そこで今回は、これからの未来の教育をより真剣に考えるきっかけとして、「教育の大切さ」をテーマとした映画・小説・漫画を紹介したいと思います。
日本も例外ではない。広がりが加速する教育格差
学校に通えない子どもたちの約半数は、争いごとや戦争がおこっている国や地域、あるいは途上国に暮らしていると言われています [1]。
ただ先進国の日本でも、義務教育は受けられる権利はあるものの、「家庭環境による貧困問題で満足のいく教育が受けられない」という教育格差の問題が存在します。
さらに、2020年に世界中に広がった新型コロナウイルス感染症(COVID-19)によって、学校に通えない状況が発生して教育の機会が失われ、家庭によってはオンライン学習が受けられないという新たな教育格差の課題も浮き彫りとなりました。
このように生活様式の変化によって教育の在り方自体を見直さざるを得なくなったことで、改めて原点に戻って「教育の大切さ」を知ることは非常に大切なことだと言えます。
「質の高い教育をみんなに」を身近に感じられる映画・小説・漫画3選
今回は「教育の大切さ」の必要性を改めて感じるきっかけとして、日本教育をテーマとした映画・小説・漫画を紹介します。
学校
山田洋次監督の映画シリーズ作品で1993年から2000年まで公開された全4作の初回作品です。
夜間中学校を舞台に、恵まれない境遇を生きてきた生徒たちの絆や、教師たちの葛藤が描かれており、教育の在り方以前の問題として「何のためにわたしたちは学ぶのか?」という教育の根幹を改めて思い出させてくれる物語です。
かがみの孤城
第147回直木賞を受賞した辻村深月氏による2017年に刊行された小説で2018年に本屋大賞にも選ばれた作品です。
日本の子どもが学校に通えない深刻な原因の一つとされている「いじめ」の問題に切り込んだテーマで、生きづらさを抱えている子どもたち、そしてその子どもたちにも1人1人の未来があることを考えさせてくれます。
ただ勉強するだけが教育の場ではない。まさに日本が抱えている教育の課題を感じることができる作品です。
GTO
・GTO 全25巻完結セット (少年マガジンコミックス)-Amazon
1997年に講談社「週刊少年マガジン」で連載された、藤沢とおる氏による漫画です。2021年現在も続編が連載中のため、10代から40代まで幅広い層に認知されている作品です。
元湘南で伝説を残したヤンキー・鬼塚英吉が教師となって活躍する姿を描いた学園漫画ですが、ただのヒーロー漫画ではなく、子どもたちの「自己成長」「社会とのかかわり」という視点で描かれており、教育の先に得られるものとは何かについて考えさせてくれます。
教育の明日を守り発展させるために。その支援なら
学校に通いたくても通うことができない子どもたちがたくさんいる現実。
国や地域によって必要とされる教育の在り方は異なりますが、共通するのは経済的な支援だけでなく、子どもたちの将来に一緒に寄り添っていく「人」の力です。
現在、こうした子どもたちの明るい未来を守るために活動する民間団体やNPOが、このように一例を挙げるだけでも数多くあります。
子どもたちの未来を応援することは、わたしたちが住むこれからの未来を創ることと等しいといっても過言ではありません。
「お宝エイド」では皆さまから郵送いただいた物品を換金し、本記事で紹介した民間団体やNPOの活動原資として送り届ける取り組みをしています。 あなたのご自宅に眠っているお宝を通じて、子どもたちが希望と夢を持てる未来を支援してみませんか。
参考文献
[1] 教育 | ユニセフの主な活動分野 | 日本ユニセフ協会
KOBIT編集部:Fumi.T KOBIT公式サイト

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